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September 2003 MACお宝鑑定団 
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Apple expo 2002 Apple expo 2000 counter


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2003年9月16日~20日の5日間パリで開催されたApple expo 2003に関するページです。



16日会場レポート

・秋の訪れを感じさせ始める9月のパリの街は、同時に「Rentree」と呼ばれる「新学期」の時期でもあります。日本とは異なりフランスの各種教育機関では9月から新学期が始まります。夏のヴァカンスで社会全体が停止すると言っても過言ではないフランスでは9月の「Rentree」が一年の始まりとも言えるでしょう。そんな中、多くの新製品や様々な催しを知らせる広告と共に、パリの街に溢れる華やかな街頭広告に混じりながら、今年はiPodがApple expo 2003の開催をパリジャンに知らせてくれます。

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「128kのADSLが月額19ユーロ(約2,500円)から」。iPodの広告と共に、地下鉄の構内で目につく広告。ここフランスでもインターネット接続インフラとしてのADSL回線は最近の低価格化競争により、普及の兆しが見え初めています。しかしながら日本に比べるとサービス内容の割にはまだまだ高価だと言えます。(ちなみに512kで40ユーロ、1Mで80ユーロくらいが相場です)

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今回で20周年目を迎えるApple expo 2003は通年通りフランス・パリの国際見本市会場であるポルト・ド・ヴェルサイユにて9月16日(火)〜20日(土)まで開催されています。75,000人にもおよぶ事前予約登録者と250を数える出展者、1,400名のジャーナリストと120のメディア・パートナーで構成されるフランス最大の情報機器関連のイベント、それがApple expo 2003です。今回は残念ながらポルト・マイヨ国際会議場で催されたApple CEOスティーブ・ジョブス氏による基調講演は取材することができませんでしたが、expo会場からAppleブースを中心にご紹介しようと思います。

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通年通りの規模で催される会場では中央に大きくAppleのブースが構えられています。今回、気がついた事は横断幕のコピーがすべて英語だと言うこと。以前はフランス語だったのですが、「フランスのみならずヨーロッパ全体をターゲットとしているExpo」という趣旨を鑑みて変更されたと言うことでしょうか? 今年もバッジに(話せる言語を明示する為)様々な国の国旗が描かれた、Appleのインストラクターが来場者に熱心に説明を繰り広げています。

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ようやくアルミボディとなったPowerBook G4 (15-inch FW800)

17inchと比べてオーディオインターフェイスの位置が異なる



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右側のインターフェイスは17inchとほぼ同じ

12inchはVIDEOポートがMini DVI仕様に変更された



今回の目玉の一つは基調講演でも発表され、シリーズすべてが維新されたPowerBook G4。来場者もとても熱心で、チェックに余念が無い様子。待望の15インチモデルが一新され、17インチモデルのデザインを受け継ぎながら、程良いサイズに仕上げられています。プロセッサはG4 - 1.25GHz、バススピードは167MHz、USB2.0と最新のスペックとなり、本日からスピードバンプされた17インチモデルと共に発売。OSはMac OS X v10.3 Pantherでは無くMac OS X 10.2.7 (Built 6R55)となっています。また同様にスピードバンプされた12インチモデルには待望のDVI出力が付き(特殊端子・変換アダプター同封)、こちらは2ヶ月後の発売予定。

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続いてのハードウエアの目玉はこちらもやはり基調講演で発表されたApple Wireless Mouse & Keyboard 。Bluetoothによるワイヤレス接続で、デザイン的には現行最新タイプのものと大きな変更はないようです。インストラクターによると、これらは現時点で、まだプロトタイプらしく、展示機ではiMacのみにつながれていました。

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Mac OS Xは同じくMac OS X 10.2.7 (Built 6R52)となっていて、コントロールパネルには通信状態を表すBluetoothの項目が...。

