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2003年5月14日~16日の3日間東京ビッグサイトで開催された映画テレビ技術・Digital Production2003に関するページです。


会場レポート

松下電器産業株式会社

 昨年24P DVカムを発売したPanasonic。今年はDVCPRO 50に対応した24Pカム 「AJ-SDX 900」 (\3,000,000)を発表していました。これは24P DVカムが持っていたCineLikeガンマなどのテイストはそのままに、カメラや光学系の強化を行うことで DVCPRO50 に対応させたカメラと仕上がっています。

 会場では特に映画制作者に人気を博しており、長時間カメラを占有してハンズオンと質問を繰り返す来場者の姿が目立ちました。

dvcpro.jpg

DVCPRO 50にも24Pカムが登場。映画製作費削減の切り札となるか??



Panasonicブース内Appleエリア

booth.jpg

ひっそりとFinalCut Pro4が国内初お披露目。
左端ではAppleスタッフがPanasonicステージで使用するDVDをオーサリング中。
利用しているのはDVD Studio Pro 1.5



Panasonicの24Pカムに世界唯一対応している編集システムとして、AppleからはCinemaHD Dispalyと共にFinal Cut Pro 4のβ版が展示されており、自由にハンズオンが出来ました。

 ちなみに、ブースデモの内容は、DVCPRO50スタジオレコーダ 「AJ-SD955A」とPowerMac G4をFirewire 400で接続し、"AJ-SDX 900" で撮影した24P映像をキャプチャし、CinemaToolをはじめFinal Cut Pro 4に同梱されているアプリケーションを使って、一通りの編集をする事でFinal Cutを仕上げるというもの。なお、DVCPRO50は50Mbpsのデータ転送量となっていますので、Firewire400でも「全然余裕」に転送を行えるそうです。

dcvpro_deck.jpg

PowerMacとFirewire400で接続されたDVCPRO50スタジオレコーダ "AJ-SD955A"



 恐らくデモの内容よりも注目すべきは、国内初お披露目となった「Final Cut Pro 4- β」(英語インターフェイスのみ)版。まずは、Final Cut Pro 4 の製品構成について簡単におさらいしておきますと、パッケージを購入すると Final Cut Pro 4本体を中核とし、Cinema Tools, Compressor, Live Type, Soundtrack の4アプリケーションが同梱された製品群が入手出来る事となります。4アプリケーションは別個であるので、Boris Plug-inのようにFinal Cut Proにincludeされた状態では無いものの、各々のアプリケーションの書き出しメニューの項目にデータの送り先として他のアプリケーションが用意されているなど、アプリケーション同士がシームレスに連携する様に設計されています。

fcp4.jpg

合計5アプリとなったFinal Cut Pro 4。アイコンを並べただけでも壮観。外観だけではFCP3と区別はつきにくい



 ちなみに、Final Cut Pro 4のパッケージはインストーラだけでもDVD4枚セットで、アプリケーションだけでも1GBのディスク空き容量が必要。Soundtrack用音データが5GB分に、LiveTypeで使用するLiveFontデータが9GB分も付属しているので、全てをインストールするには15GBものディスク空き容量が必要と言う超々巨大アプリケーションとなっています。

compressor.jpg

creaner6からWMPとRealの対応を除き、モーションプレビューが付いた趣のCompressor。
Appleとしては「MPEG-1, 2,4用のエンコーダ」という位置付け



 Final Cut Pro 4については、Final Cut Pro 3と外観についてはほとんど変化無し。しかし、内部構造についてはRT Extremeの採用によってトランジションの多くがDVコーデックにおいてはRT処理が行える様になった(但し、プロセッサ能力に依存)他にも、ハイレベルなオーディオ編集ツールが内蔵されるなど、着実に進化を遂げています。

 LiveTypeについては誤解もあるようですが、様々な動きを持っている "LiveFont" については1byte Fontしか付属・用意されていないものの、アプリケーション自体はMac OS Xのフレームワークに忠実なのでMac OS Xで利用出来るフォントであれば、どんなフォントでも利用可能です。もちろんモーションデータが無い普通のフォントについては、モーションは行われませんが、HDクオリティにも充分に耐えられるハイクオリティなTextトラックを作成出来て、しかもモーションタイプまで付いて来ると考えれば、非常にお買得です。

livetype.jpg

この後に「日本語もOK!」という表示が出たのだが、撮り忘れました



 Soundtrackについては、ループオーディオやサンドエフェクトを組み合わせて、容易にキマッたサウンドトラックを作成出来るツールと説明される事が多いですが、良く見てみるとMac OS XのCoreAudioに対応しているためにAudioUnitsによって容易に機能拡張が可能なシステムとなっています。更にはEmagic LogicのエフェクトPlug-inをも利用可能な設計となっているためにオーディオにコダワリを持つビデオエディターも大満足、サウンドクリエータであっても簡易サウンドエディットシステムとして利用出来るほど高性能なアプリケーションと仕上がっています。

soundtrack.jpg

概観。左側が分野別に分かれた音素材ストックエリア。
タイムラインに音を載せると、音によってはアイコンが表示されて、一目でどんな音が載ったのか分かる



soundtrack_effect.jpg

サウンドエフェクトのリスト。現時点ではAudioUnitsには何も無いが、
Emagic Logicのエフェクトは非常に充実している



 これら新機能満載のFCP4Final Cut Pro 4発売を待ちわびるユーザーにとって、気になるのが完成度。デモは日本語インターフェイスなどがまだ入っていないβバージョンで行われていたものの「非常に安定している」というのが正直な感想。デモ用マシンのメモリ不足によって、LiveTypeの LiveFonts のプレビューが上手く行われないなどの小トラブルは有りましたが、FinalCutを来場者が好き勝手に触って編集してみてもアプリがコケたりする事は一切無く、また早朝から様々な素材を使ってデモ用映像を作りまくっていたAppleの現場スタッフも「全然コケませんね」と感心するほどでした。

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