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InDesign Conference 2007 Adobe CS3 新機能 Top10 counter

Adobe CS3

2008年7月7 - 9日に青山テピアで開催された「The InDesign Conference: 東京 2008」に関する特集ページです。


8日セミナーレポート

セッションレポート

・パソコンをワープロ以上にしたInDesign
京極夏彦氏(小説家)
紺野慎一氏(凸版印刷)

京極夏彦氏が紺野慎一氏からの質問を受けるという形でのセッション。二人は6年前から付き合いがあり、京極氏はそのときから同じ内容のことを発言している。その当時の動画を交えながら本音トークが繰り広げられた。



京極氏ははじめにワープロについて機能が2つあるとして、1つは書いたものをデータにし、他の形で活用するための素材として格納しておくこと。もう1つは書いている途中に作用する部分で、推敲する際に発揮すること。文章はだーっと書くだけではなく、段落をコラージュして行くような部分があるが、それが行いやすい。反面、縦組がすくない、漢字の文字種が少ない、ルビが少ないなど、文章表現としては使いにくいものであったと語った。



紺野氏から縦組で書く必要はあるのか、という問いかけがあり、京極氏は縦組で読むものは縦組で書かなくてはならないと答えた。聴覚言語と視覚言語は別物であり、ひらがなにする、漢字にするとかと言ったことでも印象が変わる。ケータイ小説の場合はケータイで読みやすいように略字が多かったり、改行が多すぎるため、本にしたらちっとも面白くない。ケータイ小説はケータイで読むから面白いのであり、自分は本の小説家なので、縦組で書くのは当然のことである。そうなるとワープロはすごく不便。縦組ができ、無い文字を作字出来るものは少なく、できてもデータがそのワープロでしか使えなかったりして、データが生かされなかった。そこで、InDesignが出てきた。

初めてInDesignで作品を作ったとき、出来た作品をどうしたらいいのか、出版社がどのくらい対応してくれるのか未知数で、不安だった。設定の細かさが説得力のある作品を生むが、それが生かされないと意味が無い。出版社によって対応は違っており、どのように入稿したらいいのか確認したらPDFと返ってきた角川書店のように、意識の進んだ出版社もあれば、受け付けるけれども、いやまぁ、どうしましょう?という感じの出版社もあった。システム自体は使えたのだと思うがInDesignでものを作ることに非常に抵抗があり、人の意識がついてきていなかった。これは、データ写植により写植屋さんがなくなってしまった悪夢を出版社が引きずっていたためだが、今は様子が違い、編集社のなかではたくさんの無駄に頭をなやませている。これを減らさないから本の値段が下がらない。最良なワークフローがあるのに、見ないふりするのはどうか。



続いて紺野氏が、今では印刷会社から出版社への流れがなくなり後戻りしなくなったが、以前の無駄とも思えるようなやり取りの中で醸成されていく、ということを何人かに指摘されたと話すと、それは全くわかってないと京極氏が答えた。旧システムの場合、行ったり来たりしているように見えるが、印刷会社がゲラを出すまで出版社は何も出来ず、出版社が校正を入れることもなかった。実際は出版社はスルーであり、間をはさむ分時間がかかるというデメリットしかなかった。編集者の書式に対する意識は著しく低かったのが、最初に書式を設定をしなくてはいけないInDesignが出たことによってむしろ少し上がった。出版社とのやり取りは綿密にあるべきだが、それは作品の内容についてであり、ゲラのやりとりではない。

次に、レイアウトとInDesignという6年前の動画を流し、当時と状況はあまり変わっていないと語った。ソフトやハードの進化は著しいが、市場に見合っていない進化が山のようにあり、結局何バージョンも前のバージョンで制作することになる。エンドユーザが次々と新しいバージョンにして行けばいいが、買えないので古いバージョンにこだわってしまい、ますます新しいバージョンにおいて行かれるという悪循環になっている。CSの普及はだいぶ進んだが、バージョンアップで止まってしまっている。CS3で作ったものをCS2で開くとどんなバグが出るかわからないから、現状でいきましょうとなってしまう。出版社、印刷屋さんは自分たちはヘビーユーザだということで主張して、ソフトメーカに対し、改善を求めるような動きがあるといい。

次に、小説家ならではのInDesignの使い方として、ダーシの例を挙げた。ダーシを縦組にした場合、真ん中がずれる、文字間に隙間が空くなどの問題があり、2倍ダーシを使う場合は以前はダーシを2つ繋げ、カーニングでつめるという方法をとっていたが、合成フォントの中でダーシの場合はこうする、という指定をすれば、文字を打つだけでその設定になり、長い本の場合1週間は短縮できることになった。さらに、データを印刷に生かせる。ワープロで打ってもデータが生かされないから手書きと同じことになってしまうがInDesignはそのまま印刷できるし、テキストデータとしても残る。最初に述べたワープロの機能がいい形で発展している。