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引き続きもう一つの目玉であり、ジョブスが基調講演でも大きく時間を割いてプレゼンをしていたMac OS X 10.3 Panther(会場では英語読みのパンサーでは無く、フランス語読みでパンターと皆呼んでいた)。来場者の関心は高く、自分の出番が回ってくるにはかなりの列を覚悟しなければいけません。メインの機能は「Expose」(フランス語で「展示」「発表」の意)で、ウインドウがグイグイ動き、整理整頓されるのはすばらしく強力(詳細はAppleのサイト参照)でLonghorn(時期Windowsのコードネーム)の3Dデスクトップなんか全然相手にならない感じでした。もう一つ特筆すべきはユーザー切り替え機能でこれも至極簡単&速攻。Finderの右上にネームが現れプルダウンメニューで簡単に切り替えられます。家族や学校、オフィス等で不特定多数の環境で共有する場合には圧倒的に便利な機能となるでしょう。その他は「ラベル機能」やFinderに完全統合された「ファックス機能」、「Preview」でEPSが読めるようになった(というよりEPS - PDF自動変換機能 !?)等々。ただ個人的にはデフォルトでアピアランスがすべてメタル調になったのはどうかなという感じはします(これは個人の好みでしょうが)。

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メインステージでのMac OS X v 10.3 Pantherの説明には、かなりの来場者が熱心に耳を傾けていました。発売は年末前(おい!年末かよ...去年の年末発売と言いつつ年を越した...Xserve Raidを思わせる悪夢の再現か !?)で価格は149ユーロ(約2万円)。ヴォリューム・ライセンス版と3年間のアップグレード保証版も販売予定とのことです。



17日会場レポート

・Apple Expo 2003の名物と言えば、例年の「お持ち帰り自由」な「ポスター」の山です。これは、はっきり言ってヨーロッパ各地から遠路はるばるやって来た来場者各位にとっては「お楽しみ」であり、また「癒し」にもなっていたのは事実でしょう。が、しかし、今年はその「福袋」が無いというのです。「皆さんによく訪ねられますが、本当に申し訳ない。今年は何も無いのです。この着ているT-Shrtでさえ、差し上げることは出来ないのです。」とはAppleインストラクターの弁。今回期待されていた皆様、ご愁傷様です。

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ところで、それはさておきMac OS X 10.3 Pantherにおいて、忘れてはいけない新機能がありました。それは「Font Book」というアプリケーションです。これは所謂フォントを管理・表示するためのアプリケーションで、ExtensisのSuitcaseやクラシック時代のAdobeのATMに相当します。インストラクターの説明によると各種フォントのアクティブ・イナクティブが一元に管理可能で、変更の適用に関しては使用するアプリケーションをいちいち、終了・再起動しなくても瞬時に反映されるという優れものです。フォルダでカテゴライズすることも可能で、フォントを多用するデザイナーやDTPユーザーにはまさに福音と言えるでしょう。(Suitcase危うし !? )また、「ことえり3」にはアイヌ語のオプションが追加され、文字を持たない言語に対する積極的な取り組みを確認出来ました。

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去年のApple Expoで初お目見えしたXserve Raid。今回もブースの片隅にひっそりと、がしかし、威厳を放ちながら展示されています。インストラクターによると「G5化されるのは時間の問題」との事。年末か来年の早い時期には登場するのではという事でした。また、OS X Server に関しても同様の意見でPanther発売後しばらくして同等の機能を持つようになるだろうとの事でした。

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Appleの傘下となってすでに一年が経過し、幾分馴染んだ感のあるオーディオ・プロダクトの勇、Emagic社。会場内に独自のブースも構えていますが、Appleのブース内にもインテグレートされています。ここで熱心に説明をするインストラクターはEmagic Franceの責任者であるフィリップさん。「先週の金曜日に届いたんだ。Logic PlatinumのVersion 6.3とデュアルG5-2GHz。それから今日までテストしっぱなしだけど、こいつはスゴイ!」「デュアルG4、シングルG5-1.8GHz、デュアルG5-2GHzとすべて試したけど、デュアルG5は別世界だ!」「僕はアップルにお金をもらってる訳じゃ無いけど、対価格効果を考えたら間違いなくこのデュアルのG5を薦めるね。」「君は作業するときにいったい幾つのエフェクトを使う?マシンへの負荷を考えてエフェクトの数を調整するなんて、そんなことを考えて作業をしたくは無いだろ?」「G3からG4の時にあった3割、4割のゲインアップじゃないんだ。圧倒的に桁違いなんだ。」彼はそう言いながらエフェクトに教会をシュミレートした、リヴァーブや大ホールの5秒を超える深いリヴァーブをかけてデモンストレーションをしながら、CPUモニタを指します。二本あるメーターの右側のみが二割くらい振れています。続いて22トラックを用いたオーケストラのシーケンスをデモンストレーション。それでもCPUメーターは三割を超えることはありませんでした。

