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インフォース「ThinkFree Offife 1.7」レポート

「全国Mac系大忘年会」のじゃんけん大会においてゲットした統合ソフト「ThinkFree Offife 1.7」のレビューです。(宿題です)


●はじめに

「ThinkFree Offife 1.7」は、「日本語ワープロソフト」「表計算ソフト」「プレゼンテーションソフト」「ファイル管理ソフト」からなる総合オフィスソフトである。
パッケージによれば、このソフトの主な特徴は
1,Java環境で動作するため、それぞれのアプリケーションは数MBしかない
2,Microsoft Officeで作成したドキュメントやHTMLファイルを読み込める
3, 業界標準インターフェイスを採用しているので、操作に迷うことなく使用することが可能
4,Mac、Windowsのマルチプラットフォーム
ということだそう。

パッケージ(外箱)には、くどいほど「業界標準インターフェイスを採用しているので、操作に迷うことなく使用することが可能です」と記してある。「マニュアルを読まない」というMacユーザーの習性が身に染み付いている僕にとっては好都合だ。よって、最後の手段以外は「あえて」マニュアルを見ることなく、試用を進めるものとする(笑)。

0■ファイル容量

「ThinkFree Office 1.7」の“アプリケーション自体”は、180kと、異常なまでの?軽さ。ただし、「ThinkFree Classes」というフォルダが19.9MBの容量があり、ここに様々なモジュールが詰め込まれているようである。

「ThinkFree Office」全体の容量は、42項目で20.3MBだった。最近のソフトの肥大化を考えると、比較的軽量である(しかもクリップアート込み!)

ちなみに、AppleWorks6のフルボリュームは60MB、Microsoft Office 2001に至っては187.5MBもある。

1■インストール・起動・マニュアル

インストールは、指示に従って操作するだけ。 全く迷うことはない。非常にカンタンである。

←この画像は、最初に立ち上がる「ThinkFree Office 1.7」の機能選択ボタン。
一見してわかる通り、上から「Write」、「Calc」、「Show」、「Folders」(ファイルブラウザ)、「Cyberdrive」(専用インターネットサービス)・・・と並んでいる。

起動時間は、それほどスピーディーとはいえない。本体の立ち上げで約20秒、「Write」「Calc」の立ち上げで約40秒かかった。少々いらいらする・・・(^_^;)。
起動中は、最下部のプロセスバーが床屋の看板のように?ぐるぐる回っている。

ただし、2回目の起動からは少しばかり機敏になるようだ。

マニュアルは、付属の紙マニュアルにはインストール方法と簡単な機能説明が載っているだけ。そのかわり、CD-ROMにPDF版の電子マニュアルが付属され(全64頁)、チュートリアル風に手順を解説しているので親切だ(ただ個人的には、電子マニュアルは相に合わないのだが・・・地球環境には優しいのだろうけど)。

2■インターフェイス

write、Calkとも、開いてまず目に付くのは、上部にズラリ並んだツールバーだ。さすが業界標準インターフェイス?(画像はWrite)。

ツールバーからは、保存や検索は言うに及ばず、フォントの操作や画像の貼り付け、表の作成など、ほとんどの操作がツールバーで行うことができて非常に便利である。

ツールバーは「表示」メニューから、好みの項目を表示/非表示で切り替えることができる。但し細かなカスタマイズはできない。

改善してほしい事もある。

例えばフォントパネルは8フォント名までしか表示できず、フォントを変更させる時など、とても使い勝手が悪い。フォント名はabc順のため、日本語名フォントは必然的に後方に来るのだ。
しかもデフォルトのフォント、サイズとも「規定値」って表示してあるけど・・・。「規定値」ってナニ? という感じである。「Write」は(後述する通り)ホームページエディタとしての機能も持っているので、おそらく「ブラウザ標準のフォント/サイズ」ということなのだろうが、それにしてもわかりにくい。(※フォントの機能をまとめたウィンドウも用意されているが、ほとんど機能は同じ)
3■ワープロ機能[「Write]

ワープロは、禁則処理のカスタマイズ(画像)/ヘッダ・フッタの設定/表作成/インデント/スペルチェック/ドラッグ&ドロップなど、美しいレイアウトを配慮した書面作りに力を発揮する機能を備えている。

