ジャストシステム、iOS 8用日本語キーボード「ATOK for iOS」をリリース(今後のロードマップも説明)
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ジャストシステムが、iPhone/iPod touch/iPad用日本語キーボードアプリ「ATOK for iOS」を、App Storeにて販売を開始しています。
アプリを使う過程において、ストレス無く日本語を入力するのが主たる目的であり、キーボードを使うのが主たる目的では無い。
よって、黒子に徹する」ように、iOS のデフォルトキーボードに似た違和感の無いデザインを採用し、その特徴を殺したデザインに ATOK で培われたエンジンを搭載する「羊の皮を被った狼」の IM となりました。
サブセットの変換エンジンを搭載した「ATOK for Android」とは異なり、Mac OS X/Windows向けATOK2014世代の 変換エンジンを iOS 向けにチューニングした「ATOK EV Engine」を搭載しています。
iPhone向けには「テンキキーボード」が、iPad向けには「QWERTYキーボード」が利用出来ます。
独自の機能として、カーソルを前後自由に動かせる「らくらくカーソル移動」、選択部分をまとめて削除することが可能です。
なお、2014年第3四半期中のアップデートで、iPhone 向けQWERTY配列、iPad向けテンキー配列などが追加される予定です。
また、2014年第4四半期には、ATOK Syncアドバンスとの連携や、絵文字入力に対応する予定で、2015年第1四半期には、テーマ対応やATOKキーワードExpress対応、2015年第2四半期には、電子辞典連携、校正支援強化等を行なうことを予定しているそうです。
ATOKキーボードの追加は、設定>一般>キーボード>キーボード>新しいキーボードの他社製キーボードから「ATOK」をタップします。
キーボード入力の地球アイコンをタップして「ATOK」を選択することで切り替えを行ないます。
ATOK Passport での提供については「諦めていない。しかし、現時点で案内出来ることは何も無い」という状況です。
ATOK と言えば、毎年後半にメジャーバージョンアップが行われますが、ATOK for iOS については将来に「変換エンジンの完全な置き換え開発」などの非常に大きな開発が発生しない限りは無償アップデートで対応されるという事でした。
日々のアップデートとして「辞書ファイルの更新」が有りますが、現在は「辞書ファイルも iOS に最適化しており、その辞書ファイルだけを更新できない」という事でアプリ全体での差し替えによるアップデートとなります。この辞書ファイル更新のためのアップデートについては PC向けATOK への更新配信以降に、最適化作業を施してから行われることとなります。
なお、ATOK for iOS のファイルサイズは 90MB程度となります。
辞書ファイルの更新に伴ってアプリケーション全体を差し替えるという動作は将来的には変更される予定であり、2015年04〜06月に「ATOKキーワードExpress」がサポートされるタイミングで変更する予定とされています。
iOS の設定において、「フルアクセスの許可」を求められますが、フルアクセスを許可しない場合には「設定項目が保存されない」「単語登録が出来ない」「定型文の編集が反映されない」「変換候補の学習をしない」という動作となり初期出荷状態のみの利用継続となります。
なお、現時点では「連絡先」情報の学習などは搭載されていないので、変換候補に出てくる人名は辞書に登録されているか、個別に単語登録をした結果のみとなります。
これまで存在した ATOK Pad については、「(完全に別のアプリなので) 販売を継続。取り止める事は考えていない。」となります。
ATOK Pad と比較すると、ATOK for iOS は変換エンジンの変換効率が高いフルセットバージョンになっている一方で、外部入力機器へのアクセスが出来ないために Bluetooth キーボードのサポートが無くなっています。
外部キーボードも使える ATOK Pad と OS に融合したIM としての ATOK for iOS という使い分けをして欲しいとの事でした。