足立区:幻だった「菊や ラーメン」に行ってきた
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東京都足立区北千住の荒川沿いにある「菊や ラーメン」に行ってきました。
私がこのラーメン屋に来たのは、これが3度目で「どんだけ好きなの?」と思われるかもしれませんが、実は、最初の一回は定休日(月曜日、木曜日)で入れず、2回目は、店主が体を壊して臨時休業という状態で、店に入れず名古屋に帰っていたのです。
3度目の正直ということで、店が開く11時(営業時間は午前11時頃〜午後3時と午後5時〜8時迄)に、店に営業しているか電話してみることに。
Googleで検索して、iPhone 3Gから電話してみると、電話に「菊や」の文字が。。いつの間にか登録していたようです。。
ところが、なんど電話しても留守電になってしまいます。かなり不安を感じながらも、とりあえず店に移動することに。
すると、暖簾が出てるじゃありませんか!「おお!やってるやってる!」とはしゃぎながら、店の撮影を開始。
店にビニールテープで貼られたメニューらしき文字と、店の横にある「未知味の拉麺」と書かれた看板を目にするだけで、勇気が必要です。
勇気を出して、店の中に入ってみると、中に誰もいません。。
誰かいますか〜となんど呼んでみても、返事が返ってきません。。。
しばらくして、外で待機していたお宝撮影クルーから「外で花壇の花を見てる人がそうじゃないっすかね?」と言われ、じっとそのおじさんを見てみると、前掛けをしてる様子。
でも違ったらやだしな〜と考えていたら、おじさんが気がついたようで、店に近づいてきたので、「店やってる?」と尋ねると、「やってる。」と返事が。
「やっぱり店主だったのか、てか、外にいたら電話聞こえんだろが!」と思いつつも、店の中に。
店はめちゃくちゃ狭くて、駅ホームの立ち食いソバ屋よりも狭い感じで、カウンターのみで、椅子が6個しかありません。
左の壁に、メニューが貼ってあるのですが、一番上に普通のメニューがあって、2段目に書かれたメニューが尋常ではない感じなのです。
「これ喰えるんですか?」と尋ねると、「まあ、半分冗談だからね〜」と気さくな感じで笑いながら返事が。
半分ってことは、半分冗談で、半分マジなわけだ。。と推理しつつ。
と、とりあえず、怪しいメニューについて、質問をしてみることに。(以下会話式)
お:紫ラーメンってなんですか?
店:紫ラーメンじゃなくて紫色ラーメンね。最初きれいな紫色のスープなんだよね。でも、麺を入れると、青くなるんだよ。でね、酢を垂らすとピンク色に変わるんだよ。お客さん、癖になっちゃうみたいでね〜
お:赤色ラーメンは?
店:それは、トマトなんだよ。
お:トマト?スライストマトが載ってるとか?
店:いやスープがね。
お:。。。
お:黄色ラーメンは?
店:それはウコンが入ってるんだよ。最近は、健康食品みたいに宣伝されてるから、人気があるんだよ。
お:青色ラーメンは?
店:それは青汁が入ってる。
お:青色と水色の違いは?ブルーハワイの液が入ってるとかですか?
店:いや〜食用絵の具が入ってるんだよね。
お:え??絵の具が入ってるんですか?
店:濁った青色になるんだけど、ちゃんと食べられるよ。しびれ薬が他より多いかな。
お:しびれ薬が入ってるんですか?
店:この辺りは、全部塩ラーメンがベースになってるんだよ。
お:健茶ラーメンは?
店:それは健康茶ね。
お:外にジョロコンてあるんですけど、これは、何ですか?
店:それは自然薯(ジネンジョ)と、とろろ昆布が入ってる。メニューにも薯〜昆ラーメンって書てるやつだよ。
お:牛乳ラーメンがあって、珈琲牛乳ラーメンがあるのに、珈琲ラーメンが無いのはなぜですか?
店:珈琲だけも試したんだけど、しゃれにならなくなる感じだったし、美味しくなかったんだよね。
お:全部、しゃれにならないと思うんだけど。。
お:反対側に貼ってあるアイスクリームラーメンは?
店:うちはね、近所の子供達が入ってる野球クラブが近くにあって、野球終わって、帰ってくる子供達に、ラーメンをただで喰わせてやってて、帰りにアイスクリームを持たせてやってたんだよね。
ある時、その中の子供が、おじさん、ラーメンにアイスクリーム入れてよって言ったんだよね。最初は、熱いラーメンに入れてみたけど、溶けちゃうし、なによりラーメンがぬるくなちゃって美味しくなかったんだよね。そこで、冷やしラーメンの上に乗せて出すことにしたんだよ。
お:冷やし中華じゃなくて、冷やしラーメン?
店:う〜ん、冷やしラーメンだよ。しびれ薬が2つまみ入ってるから、全部食べると、かなりお腹が冷えて、寒気がするよ。
お:しびれ薬ってなんですか?
お:アルカリラーメンってなんですか?
