.
.

Mac Treasure Tracing Club
2002 国際放送機器展

November 2002 MACお宝鑑定団 
counter

2002年11月20〜22日に日本コンベンションセンターで開催された「Inter BEE 2002」に関するレポートです。


展示会場レポート

・Appleブース

 昨年は Apple Solution Experts の集合出展だったものの、今年はAppleによる出展が行われていました。展示内容としては、国内初御披露目にして国内初実働となる "X RAID" を始めとして、Mac OS X 10.2, FinalCut Pro (モバイル編集), DVD Studio Pro, Logic (emaic)などのApple製品と共に、他社製品の KONA とCineWave を利用してのFinal Cut ProでのSD・HD編集ソリューションの展示が行われていました。

apple_booth.jpg logic.jpg

アップルブース。他社よりも高い非常に目立つ構造物

アップル製品としては国内初お披露目となる Logic



 X RAIDの展示では、内蔵出来る14台のディスクドライブを7台・7台でRAIDを組んだ上でSD・HDの映像データをインストールしておき、KONA・CineWaveをインストールしたXserveにFiberChannel経由でデータ転送をしつつ、マスモニに映像を再生させるというデモが行われていました。XRAID自体が開発途上版という事で100%のパフォーマンスが出し切れていないのも関わらず、HDでも一切のコマ落ち無く再生出来ている模様はなかなか圧巻でした。

xraid.jpg

SD・HDのストレージとして動作中のXRAID。中央のアクセスメーターは目一杯まで振れている



現場のスタッフに尋ねたところ、X RAIDの詳細についても少しだけではあるものの説明されました。3Uの高さというのは既に発表されている通りですが、奥行きについては650mmを切る事を目標とした設計を進めており、決して小さくは無いサイズ。これは前面にはApple Drive Moduleのみが見えているデザインであるものの、背面には二重化された電源ユニットやRAIDコントローラ、FiberChannelコントローラなどが搭載される事が原因。しかしながら、これらのユニットが内蔵されている事を考えると650mmに収めるというのも、かなり高度な実装が要求された事が容易に想像出来ます。

 マーケットとしては「これほど安価で大容量なストレージシステムは "X RAID" ぐらい」という利点を活かして、「Oracleユーザーのように『何よりも兎に角 超大容量ストレージが必要』というユーザーや、ハイエンドビデオマーケットのように『ある程度の容量を持った安価な超高速ストレージが必要』というユーザからのリクエストにも充分応えられる」という事で、これら2マーケットをコアに想定しているとの事でした。

Mac OS X Server v10.2.2にてHFS+ジャーナリングがサポートされて「『1.6TB以上のディスクでトラブルが起きた際にfsckを掛ける』というシチュエーションも漸く現実的となった」という事で、「年内発売に向けて急ピッチで(ハードウェア・ソフトウェアの)開発作業が進行中」との事でした。

discreet

 HDにも対応しているビジュアルエフェクター 「combustion2」 による画像合成をステージにて大々的にデモンストレーションする一方で、完成映像をに11月26日に発売される 「cleaner6 for Mac」 にてエンコードするデモを行っていました。

SorensonVideo3の2PassVBRにてエンコード処理をさせてみても実時間の3〜5倍程度と言う、これまでの2倍程度の速度向上が確認出来ました。これによって試行錯誤によるエンコード設定の追い込みも非常に効率的に出来るようになり、cleanerによる生産性がより一層高まったと思わされました。

combution2.jpg

15万円という戦略的な価格設定にされた業務用の高品位ビジュアルエフェクター combustion2。
PowerMac G4であればサクサク動作する



PINNACLE SYSTEMS

 PowerBookでも "CineWave" を利用可能にするCineWave Mobile (240万円 (標準構成)) の展示が行われていました。対応システムとして Mac OS X 10.2.2以上 を要求されるものの、PCMCIAでRAID-0のディクスを含む外部専用インターフェイスボックスと接続することによって、電源さえ有れば PowerBook を利用して外部においても 4時間余りのSD非圧縮RT編集が可能になるシステムとなっています。なお、この製品は加賀電子社のみの取扱い商品だそうです。

cinewave_mobile.jpg

電源が必要であるものの、外部でもSD非圧縮RT編集が出来るのは業務ユーザーには魅力的



Victor

 CEATECで発表されて以来、期待を集めている "デジタルハイビジョンムービー (仮称)"は今回のInterBEEにて漸く手を触れて、ローティンググリップの使い勝手などを確認する事が出来ました。グリップの回転部はかなり固めになっているのでグラつくような事は無いモノの、ロックなどの機構は備えておらず、力を入れて捻るだけで回転する設計。回転角度は時計回りに90度までとなっているので、ローアングルからの撮影には効果を発揮するものの、ハイアングルからの撮影には対応していません。

victor.jpg

ローティンググリップは90度までのローアングル撮影のみに対応



 動作は開発途上製品という事で頻繁に熱暴走を繰り返したり、ズームをするとカラーバランスが崩れたりするような状態。これまでは下部に空冷ファンを仕込んだ展示台の上に展示した上でD1ケーブルで外部と接続して何とか画を表示させていたものの、「今回はプロ向け展示会なので...」という事で熱暴走で途切れ途切れとなりつつもD-VHSデッキとFirewireケーブルで接続しての実働デモが行われていました。CEATEC2002で撮影された録画テープとの比較をして貰ったところ、今回展示されていたマシンでも以前よりも画の作り込みがシッカリとされているのが確認出来ましたが、現在は更に美しい画を出すために搭載しているCCD (富士通製らしい) のS/N比調整など細部の調整を行っている最中であると、着実に開発が進んでいる事がうかがえました。

現在は製品化を実現する事が最優先課題で有るものの、今後のロードマップとしては既にNHKなどのカスタマーから多大な期待とフィードバックが寄せられているので「民生機なので価格が最優先という事で今回は見送った」3CCD化などを果たした 第2弾, 第3弾製品を企画して行きたいとの事でした。

・Panasonic

 DVCPROスタジオレコーダ「AJ-D455」,「AG-DV2500」, 「AG-DV1DC」にオプションのFirewireボードを搭載した機材を利用してDVCPRO・DVをキャプチャした上で、Final Cut Proを利用して編集するノンリニア編集システムのデモを行っていました。

panasonic_firewire.jpg

業務用のDVCPROスタジオレコーダもFinal Cut Proから制御し、Firewire経由でキャプチャ可能



 しかしながら、先日発売された 24Pカム「AG-DVX100」との連携については「担当者が不在のために不明」との事でした。

24pcam.jpg

ようやく姿を現した AG-DVX100。Panasonicブースには多数のデモマシンが並び、自由に試写出来る。



.

Copyright (C) 2000 Mac Treasure Tracing Club.
All rights reserved. Site design by BRESTO, Inc.
AppleのColorSyncを使用しています。