ただし、段組み/縦書きはできないのは残念だ。
また欲を言えば、行番号表示などエディタ的な機能も欲しいところである。

しかし何よりも問題は、日本語はインライン入力ができない!これは是非とも、何とかして欲しいものである。

4■WEB作成機能(ホームページエディター)

ホームページエディターとしての機能は、標準的なものである。類似ソフトでいえば(今は亡き)「Adobe PageMill」と同程度か。高度なものを作る目的でなければ、問題なく使えると思う。

←画像は、Writeのメインウィンドウの上から開いたHTMLソースを記述するウィンドウ。このように、ワープロとして使っていたとしても、ウラではHTMLが生成されている。少し奇妙な感じもする。。。

5■表計算[Calk]

正直いって、表計算は加減乗除の四則演算をする程度で、日常的にほとんど使ってはいないのだけれど・・・。それでも、印象は書いておこう。

インターフェイスを見ると、Microsoft Excelとの親和性を第一に考えているのではないか、と思われる。

ともあれ、複数のワークシートを1ブックで扱える/セルを結合できる/など、表計算機能はAppleWorkより高いものがある。

もちろん、クリップアートの貼り付けもOK。

3■クリップアート

ThinkFreeには、標準でクリップアートが付属している。 「挿入」メニューから「クリップアート」を選ぶと、クリップアートのウィンドウが表示される。画像を見てわかる通り、「動物」「建物」など項目ごとに分かれており、それぞれをクリックするとさらに細かな画像が選べる。いわばこのウィンドウ自体がビューアの役割を果たしている。

例えば動物のクリップアートは43種類、食べ物は31種類、国旗は60種類と豊富だ。イチから素材を作る必要がないので、重宝されるだろう。

イラストはすべてベクトルデータで、拡大/縮小も自在。もちろん、拡大してもジャギーは出ない。

4■互換性

ThinkFreeの大きなウリは、Microsoft Officeとの互換性である。というワケで、実験をしてみた。素材は、Office 2001付属の「プロジェクトギャラリー」から。

結果は以下の通り。さまざまなパターンが考えられるので、あくまで一例として。

MS Word(画像あり) 何も変換されず白紙となる
MS Word(テキストのみ) テキストは生きるが行間が崩れる
MS EXCEL 表組み・テキストとも問題なく変換される

5■総評(不完全ながら…)

まず、統合ソフトとしてはまずまずの出来だと思う。機能的に過不足なく、これ1本あれば日常的に必要なことは、(データベース業務を除いて)ほとんどまかなえるだろう。Microsoft Officeと互換性があるとなれば(今回の検証では一部の不安はあったものの)、Windowsマシンとの橋渡しにもなる。「仕事に使えるソフト」として定着することも可能だろう。残念ながら AppleWorksとの互換性はないが、それはあまり問題にはならないだろう。

但し、処理速度はもう少し機敏であってほしいのが、正直なところだ。Javaがどうのとか、そういう構造的なことは僕は詳しくないが、CPUはG3以上、メモリは最低で64MBを要求しているというのは、その軽量さとは裏腹に、相当のスペック食いとも取れる。

特にWriteは、ただワープロとして使っている時でも、自動的にHTMLソースを生成している(ようである)。これでは、DreamweaverやGoLiveでテキストを打っているようなものではないか(って、極端?)。

また「業界標準インターフェイスで操作に迷わない」という謳い文句には偽りはないものの、微妙な違和感も時に感じられた。それは、「業界標準」というのは言うまでもなく「Microsoft Office(当然Windows版)」を指していることにほかならないからだろう。ドラッグ&ドロップのぎこちなさ、フローティングでないツールバーなど、所々で「Macっぽくない」顔が出るのは、マルチプラットフォームを掲げるソフトの宿命でもあるのだろうが。

そしてまた、「縦書き機能」などで<真のローカライズ>を計ってほしかった、と思うのは欲張り過ぎか。

しかし、である。この機能で、5800円という価格は、やっぱりお買い得だと言うしかない。しかも、今ならMacOSX版(今春発売予定)への無償アップグレード付きなのである。コストパフォーマンスで考えた場合、安い買い物というのは間違いないところだろう。

Javaが標準で動くOSXでは、もっとサクサクした動きをするのかなあ・・・なんて、また素人考えでたわごとを抜かしつつ、春を待つ僕でありました。

(以上終わり)
ishiguro akihiro


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