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Mac Treasure Tracing Club
November 2002 MACお宝鑑定団 
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ディスクリート社が11月1日にAppleSミナールムーにて行なわれた「cleaner 6 for Mac 国内発表会」レポートです。

cleaner 6 for Mac 国内発表会 レポート

・ 映像コンテンツ作成時に活躍する最強のエンコーディングツールというタイトルを欲しいままにする cleaner が「cleaner 6」 というメジャーバージョンアップを果たし、11月26日に国内発売が決定したのを受けて開発元のdiscreet主催による製品発表会が行われました。3大メジャーと言われるメディアフォーマットにおいて完全クロスプラットホームを実現しているのはQuickTimeのみという現状では、cleanerのような製品ではバージョンを揃えるのは非常に困難であるので、今回のバージョンアップはMac版のみの完全先行という形になっています。

 今回のバージョンアップは Discreet社が cleaner を取得して以来初めてのメジャーバージョンアップ。Mac OS X, QuickTime 6(MPEG4, AAC) への完全対応を果たすという基礎性能のアップデートと共に、生産性の向上を図る数多くの新機能が搭載されました。ちなみに cleaner は cleaner5.1.1 にて Mac OS X対応 を果たしていたのですが、cleaner 6 は開発当初よりMac OS Xを意識して開発されたバージョンとなっているので、AQUAインターフェイスへ正しく対応するというのは勿論の事、処理速度がcleaner5と比較してシングルプロセッサマシンで2倍程度、デュアルプロセッサマシンでは2.x倍程度と非常に高速化されています。特にデュアルプロセッサ利用時にはこれまで「ちゃんと処理を2プロセッサに割り振ってるのか?」と思いたくなるような処理速度でしたが、cleaner6では納得出来るレベルにまで達しています。

 cleanee6を使い始めて最初に気付くのはデフォルトで用意されているエンコードプリセットがかなり増えている事。これまでは書き出しファイルフォーマット毎に数パターンの帯域用プリセットが用意されているだけでしたが、今バージョンからは フォーマット毎に Film, NTSC, PAL向けの設定が数パターンの帯域向けに用意されると言う、非常にリッチなプリセット環境となりました。また、これまではプリセットをベースに独自の設定を作る場合には、失敗した際に既存プリセットに戻せるようにするにはユーザーがバックアップを作成しておく必要が有りましたが、今バージョンからはプリセットを変更した際には名称を変更して別プリセットとして保存するのか、それともプリセットを上書きするのか自動的に聞かれるようになっており、プロが選定したプリセットファイルをベースに何度でもテストが可能という非常に安心出来る設計となっています。

 エンコード設定をしている際に気付くのは、MPEGエンコードについても大きく改良されたという点。これまでは別売りのアドオンツール「mpeg charger」を導入しなければ 5.7Mbps の固定ビットレートでの書き出ししか出来なかったものが、cleaner単体でMPEG-1,2の2Pass VBRに対応を果たしました。これによってMPEG使用時のエンコーダ導入コストが半額近くにまで削減出来るようになった事となり、DVD Studio ProによるDVD作成時やビデオCD作成時などにエンコーダをQuickTimeベースのエンコーダをリプレースする事で作品全体のクオリティアップに貢献出来る事となります。

mpeg.jpg

事実上の "mpeg charger" との統合。使い勝手が向上し、導入コスト削減にも繋がる。
後ろに見えるのがプリセットの一部。かなりの数が用意されている事が分かる



 また、cleanerの特徴と言える、プレビューウィンドウにも改良が。これまではエンコード作業前後のプレビューを1ウィンドウに分割表示させて、スライドバーを動かす事で表示分割範囲を変更させる方法しかなかったのですが、今バージョンよりA/B表示方式をサポートした事でプロビューウィンドウ全体を使って作業前後のプレビューを切り替え表示させるという方法が追加されました。これによって細部のエンコード結果を見るだけでなく、全体的にどんな画が出来上がるのか視覚的に把握しやすくなりました。

preview01.jpg preview02.jpg

今までと同じプレビュー画面のLeft/Right表示方法

cleaner6から導入された A/B表示方法。全体像を把握しやすい



 これまではcleanerが6へ進化する際に行われた既存機能のアップグレードですが、cleaner6には映像製作ワークフローを改善する為の機能追加も行われました。それが 「Watch Folder」機能。これはcleaner上で任意のフォルダにエンコード設定を指定しておけば、そのフォルダに映像素材を入れるだけで全自動で指定通りのエンコード処理が行われる機能。cleanerを起動して該当フォルダを監視させておく必要が有りますが、感覚としてはAppleScriptのフォルダアクション機能に近いと書けば、理解しやすいでしょうか? この機能によって、今までプラグインなどを使って編集ソフトと連携させていた際に頻繁に発生したバージョンや環境に依存するという問題から解放され、非常に安定した処理ワークフロー環境の構築が可能となります。

また、この機能で便利なのは、必ずしも映像データを入れる必要が無いという点。「FCPファイル」 のようなデータや、映像のエイリアスであっても、指定フォルダに入れればcleanerは正しく認識してエンコード処理を行いますので、例えばFinal Cut Proユーザーであれば編集後にレンダリングをし、そのままFCPファイルを指定フォルダに書き出すという作業をするだけで、時間の掛かるQuickTime書き出しをせずともエンコードがされます。この機能とMac OS Xの強力なマルチタスクシステムとの相乗効果によって、編集が完了したらQuickTime書き出しというタイムロスをせずとも、次の映像編集作業に直ぐに取りかかれる、GigabitEthernetなどの高速なネットワーク環境が有ればサーバーマシンなどにエンコード処理を完全に任せる事によって編集マシンに掛かる負荷の少ない分散処理体制が取れるなど、非常に生産性の高い環境構築が可能となります。

watchfolder.jpg

フォルダを監視させている様子。プロジェクトに対してエンコーディング設定をするのと同じ要領で、
プロジェクトウィンドウにて設定する



encoding.jpg

エンコーディング作業の進行状況を示す OutPutウィンド も改善され、
ステータスが把握しやすくなった



最後は国内唯一の販売代理店となる株式会社Too より販売戦略の発表が。cleaner6からは通料パッケージの他、今までの教育機関限定版に代わって「アカデミック版」が用意される事となっています。また国内に於いては 「cleaner5.1(英語版日本語マニュアル付き)」 を購入したユーザーであれば、12月20日までにユーザー登録作業を行えば cleaner6 への無償バージョンアップを受ける事が出来ます。

[東@iBook User Group 代表]

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