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新製品については「Space Designer」を自慢気に披露してくれました。簡単に言うと部屋の大きさに合わせたリヴァーブをシュミレートするエフェクトなのですが、このソフトのスゴイところはマイクで拾った残響からその空間を独自に解析してリヴァーブを作り出すところです。Emagicドイツ本社の台所から世界の有名なスタジオ、はたまた浜松にあるYAMAHAのスタジオの残響まで再現してくれました。もちろん、それら波形のアレンジも自由自在です。「このLogic Platium 6.3は完全にG5に最適化されている。アップデータのダウンロードは金曜日から始まるよ!」Logicファンの皆さん、金曜日はEmagicのサイト、要チェックですね。

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会場のほぼ中央に大きく構えるAppleのブースですが(会場地図参照)、それ以外にも関連ブースは点在しています。斜め後方には、会場にて来場者が即時発注できるようApple Storeのブースがあります。また今年は、会場内にも来場者用にポットスポットが設けられました。

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入口付近にはPowerMac G5が壮観に並べられたGameコーナーがあり、そのとなりは子供用のKidsコーナーとなっています。このKidsコーナー、昨日はほとんど人影がなかったのですが今日は盛況の様子。なぜなら今日は水曜日。そうです、ここフランスでは水曜日は学校が休みなのです(高等教育機関を除く)。しかも、長期休暇明けの学校が始まる曜日は決まって火曜日。長期休暇明けは一日登校したらまたお休み。これは子供たちを長期休暇明けから通常の学校生活になじませる為の配慮だとか。やはりヴァカンス大国フランスの環境は幼少時から異なっていると言えるでしょう。ちなみに(二週間以上の)長期休暇とは一年のうち4〜5回ほどあります。

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続いて大手ディヴェロッパー・ブース。まずはMicrosoftから。昨年はブース内にマッサージ・サービスなんて粋なサービスのあったMicrosoft。今年は何か変わった物はないかしらと覗いてみたところ、Officeキャンデーを発見。

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Macにとって無くてはならない存在といえばAdobe。新ヴァージョンであるAcrobat 6等、デモンストレーションにはいつも人だかりが絶えません。

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Adobeと比較されるMacromediaですが、今年は単独出展は見合わせた様子です。その代わりと言っては何ですがフランスでの代理店であるAcapabar社が大きなブースを展開中。この会社はフランス大手のソフトウエア代理店でMacromediaの他にも、Corel、Discreet、Extensis、Aladdin System等、Macintoshに馴染みの深いソフトウエアを扱っています。

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馴染み深いといえばFileMaker社。今回はこれと言った目新しい発表はありませんが、立派なブースを構え、Expo会場に華を添えています。

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最近の電子化の波でMacromediaやすっかりスタンダード化したPDFに押され、本業ではAdobeのInDesignにお株を奪われつつあるQuarkXpress。ヨーロッパでは拠点をスイスに持つためか、今回は地味なブースでひっそりとした佇まいですが、Quarkは永遠に不滅です。QuarkXpress Version 6 日本語版に関して尋ねてみましたが、現在のところ未定との回答。インストラクターの個人的な見解によると、以前にVersion 5のディヴェロップメント(日本語版があった?)を目撃した事があるとの事で、Version 6に関しては今年中の発売は有り得ないだろうとの事。Version 4.1のファイルでもVersion 6で閲覧は可能だが、保存はVersion 5 or 6となるそうです。待望のOS X対応を果たしたVersion 6ですが、新機能はかなり強力。PDF書き出しはもちろん、Web用にHTMLも完全にサポート。一つのファイルを、媒体によってプロジェクトという単位で管理することにより、大幅に生産性を向上。色々な媒体に向けて作成されたプロジェクトは一度きりの入力で管理・統制することができます。完全にオブジェクト指向化された内部は変更、校正、再利用に向けて、とても強力な仕上がりとなっているようです。大きな進化を遂げたQuarkXpressですが、インターフェースには慎重な姿勢を保持しているようで、「Version 4.1からの移行も、その使い慣れたインターフェースでとまどいは全く無いはず」とインストラクター氏は言い切っておりました。



