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2008年5月22日〜31日に、東京、名古屋、大阪にて開催された「デジタルフォト & デザインセミナー 2008」に関する特集ページです。


セミナーレポート

・写真を楽しくする高性能デジタル一眼レフ「ニコン D3 & D300」
フォトグラファー 望月宏信氏



去年発売されたニコン「D3」「D300」を使用した写真を見せながら「この半年間、D3を使用することが圧倒的に多かった。条件的に悪いときにも、簡単、きれいに撮れる機材なので、無駄なところに神経をつかわず、そのぶん他のところに神経を使うことが出来、早くいいものが出来る。そういうカメラだから、たった半年で20何カ国をまわり、これだけの写真を撮ることが出来た。



見せている写真のほとんどが補助光(レフ版、大型ストロボなど)を使わずに撮ったもので、仕上げもPhotoshop Lightroomで調整しただけで、特に編集などしていないが、調整したときに、白飛びしない、黒つぶれしない、空の微妙なデティール等もきれいで白の階調等は完璧。Photoshop Lightroomを使用しているときにカメラのよさを実感する。」と語った。

さらに、ISO感度について「6400にしてもポスターに使えるクオリティ。中間調をもちあげても違和感のない画像になる。とISO感度を比較した画像を見せ、今までより2段高い感度で撮った写真が使えるようになった」と説明。



また、広角レンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」について「ちょっと高いと感じるかもしれないけど、このレンズが25万で買えるのはむしろ安い。90万くらいしてもいい。毎年いいカメラがでてくるが、今、D3が広角では間違いなくナンバーワン。人それぞれいろんな意見があるが、今年は7割の人がD3がいいと言う」と広角レンズを使った写真を見せてくれたが、ふちのひずみがなくて驚いた。撮る人の腕にもよるようだが。

そして、D3とD300の違いについて、「CMOSの大きさが違うだけ。D300は高感度撮影にこだわらなければお買い得なカメラだと思う。」と述べた。



また、解像度について、「画素が大きい方が暗いところでも情報をたくさん受け取れるということが重要で、もっと大きな画素数にすることは出来るけど、あえて、1200万画素にしたところがよい。ダイナミックレンジが深く、後でPhotoshop Lightroomの補助光効果で調整したときにその良さがわかる。感度が高くてもキレイに撮れる、というのは意欲に結びつく。」と語り、調整についてはPhotoshop Lightroomを使うのがいいが、それ以上の編集がしたかったらPhotoshop CS3で開けばいい。また、Capture NXは、カメラと同じニコンのソフトを使うという安心感がある。と紹介。明るさ・彩度・コントラストが好きな大きさ・位置で調整でき、照明を当てる感じで補正し、立体感を出すことができるとデモした。

楽しんで撮影できるD3を一度、手にしてほしい。また、RAWデータを手に入れ、編集してみて、その良さを実感してほしいと話をまとめた。



セミナーレポート

・プロのレタッチャーが教える Photoshop CS3 実践テクニック
レタッチャー 片岡竜一 氏



「今日は Photoshop CS3の3つの魔法のツールを説明します。今から10年くらい前にPhotoshop3.0で初めてレイヤー機能がついた。今はレイヤーが使えるのは普通になっているが、当時は高価なソフトでもレイヤーがひとつ使えるくらいだった。今回の Photoshop CS2から Photoshop CS3へのバージョンアップは同じくらいのインパクトがある変化だ」と話した後、デモに入った。

1つ目の魔法のツールはレイヤーの自動整列として、3つの例を挙げた。

1つ目の例は記念写真を撮ると、全員がいい状態で写るということはまずなく、合成するが、合成するための写真の位置や角度がバラバラである場合でも、編集>レイヤーを自動整列をすると、位置,角度がそろうというデモ。



2つ目の例は細部を見るとピントが合っている位置がばらばらで、大きさも微妙に違う缶の写真を用い、ひとつのくっきりした写真を作るデモ。これを自動整列すると、自動で缶の大きさも合わせている。「いままでは、手動でおこなっていたが、神経を使う仕事だった」と説明。

3つ目の例は大きさやデザインのパターンが幾つもあるような大きなプロジェクトの場合、全てのパターンをレイヤーで自動調整にしておけば、同じ絵に対して位置がそろい、効率化ができることを紹介。

2つ目の魔法のツールはスマートフィルタとして非破壊編集の紹介。はじける水の中にある缶のラベルをオリジナルのものに変えるデモをした。
ここでは、Illustrator CS3で作ったロゴをスマートオブジェクトとして読み込み、ロゴにワープを使用して、缶にそった形に変形、トーンカーブを使い、色に奥行きをつける。また、ロゴ内に入れる画像を編集したい場合、その部分をスマートフィルタ化し、非破壊でいろいろなフィルタをかけ、試すことができる様子を見せた。さらに、最後にロゴにスペルミスがあったことに気づいても、Illustrator CS3上で修正すれば、Photoshop CS3上で修正される様子をみせた。