僕はデザイナーをしていたので、QuarkXPressやページメーカー他、いろんなソフトを使ったが、それで小説を書こうとは思わなかった。InDesignが出たときは小説家としてのコンセプチュアリな部分を把握されていたから。

一番助かるのは、先にテンプレートをもらえば、禁則により無理のある詰め込みが行われるのを避けて書ける。内容に関係ないという人もいるけどそれは違う。端的に言うと先ほどのケータイ小説の話のように、その版面にあった書き方がある。目が追うストロークを計算に入れて書かない方が信じられない。



江戸時代では木版画だったので、作品にあった文字で、あった版面をイラスト込みで彫っていた。なのでいい彫り師、いい刷り師がつくかつかないかで売り上げを大きく左右した。馬琴はイラストを誰に描かせるか、どう書かせるか、どのような文字を流し込むかまでこだわった。だからこそ南総里見八犬伝は後世に残る作品になった。江戸時代に最先端の技術を使った文明的な手法を、今我々はInDesignを使うことで行える。このような意識で使う人が増えれば、状況が変わり、ソフトが売れ、ハードが売れ、全体が底上げされて新しいシステムができる。そうなれば先ほどの悪循環の逆のことが起き、長いきっかけから脱却できる。QuarkXPressの新しいバージョンがいいカンフル剤となることも期待していると語った。



セッションレポート

・InDesign最新情報!

Tim Cole氏(Adobe Systems)
岩本崇(アドビシステムズ)
ナット・マッカリー(アドビシステムズ)



昨日海外最新トピックスのセミナーで盛り上げたTim Cole氏が、ナット・マッカリー氏の通訳でInDesign最新情報について語るセミナーであったが、まずはチップスを披露と言うことで、昨日スクリプトの問題で失敗してしまった写真のメタデータを利用し、サムネイルを一気につけるチップスを披露。このとき、テキストのスタイルやキャプションの大きさ等も指定できていた。このスクリプトはAdobe TVで配布していて、カスタマイズが認められている。



次にフォントを透明化するチップスを披露。このとき、あまり知られていないノックアウトグループにチェックという工程があるが、これを使うといろいろ面白い効果をつけることができると紹介した。



最後のチップスはTypefi という会社の無料プラグインの紹介。 オブジェクトをリンクすると、オブジェクトをひとつリサイズすればリンクされた他のオブジェクトも自動でリサイズされた。



そして話は最新のInDesignの傾向へと移り、Webトップパブリッシングという流れがあり、今までInDesignを使ったことのないユーザに使われることになると話した。

これは、Web上で簡単なユーザーインターフェイスを用いつつ、裏ではInDesign Serverのエンジンが動き、コストと時間を大幅に削減しながらも高品質なものができるようになる動きだと説明し、実際に使われている2つのサイトを紹介した。

BrandDoozie



デザイン部門を持つとか、外注する予算がない小さな会社でも、サイトで用意されたハイクオリティなテンプレートを使い、名刺や封筒、ステーショナリーなどのブランディングができる。ライブでPDFファイルを作り、システムの構造にもよりますが、作ったものは自由にダウンロードすることができる。また、ロゴを作ることもできる。

もっと大きな会社で、デザイナーがいる場合、デザインを登録することで一貫したデザンを全ての社員に使用させることができる。

one2edit



世界中にシェアを持つ会社の資料を、30カ国、40カ国等の言語に翻訳しなくてはいけない、と言うような場合に特化している。
どこからでもドキュメント内のスプレッドにアクセスできる。ツール部分のマスターテキストの下にあるトランスレーションのフォームに翻訳した文章をいれると自動で資料内のテキストが入れ替わる。翻訳した資料を作る際のコストと時間を削減することができ、このシステムを購入したヘンケルは35万ドルものコストダウンがはかれることがわかりました。

さらに、これからは秘密の部分ですが。。と開発中の技術を紹介。

InDesign CS4では、作成したページレイアウトデータを、Webで公開する場合、インタラクティブ効果「PAGE Transitions」を追加して、Webに向けたページを公開することが出来るようになると説明。



InDesign CS4では、あるデザインパーツに、動きを持たせたボタンにすることが出来るようになり、それは、Adobe Flash PlayerとAdobe Readerのどちらでも動くと説明。



InDesign CS4では、SWFファイルの書き出しが出来るようになるだけでなく、InDesignテキストとFlashテキストの属性や、動きに関する細かい指定も行えると説明。



また、Flashデータを書き出す際に、XMLデータを含めた形で書き出す事が出来る「Adobe Flash CS4 Pro (XFL)」が追加され、Illustrator CS4を経由することなく、直接、Adobe Flash CS4 Proに渡す事が出来るようになり、インタラクティブなデザインが出来るようになると説明してました。



さらに、日本語製作環境の機能として「欧文泣き別れ」が追加されることも紹介していました。




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