.
.
H氏からの手紙
January 1998 MACお宝鑑定団 
counter

Cache

この内容はある非公開BBSで発言されたのを本人の転載許可を得て公開しています。
また内容に関する保証はいたしませんし、質問も受けられません。
こころ良く転載許諾をしていただいたH氏に感謝します。


●質問
PMac8500/132用にNewer Technology社製の1MB Cacheを購入したが、
同社に問い合わせたところ動かないのではないかということであった。とりあえずダメもとでソケットに挿して動作確認をしたいのだが大丈夫か?また、将来、同社製の200MHzのCPUドータボードを載せ替える予定だが、どうか?
●回答
最初に、結論です。

動作はしないかも知れませんが、やってみる価値はあります。動作しない場合でも、マックがイカれるようなことはありません。運良く動作した場合、200MHzのボードに差し替えてもおそらく動くでしょう。

さて、少し詳しく解説しましょう。

最初に、動作しない場合ですが、Cache DIMMそのモノがブッ壊れている場合と、アクセスタイムが定格を満たしていない(必要なだけ短くない)場合が考えられます。

前者は問題外なので考慮から外すとして、動作しないという回答の根拠はアクセスタイムが不十分だから、ということだと思います。ご質問では、同社から回答された内容(根拠)と、Cacheのアクセスタイムについては触れられていなかったのですが、このように解釈しました。

回路にダメージを与えるのは、例えば電源の正負を逆に与えたなどの極端な場合にのみ起こると考えて差し支えありません。Cache DIMMは容量の差はあれ、規格に添って作られているので、電源ピンなどの位置は全て同じです。つまり、マック本体に悪影響を及ぼすことは(たとえ動作しなくても)ないのです。

さて、マシンの定格は例えばアクセスタイム12nsのキャッシュメモリを必要としているにもかかわらず15nsのキャッシュを使ったらどうなるでしょう。

この場合、CPUがキャッシュに対しデータを要求し、12ns後に正しいデータが得られるということを前提に設計されています。ところが、アクセスタイムが遅いため、12ns後のデータは正しくないとすると、CPUは誤った命令やデータを受け取ることになります。

CPUが誤った命令を受け取った場合は、未定義命令エラーやバスエラーなどの例外が発生しCPUは停止状態、いわゆる暴走ということになるでしょう。

ところで、アクセスタイム15nsのメモリは、15ns以下の時間でデータを出力するのを保証しているのであり、実際にはもっと速くデータが出力されています。つまり、12ns以下で出力されているかもしれず、問題なく動作するかも知れない、ということです。

プロは常にワーストケースで設計するので、このような使い方はもちろんご法度です。

また、一般的に半導体の特性は温度上昇により悪化します。電源投入直後は正常に動いても時間が経過すると動かなくなるということもあるかも知れません。

最後に、200MHzのCPUボードに挿し替えた場合についてです。手元に資料がないのではっきりしたことはお答えできませんが、8500/132のバスクロックが66MHz、そして200MHzのCPUボードのバスクロックが66MHzであれば、ボードを挿し替えても同じキャッシュDIMMが使えるはずです(もちろん、132MHzで動作している必要があります)。

繰り返しますが、ここはひとつアマチュア精神で試してみるのがいいと思います。

なお、ご質問にあった高周波ノイズが発生するのでは、という件についてですが、この場合は特に関係はありません。

最近のPowerPCマシン、Pentiumマシンもそうですが、CPU内部クロックはバンバン上がっていくのに対し(最近発表されたPowerPC互換のExponential社製X704は、バスクロック66MHzに対しCPU内部クロックは8倍の533MHz!)、バスクロックは66MHzのままです。

これは、安価に量産できる基板ではこの66MHzが現在のところ上限で、それ以上ではおっしゃるような高周波ノイズのため動作が不安定になるからなのです。

.
.
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
Site design by BRESTO, Inc.