18日会場レポート

・Appleブースを眺めていて気が付く事の一つに、iBookとeMacが展示機として全く使用されていない事が上げられます。そこで、その二機種を探しまわって会場内を徘徊してみました。すると、あるではないですか!eMac。そうです、Apple関連ブース「OS X Lab」で立派に使用されています。

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しかしながら、やはりiBookは見つかりません。某噂系サイトのフォーラムでは、この二機種は「ディスコンティニューになった」という噂が出ていました。そこで、Appleブースのインストラクター数人に白々しく尋ねてみたところノ「今回はPowerBookがフルモデルチェンジしたので、PowerBookにフォーカスしています。同様に画期的な新製品であるPowerMac G5と共に、皆さんに思う存分試して頂けるよう、展示スペースを最大限に利用させて頂いています。片側一列に関してはすべてPowerBook G4の15インチのみですし、それからワイアレス・キーボード&マウスを展示する為に、新しいiMacをずらりと並べています。まあ、スペースが足りないと言うこともありますかね。」と皆、同様に素っ気ない返事。「iBookがほしいのですか?在庫も沢山ありますので、そちらのApple Storeで購入してください。何の問題もありません。」(所謂、西洋人の決まり文句、No problemを連発されるノ)前回iBookが発売されてから既に165日が経過し、EMacに至っては170日目に差し掛かろうとしています。Appleの新製品発表サイクルを考慮した場合、過去の例として170〜190日周期の法則が存在する為、もうそろそでは!?と期待したくなるというのが人の情というところかも知れません。

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続いて、大手周辺機器メーカーのブースを見てみましょう。メイド・イン・ジャパンのメーカーの一つであるEPSONのブース。これと言った新製品を発見する事は出来ませんでしたが、ここフランスにおいても、コンシューマ用カラープリンターに関しては写真画質で圧倒的な人気を誇ります。

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同メイド・イン・ジャパン・メーカー、Canonのブース。今回CanonはApple Expoの冠スポンサーの一つであり、Appleとタイアップで「iLife」と銘打った自社製品を用いたデジタルライフに関する具体的なフォーメーションを展開しています。しかしながら今回、少し異質だったのは、従来通りのスタンド形式で自社製品を展示するという形をとらず、フォーメーションの中で来場者の方々に直説Canon製品を用いてiPhotoやiMovieを体験してもらうという形式をとっていたことでした。ユーザー・エクスペリエンスを大事にすると言うことでしょうか?実際のところ、少し華やかさに欠ける様な気もします。

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もう一つの冠スポンサーHewlett-Packard。一時期、Mac離れを匂わせていた同社ですが、今回はMacプラットフォームに対する意気込みを十二分に感じさせてくれます。Apple以外で今回、独自にポスター広告を打っていたのはこのHPのみです。オフィス・ユースでは絶大な信頼がある為、Macユーザーには心強い追い風となる事でしょう。沢山の新製品が展示されていましたが、その中でも目を引いたのがガラス式のフラット・スキャナー。一見液晶モニタ風ですが、これでもスキャナなのです。この液晶モニタのようなガラス板をあてることで、自由自在にスキャニングが出来るというナカナカの便利ものです。ただし折れ曲がったりはしませんので、曲面物には不向きかも知れません。

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スタイリッシュでその有機的なデザインが目を引く、JBLスピーカを発売しているHarman Multimedia。Macintoshで5.1サラウンドを実現するensounter 5.1ですが、個人的にはちょっとスーパー・ウーハーが大きすぎるような。

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CPUアクセラレーターと言えば、フランスでは今までSonnetぐらいしか選択肢が無かったのですが、今回、Expo初お目見えの米FastMac社がブースを構えていました。会場即時販売も行っている様子。しかし、スリム・コンボ・ドライブが419ユーロ(約5万5千円)、た、高かすぎる!!