3つ目の魔法のツールは画像のスタッグとして、どうしても人が写ってしまう風景写真から一瞬で人を消える様子をみせ、「今まではレタッチャーが徹夜してするような仕事が一瞬でできるようになった。このときに使う写真は多い方がいい」と説明。さらに、この写真を使って非現実的な動きのある作品を作る過程をデモし、パースを直す場合につかうレンズ補正を使い逆にパースをつける、ブラシのカスタマイズを使い光の粒を作る等のテクニックを披露。これらはスマートフィルタを利用していた。

以上のデモを終え、「レタッチャーである自分たちが驚いた新機能を紹介させていただきました。Photoshop CS3では他にもたくさんの新機能がありますが、スマートフィルタは最強のツールになりました。これからのワークフローを変えて行くんだろうなと思っています。」と語った。



セミナーレポート

・CADデータを利用した広告販促用ビジュアル制作(ビジュアライゼーション)の仕組み導入の方法
長尾健作 氏

ビジュアライゼーションとは何か?ビジュアライゼーションについてよくかかれたWEBサイト「Autodesk - Design Visualization」を紹介し、ここを見てもらうといいのですが、たとえば、車の設計を行う場合は3次元CADを使っています。せっかくCADデータがあるので、広告に使おうという動きで、今ではカタログの8割はCGで出来ており、住宅のカタログもほとんどがCG化され、キッチンをはじめとした住宅メーカーでも半分くらいはCGが使われている。



商品は実物で背景は3Dというハイブリッドな使われ方もしています。商品開発で3DCADが使われている産業全てでこのような動きになってきている、これがビジュアライゼーションだと説明し、次に広告に利用した場合のメリットとして、ワークフローの短縮、よりよい広告の制作などがありると説明。

3DCADデータは広告写真(撮影業務)、販売準備用(動画/静止画/教育ツール)、製品開発検討用(動画/静止画)モックアップ(3Dにすることによるコスト削減)、Web(動画/静止画/Web 3D)などに使うことができるが、その3DCADデータはメーカーの中で作られているものである場合が多く、広告制作者がすることは、日本で作った製品を海外においたらどのようになるのかというシミュレーションをしたり、3DCADデータをより魅力的に見せる効果をつけることだと説明。

次にカタログ用撮影をする場合を例にし、コストダウンのメリットや、撮影用に使われて捨てられてしまうことがなくなるという環境面での優位性、条件に合うハウススタジオはなかなかないので、最初から3DCGを使おうという流れになっていると説明。更なるメリットとし、商品企画から販売までの期間が短縮され、早期に販促活動を開始できる。パッケージ、プレスリリースを早い段階で用意できる等の点を挙げた。

そして、これからは、カメラマン/デジタルクリエイター/3DCGクリエイターの存在がぐちゃぐちゃになり、カメラマンさんが、パソコンの前にたち、効果的な視点などを指示し、3DCGクリエイターが作業する、ということになる。

今までライバルと思っていなかった分野の人たちがライバルになってきている。ひとつの会社で全て行うことは難しいので、ムービーが強い、静止画が強い、空間が強い、など得意分野を特化させていくのがいい。



また、価格/品質/製作期間の視点から、単なる価格競争になってしまってはよくない。安くしたから品質が下がる、では顧客にとってもよくない結果になってしまう。
いままでは、カメラマン代が200万円だったので、150万円でします、ではなくて、いままでは、ロケハン、移動、家具持ち込み、撮影、人件費、立会時間などが必要だったのに対し、CGでは建物制作、素材購入(家具、小物)ライティングだけですむようになったことを考えて、トータルコストの比較で金額を出す必要がある。また、人材についてはまだとても少なく、人材の開発が必要と訴えた。

人材開発と効率化のためにソフトはAutodesk 3ds MaxかAutodesk Mayaを使うのがいいと紹介。

業界ではこのどちらかのソフトしか使われておらず、他のソフトを覚えるという手間を省ける点、3ds Maxのデータはたくさん売られている為に効率化ができる点を挙げた。さらに、それぞれのシェアは自動車はほとんどがMayaで、他の市場はだいたい8割くらい3ds Maxが使われていると語った。



最後に3DCADデータをPhotoshopで扱う際には、光の効果や奥行き、ロゴ等がレイヤーマスクとして書き出され、視覚に効果的な調整が出来る点、色は白、黒、グレーだけ出して、Photoshop上で着色する等のデモをしてセッションを終えた。


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