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September 2002 MACお宝鑑定団 
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9月12日会場レポート

・Appleブース関連(FinalCut Pro)

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PowerMacのコーナーでは、昨今のVideoブームを反映してかAppleのフラッグシップ・マシンを用いたFinalCut Proのデモにアマチュアからクリエーター、はたまたその道のプロらしき人までが多くの関心を寄せていた。デモを披露するインストラクターは製品または自身の操作(!?)に相当自信があるのか鼻息が荒く、ビデオカムコーダーにSonyの「DCR-VX2000」を用いたシステムにNHKのドキュメンタリーの様な映像素材をベースにデモを披露していた。中でもAdobe PremiereとFinalCut Pro、またシングル、デュアル・プロセッサや新旧OSの相違を気にするという質問が目立ったが、自身に満ちたフランス人の若者らしい話し方で来場者を圧倒していた。

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「この素晴らしいFinalCutのおかげでAdobeのMac用Premiereは終わった!」「Appleは二年も掛けてデュアル・プロセッサにOS Xを最適化してきた。OS Xではアプリケーションを立ち上げる時、ウインドウをドラッグする時でさえも効率よく二個のプロセッサを用いている。OS 9と真のマルチ・タクスが実現されたXとではFinalCutの動きは実に2倍以上も異なる。」「PowerMac G4(MDD)はJuggerによって最適化された最高のマシンだ!貴方がFinalCutの様なソフトを繰り返し使う時、その恩恵をもっとも受けるだろう!」

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こちらとは対照的に、少し離れたところでAppleによるiMovieの講習会を熱心に受けていた年配のご婦人方の光景はとても微笑ましかった。孫のVideoでも編集してオリジナルDVDでも作りたいのだろうか???

・Rendezvous関連

AppleのブースにてインストラクターにRendezvousのデモをお願いしたが、Jobsが講演時に披露したiTuneによる奇抜なものは無く、iChat以外に具現化できるソフトは今のところ見あたらなかった。ちなみにRendezvousとはフランス語の"Rendez-vous"に由来するモノと思われる。意は「約束」「待ち合わせ」「デート」などと言ったところ。インストラクターも「これからの技術なので、アイデア次第では様々な素晴らしい事が可能になるだろう。」と言っていた。今回の基調講演中にフィリップスがRendezvousへの賛同を示したが、この意味はヨーロッパにおいてとても大きいように思う。日本は家電王国なのでそんなに大した事の様には感じないだろうが、欧州においてフィリップスは地元(オランダが拠点)という意味のメーカーでは最大のブランド力と販売・技術力を持っている。家電店を覗くと解るが、フィリップス以外の商品は日本製と韓国製しかないと言っても過言ではない。具体的な商品への搭載が決定されていない現時点ではその効用は何とも言い難いものがあるのは確かだが今後の動向に注目したいところである。

そう思いながら会場を廻っていたら、なんとCanonのプリンターがすでにRendezvousに対応しているとの事で、来月以降順次製品化される予定だそうだ。製品は「BJ-W2200」(A3ノビ、2400X1200dpi、6色インク、USB, Firewire, Ethernet対応)と「BJ-W7200」(914mmロール紙、1200X600dpi、6色インク、USB, Firewire, Ethernet対応)の二機種が展示してあった。コンシューマ用の小型機器について訪ねて見たが組織上、同じCanon系列でも会社が異なるとのこと。残念ながら今回のExpoには参加していないとのことで情報は得られなかった。

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Canonとくれば、次は当然Epsonである。残念ながらRendezvous対応の機種に関してはノーコメントだったが、Airport(日本ではAirMac)対応のアクセスポイントの機器が展示してあった。IEEE802.11b準拠でKengintonのセキュリティを装備し、インターフェースはUSB。11月発売予定。

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・ファイルメーカー社

先日、次期ヴァージョンはOS Xのみの対応というプレスリリースを出したばかりのファイルメーカー社。早速この件について質問したところ、「FileMaker 6が発売になったばかりで、もう先の話?」と言われたが、次期ヴァージョンは間違いなくCocoaベースで開発されるとの事。「Windows版に関しては?」と聞いたが、「もちろんクロス・プラットフォームで行く。」とのこと。「Cocoaで開発した場合、Windows版はどうなるのか?」との問いには「すでにServer版はCocoaで書かれているし、何の問題も無い。Unix版もあるのよ!」と言われた。実情は開発リソースをなるべく削りたいと言うのが本音の様で、早くCarbonを捨てたい人がここにもいるらしい...。

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・ATI Technologies社

Macの老舗グラフィック・カード・メーカー、ATI社のブースはうっかりしていると気づかないほど小さかった。展示してあるのはApple純正コンフィグレーションのRadeon 9000 Pro Mac EditionでRadeon 9700 Proに関してはポスターのみ。最終調整段階らしく、詳しいことは言えないが数ヶ月の内には発売になるとのこと。対応機種に関してもまだ確認中らしく、最低AGPX4以上との事。因みにそのカードの大きさから当然ながらCubeには入らないとの事。筆者を含めたCubeをこよなく愛するユーザーの皆様、ご愁傷様。

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・Sonnet Technologies社

最近、1Ghzモノの登場で熱いアクセラレーター関連ではPowerlogix社の姿は無く、Sonnet社のみ。そのSonnet社ではPowerMac G4 AGPの400Mhzの筐体に1Ghzのアップグレード・カードEncore/ST G4が刺さったマシンが展示してあった。Skidmarks GTなるベンチマークでの比較がしてあり、従来比で整数演算で3倍以上、浮動小数演算で2倍以上、ベクターで2.6倍以上という数字が出ていた。アメリカでは既に発売になっているがフランスでは来月くらいからとの事。デュアル・プロセッサの可能性について聞いてみたがノーコメントだった。

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・ディスプレイ

Sonyのブースで今まで見かけたことのないCoolな液晶モニターを発見。23インチ、アスペクト比16:10のワイド液晶で解像度は1920X1200ピクセル。輝度は200cd/m2でコントラストは300:1、視野角は垂直、水平共に170度、DVI-DにDB15を装備。Apple Cinema HD Displayの対抗馬となるか???欧州での発売は10月中旬からで価格も破格の4500ユーロ(約54万円)。因みにフランスでのCinema HDの価格は5100ユーロ(約61万円)。皆さん、ワインは高いけど日本に生まれてヨカッタでしょ?

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・混雑する会場とショップ

今日で三日目となるExpo会場であるが平日であるにも関わらずその来場者の多いのには驚かされる。開催期間は土曜日までとなるが、今回の開催期間中、休日は最終日の土曜日のみとなるので、この日の来場者は相当な数に上るのでは無いだろうか?主催者側の最終的な発表を待たないとハッキリしたことは解らないが、たぶん過去最高の来場者数を記録するのは間違いないと思われる。世界的にIT不況と言われ、革新的な製品の登場がない、冷え込んだ感のあるコンピューター関連のExpoではフランスという主催地がある意味、特殊な事情を持っているとはいえ、珍しい現象と言えるかもしれない。昨年度はNYテロ事件の影響でやむなく中止されたParis Expoであったが、欧州のMacユーザーは「我々は2年も待ったのだ!」とそう心に熱い思いを宿しながら、各々の祭りであるExpoを楽しんでいるのかもしれない。

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・大西 吉人 (Yoshito Onishi)