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続いてソフトウエア関連ではプロフェショナル・ユース3Dソフト、Alias社のMaya。小さなブースながらデモンストレーションには人だかりが耐えない様子。熱心に質問を投げかけるユーザーの姿がちらほらノインストラクター氏曰く、スパーテクニックを披露しながら「3DS MaxとMayaの違いは、その操作性です。Mayaは最初は確かに操作が難しいが、上達するにつれてより簡単になってくる。逆にMaxは最初は取っ付き安いが、後々複雑になると操作が難しい。その違いがMayaがプロフェショナルに圧倒的に支持される理由です。」うーん、手厳しい。ちなみに筆者はお仕事上、Maxユーザーです。(笑)昔、Mayaを少し試して見ましたが、確かに難しかったです。(泣)また、代理店であるEvoia社のブースではLightWave、Carrara、Amapi、Poser等の代表的な3Dソフトのデモンストレーションが繰り広げられています。

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建築・CAD関連では、「ArchiCad 8」(日本ではGraphisoft)の代理店であるAbvent社のブースがエントランス付近の目立つ位置に構えています。デモンストレーションも人集りが絶えず、盛況の様子です。

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このAbvent社とは対照的に会場奥の目立たないところに陣取っているのがVectorWorks(旧MiniCad)のブース。ちなみにフランスでの建築CAD事情に関しては、圧倒的にAutoCadユーザーが高く、MacintoshではArchiCadと言った感じです。残念ながら日本ではユーザーが多いVectorWorksに関してですが、知名度と言う点においても今ひとつの感は否めません。また、お隣には、これまた地味な存在ですが、今回Expo初参加のInformatix Software International社のブースがあります。「Piranesi for Mac OS X」とは今回初めてMacプラットフォームに対応した貴重なソフトウエアの一つで、簡単に言ってしまうと3D版Photoshop & Painterみたいな感じの3Dペイント・ソフトウエアです。3Dモデリングしたファイルを読み込み、オブジェクトごとに奥行き感を保ったままペイントが自由自在に可能という画期的なソフトウエアなのです。水彩画やスケッチっぽい柔らかいタッチの表現が可能で建築パース等で表現力を広げたいパーサーなどには注目に値するソフトウエアと言えるでしょう。インストラクター氏が熱心に英語でデモンストレーションをしてくれましたが、ソフトウエア自体はまだベータ版だそうです。

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e-on Software社が発売するMacプラットフォームにとって貴重な存在の3D景観作成ソフトの「Vue 4」。こちらはかなりフォト・リアリスティックなレンダラーを備えていて、そのクオリティ故にレンダラーとしてのみ利用するアーティストもいるとか。以上、地味ですが着実にMacintoshプラットフォームでの3D関連のソフトウエアが充実し、環境が整いつつある現在、こうなってくるとやはりハードウエアの環境整備不足が残念に思えてきます。PowerMac G5の登場でパフォーマンス・アップが計られましたが、ハッキリ言って3D環境ではいくらスピードがあっても有り余ると言うことは有り得ないので更なる向上を期待したいところです。それからぜひ、Apple様、Open GLカードを。何とかしてくださいませ。