店:それはね、アルカリ電池のことなんだよね。
と言って冷蔵庫を開けると、そこにアルカリ電池が。。
店:大きい方が大人用、小さい方が子供用なんだよ。近所の親ごさんがね、子供が勉強しないで怠けてる時、「菊やのアルカリラーメン食べて、頭良くしてもらってきなさい!」って叱るんだよね。そうすると、子供がやってきて、おじさんアルカリラーメン下さいって言うんだよ。次の日、テストかなんかがあったみたいで、その子供が「おじさん電池効かなかったよ」って言うんだよ。
と笑いながら話してました。
どう考えても、頭に電池が効くわけないし、そんなことよりも、危険でしょ!とスタッフ全員が思ったに違いありません。
店:本当に電池を入れたら保健所に怒られちゃうでしょ。これはね、梅干し肉入りラーメンなんだよね。梅干しがアルカリ性だから、そに引っ掛けてアルカリラーメンって名前を付けたんだけど、なぜか、電池が入ってるって話しになっちゃってるんだよね。
確かに、アルカリ電池入りラーメンとは書かれていないから、お客が勝手に想像したのを逆手にとって、しゃれで冷蔵庫に電池を入れているみたいでした。
スタッフで色々と食べたのですが、まず始めはアルカリラーメンを食べてみました。
勇気が足りなかったので、子供用を頼んでいました。
ビリっと感電する感じもなく、ラーメンは、普通に美味しかったです。
頭に効いたかどうかは、まだ判断できませんが。。
次に、チーズラーメンを食べてみました。
塩味ベースのラーメンに、溶ろけるチーズが2枚入ってます。
店主は、チーズに塩気が入ってるから、結構美味いんだよねと言ってましたが、元々塩味ラーメンなので、チーズだからこの味とは言えないんじゃないかと思ったのですが。。
次は、有名なアイスクリームラーメンを食べてみました。
冷やしラーメンの上に、アイスクリームが、縦に割られたて載せられていて、その上にゆで卵がのっかり、さらに、その上から青のりが大量に振りかけられてます。
見ためだけで、かなりのインパクトがありすぎです。。。
とりあえず食べてみました。
普通の冷やしラーメンの味で、冷やし中華ではありません。なんか、想像してたのとは違う感じです。
載ってるアイスクリームを、スープに浸けながら食べてみました。
タダのアイスの味がします。。
そもそも、ラーメンのスープが冷たいので、アイスがなかなか溶け出しません。
でも、しばらくすると、どんぶりの中は、凄い状況になってました。
体が寒くなりながらも、完食しました。
ごちそうさまでした。
つぎは、店主いわく見た目が凄いらしい紫色ラーメンを食べてみました。
店主が、最初は、こんなきれいな紫色してるんだよねと、まず、スープの色だけ見せてくれました。
それを見て、スタッフ一同から「お〜!」と声が。
後から思えば、何がお〜!だという気もします。。。
そして、紫色ラーメンが出てきました。
紫色のスープが、少し、青っぽい色に変わっていて、ラーメンの上に、湯がいた紫キャベツが山盛り載ってます。
まったく食欲がそそられないラーメンを目にしたのは初めてかもしれません。
店主が説明したように、ラーメンのスープに酢を垂らしてみました。
すると、化学反応をおこし、色がピンク色に変わってゆきます。
きっと近所の子供にリトマス試験紙を説明するために、このラーメンを作ったんじゃないか?と思わせるほど、科学の雰囲気が伝わってきます。
スープは醤油ベースですが、酢を入れると、色も変わりますが、当然味も変わります。
先の色々なラーメンで麻痺してるのかもしれませんが、紫色ラーメンに、酢はお薦めです。
麺を箸で持ち上げてみると、麺がエメラルドグリーン色に染まってます。
ど、どんな味がするんだろう。。と、かなり心配になりましたが、普通にこれが食べられます。
また、この麺も科学反応によって色が変わっているようで、酢を垂らすと白い色に変わります。
色々なカラーを楽しみたいカラーハーモニー派にはお薦めです。
次に、店主が最初に作った未知味ラーメン珈琲牛乳ラーメンを頼んでみました。
出てきたラーメンは、豚骨色した普通のラーメンのようですが、物凄い珈琲の香りがします。
さっそく食べてみると、ラーメンスープと、珈琲の味が分離されていて、誰の下でも「これは、醤油ラーメンと珈琲が入ってますね」と当てられます。
クイズ向きじゃ無いラーメンです。
店で、色々なラーメンを食べながら、店主と話していると、裏口が開いて、近所の主婦らしき人達が、注文をしはじめました。
「え〜と、珈琲牛乳ラーメンと、納豆ラーメンと、豆乳ラーメン、ワンタン。何分ぐらいでできますか?」
それを聞いて、スタッフは、本気で驚きました。
「この街では、このメニューは普通なんだ」と。。
店主は、街の人達に愛されてるようで、店の外に、子供110番のシールが貼られてるのもうなづけます。
せっかくなので、豆乳ラーンと納豆ラーメンのスープも見せてもらいました。
納豆ラーメンの見た目はかなりインパクトあります。
でも、あの納豆独特の臭いがしません。
なにか秘密の仕掛けがされてるようです。
豆乳ラーメンは、紙パックの豆乳に、少しニガリを入れてスープを作ってました。
「他の店でも豆乳ラーメンはあるけど、うちのは、そこの荒川から取ってきた川砂が入ってんだよね」
え!?砂??
どんぶりの底に砂らしきものが入ってますが、なぜ入れているのか聞きそびれてしました。
店を出る間際に、おじさんが「口直しにどうぞ」と言って、京都美山名水の微糖珈琲をくれました。
この珈琲缶は、食べたお客全員に渡してるそうです。
東京都足立区千住大川町10−3
電話03−3888−5032
営業時間=午前11時頃〜午後3時と午後5時〜8時迄
定休日:月曜日、木曜日