New York Times:Apple、自社アプリがApp Storeの検索上位に表示されるアルゴリズムを調整
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
New York Timesが、Sensor Towerによる6年間の追跡調査を元に、New York Timesが分析した結果、2018年5月にiPhoneでApp Storeを開き、検索ボックスに「ポッドキャスト」と入力した場合、Apple製のアプリである「Apple Podcasts」がトップ表示され、続いてApple Compass、Find My Friends、Tips、Apple TV、Watch、Files、iTunes Store、Homeなど、ポッドキャスティングとは無関係のApple製アプリが表示される状況だったと伝えています。
ある日には、別の出版社が作成したアプリを見つける前に、最大14個のAppleアプリをスクロールする必要があったそうです。
Appleのアプリは最近の調べでは、App Store内の少なくとも700の検索語で1位にランクされるそうです。
Appleのアップルのワールドワイドマーケティング担当シニアヴァイスプレジデントPhilip Schiller氏、インターネットソフトウェア&サービス担当シニアヴァイスプレジデントEddy Cue氏は、この調査結果に関するインタビューに応え、1年以上にわたり、iPhoneのApp Storeにおける多くの一般的な検索結果の上位で、自社のアプリが詰め込まれたことを認めたそうです。
Appleアプリが競合他社のものよりも関連性が低く、人気が低い場合でもそう表示されていたことに関して、Apple幹部は、同社がアルゴリズムを調整して、検索結果の上部に表示される自社アプリが少なくなったと述べたそうです。
ただ、こうした上位表示は手動で行っていたわけではなく、Appleアプリは一般的に、人気があり、一般名が広範な検索語によく一致するため、競合他社よりも上位にランク付けされていただけで、同社が検索結果を表示するために構築したアルゴリズムについて何も不手際はなかったと説明したそうです。
過去のデータとの比較検証を求めたところ、Apple広報は、同社が過去の検索結果の記録を保持していないため、データを検証できないと述べたそうです。
App Storeで「ミュージック」の検索など、複数のAppleアプリが検索結果を詰め込んだ場合、Appleの幹部は、結果をApp Store検索エンジンの機能に起因すると考え、彼らは7月にその機能を調整し、Appleアプリが特別な待遇を受けているかのように見えなくしたそうです。
その結果、多くのAppleアプリが表示されなくなったそうです。
それでも、幹部は修正が必要な問題があったことを否定し、Philip Schiller氏は「修正されていません」と言い、Eddy Cue氏は「改善されました。」と言ったそうです。
Appleの幹部によると、検索結果にAppleアプリが殺到したとき、このアルゴリズムは、人々が特定のAppleアプリを探していると結論付け、同じ開発者が他のアプリを公開することを決定します。
それは常にAppleの利益とは限らず、たとえば「Office」を検索すると、Microsoft Officeツールを探していることをアルゴリズムが認識するため、一連のMicrosoftアプリが表示されます。
Appleのエンジニアは、アルゴリズムはユーザーがApple Musicアプリを頻繁にタップしたため「ミュージック」を検索する人がApple Musicだけを欲していると判断していたと話したそうです。
Apple Musicには、他のアプリよりも明確な利点があり、iPhoneにプリインストールされています。Appleは、一部の人々が検索エンジンを使用して、すでにiPhoneにあるアプリを見つけようとすることを知ったそうです。
ユーザーが「ミュージック」を検索すると、Apple StoreがすでにインストールされていることをApp Storeが思い出します。その後、多くの人がアプリをタップすると、アルゴリズムの観点から人気が高まるとエンジニアは述べたそうです。
Appleのエンジニアは、過去数か月にわたって、アルゴリズムがAppleアプリの検索結果をどのように判断しているを調べ、まず、特定の検索でアルゴリズムがアルゴリズムを実行しないようにし、7月には、すべてのAppleアプリでそれをオフにしたそうです。
その施策した7月12日から、多くのAppleアプリが人気のある検索のランキングで急落したそうです。
「TV」の上位の結果は、4つのAppleアプリから2つになり「ビデオ」と「マップ」は、上位3つのAppleアプリから1つに変更されたそうです。
そして、Apple Walletは「お金」と「クレジット」で1位から落ちたそうです。
Philip Schiller氏とEddy Cue氏は、アルゴリズムが適切に機能していたと述べ、他の開発者を助けるために自分自身にハンディキャップを設けることに決めたそうです。