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Expoでの来場者の楽しみの一つはお買い物。Expo価格という特典がございます。Macintoshを専門に扱うICというお店やFunacというフランスではお洒落で名を馳せた、メイド・イン・おフランスを代表するショビン(愛国主義)なお店もブースを構えています。フランス人は何かと愛国心と自尊心が高く、話の80%以上が自己の自慢と言っても過言では無いでしょう。しかし、コンピューターの基礎となる物を発明したのはフランス人!?という話がありますが、現在の情報電子機器業界においてメイド・イン・おフランスなんてものは滅多にお目にかかれません(一部、ソフトウエア・メーカー有)。でも良いのです、フランス・オリジナルのお店ですから。しかしPowerMac G5-1.6Ghz、2133ユーロ(約28万円)。皆さん、安いでしょうか?そんなはずはありませんね、なぜならフランスにはTVA(付加価値税-日本で言う消費税に相当)という19.6%もする素敵な御上への献上品が義務づけられているのですから。

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やはり今年も参加しています。フランスにおけるMac関連著名サイト、Mac 4 EverMac ADSLMac BidouilleMac Game ZoneMac Generationからなる連合体である「Le Pommier」。今年はブースを拡張して、別途ディスカッション・サロンなるものも用意。Mac Bidouilleのリオネルさん自ら司会を務め、ユーザー参加型ディスカッションを開催し、Le Pommierのサイトを通じてライブ中継を随時行っています。お題は「Rumour系サイトのMacコミュニティにおける損失と貢献」。う〜ん、何とも素晴らしい。

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ちょっと変わったところで家具関連を。家具と言えるか微妙なところですが米Marathon Computer社からは様々なラックマウントの品々が展示されています。どちらかというとプロ・ユースですね。それからフランス、マレ地区にオフィスを構えるmenintime社からはMacintosh用にオリジナル・デザインのお洒落な家具が。日本でのディストリビューターを探しているそうなので、その筋の方で興味をお持ちになった方は広報担当のペトラさん(Petra.steindi@menintime.com)まで(英・仏)。ご連絡お待ちしております。

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iPodに始まり、iPodに終わるApple Expo 2003。最後にiPod関連の話題を。Griffin Technology社ではiPod関連の便利なアクセサリが展示・販売されていました。ケーブルなしで簡単接続可能なFMチューナー「iTrip」、リモコン収納可能なクリップ式のFMチューナー「iFM」、車内で電源供給を可能にする「PowerPod」等々。

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また、車が大好きというあなたには、エントランス脇にオリジナルiPodステーションを備えた「Smart Original」と「Smart Roadstar-Coupe」が。来場者の相手を殆どしないで同僚と無駄口を叩いている、あまり仕事熱心ではないコンパニオンのお姉さま曰く「Smart専用のiPodステーションなの。ほかの車では使用できないの。ステキでしょ!」。が、しかし、さっきのGriffinのカー・チャージャーを使えばOKなのでは?と独り言を発しそうになった筆者でした(註:カーステと連動するらしいので、同等の機能にはなりえません)。

今回もApple Expoは例年通り、老若男女、様々な年代と様々なレベルのユーザーが交錯する、普通の情報機器関連の催しではちょっと考えられない様な、ある意味、不思議な空間を提供しています。それは、それぞれがオリジナルで、独特なMacintoshスタイルとでも呼ぶべき、その人なりのフィロソフィを感じさせるような時間の流れを持った人たちが自然と集まって来ているからでは無いでしょうか?それ故にどことなく暖かく、人間味のあふれるExpo会場。Macintoshという器を通じて、それぞれの人々が自分が探し求めた、自分なりの時間を過ごす。まさに「個人のためのコンピューター」、それこそがAppleが創立以来、目指してきたものであり、これからも私たちが追いつづけていく何かではないでしょうか。



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 Ken Bereskin, Director of Mac OS X Product Marketing [Video]
 Scott Broderick, Product Manager for Apple [Video]
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the second batch of photos from Paris (Your Mac Life)

Apple Expo Keynote Photos report (MacNN)
Apple Expo Keynote Show Floor (MacNN)

Apple expo 2003 PowerBook G4 Photo report (99mac.com)
Apple expo 2003 Keynote Photo report (99mac.com)

Apple Expo Paris 2003 keynote report (Macity)
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発表資料

新しい15インチPowerBookを発表
ワイヤレスキーボードおよびマウスを発表




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・大西 吉人 (Yoshito Onishi)