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製品説明会レポート

・日本ヒューレット・パッカード株式会社
IPGコンシュマービジネス本部
コンシュマー・SMBマーケティング部
製品企画担当 黒沼進治氏


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同社は、1984年に世界初のインクジェットプリンタを市場投入し、今日まで、インクジェット・プリンタの世界シェア1位を維持し続けていると説明し、日本においては、シェア10%で第3位ではあるが、2006年は2005年対比で50%のシェアアップとなり、急速に成長していると説明した。

また、イメージング&プリンティング事業での特許数12,000以上を誇る同社は、2005年に業界初の「ムダなしインクシステム」を発表し、2006年は、業界初の紙色を検知する「分光測光器」を搭載したプリンタを発表した。

また、キーワードとして、「リビングにマッチする“快適”デザイン」「ストレスを感じさせない“快適”スピード」「インクを無駄にしない“快適”インクシステム」「手間を省く“快適”機能&操作性」の4つの“快適”を挙げた。

2006年10月に発表したモデルは、操作パネルにキオスク端末にも搭載されている「HP Photosmart Express」を採用し、写真自動補正機能として、ボタン1つで自動補正が可能な「HP フォトフィックス」機能を搭載している。(この自動補正機能は、元画像データのヒストグラムを元に修正が行われているとのこと。)

今回、力を入れた説明が行われたのは、本体の機能よりも、インクカートリッジについて。

同社がプッシュする「ムダなしインクシステム」とは、印刷時に起こることがある「バンディング」(印刷かすれ)についてで、これは、プリントヘッド部分のインクに気泡が出来る事が主な原因で、避けられない問題だと説明した。この対処のために、他社は気泡の混じったインクを排出する仕組みを採用しているが、同社では、気泡の混ざったインクを撹拌し、一旦インクカートリッジに戻し、気泡を取り除く「Active Air Management (AAM)」を開発したと説明した。

また、インクそのもに関しては、200年以上のアルバム保存をうたう「HP Viveraインク」を全機種で採用しているとの説明があった。

実際に、他社との印刷可能枚数とランニングコストについてのビデオを紹介し、目で見て分かるほどの差が出る事を説明した。

同社が、世界最速のフォト印刷を可能にした「スケーラブル・プリンティング・テクノロジー」に関しては「HP Photosmart C6175 All-in-One」「HP Photosmart C5175 All-in-One」「HP Photosmart D7160 Printer」などは、各色325ノズル x 2列で、6色で3,900ノズルを実現し、最高1ノズルあたり3万発/秒以上のインク噴射が可能となっていると説明した。

プリンター本体の機能として、プリンタのセンサーが純正用紙のバーコード情報や通常用紙の種類を自動認識することで、用紙のサイズや印刷品質などの設定を自動化する「自動用紙認識技術」や、紙のよれを防ぐため、背面給紙ではなく、前面給排紙にこだわってきた同社は、今回のモデルでも、A4用紙とL判(はがきも対応)を同時にセットできるマルチトレイといった機能を継続して採用すていると説明した。

Mac OS Xへの対応に関しては、従来の複合機では、FAX機能であったりとか、制限される部分も多かったが、今回のモデルでは、コンシュマー向けの複合機の場合、バンドルアプリケーションの中で、OCRソフトだけが日本語に対応していないが、その他の機能に関しては、利用出来るようになっていると説明した。

バンドルされるソフトウェアは、プリントの機能が充実し、コンタクトシートの出力が行え、デジタルカメラやメモリカードからの画像取り込みのほか、簡単なレタッチも可能なアルバムソフト「HP Photosmart Studio」、アジェンダ社の年賀状印刷ソフトウェア「宛名職人プリンタバンドル版2006」、Readiris社のOCRエンジンを採用し、PDF保存もこのエンジンを使用して可能な「多言語対応OCR」(ソフト自体はHPのスキャナドライバに組み込まれているが、Macは日本語非対応とのこと)、プリンタ機能のランチャー「HPデバイスマネージャ」などがバンドルされています。

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なお、HP Photosmart Studioには、同社が買収したSnapfish社と連動し、自宅からプリントを注文して最寄りの店舗で受け取ることが出来る機能が搭載されているが、日本から利用することは出来ないそうです。

プリンタのドライバに関しては、Windows用には、画面を切り替えること無く、視覚的で簡単なプリンタドライバ設定が行える「ショートカット機能」を備えているが、それらは、Mac OS X用には搭載されていないと説明した。ただ、これには理由があり、Mac OS Xの「プリント...」には、あらかじめ設定したドライバ設定を保存して瞬時に呼び出せる「プリセット」が備わっているため、それを利用してもらった方が良いとの判断だからだと説明した。

また、同社のドライバの最新バージョンの入手方法に関して、サイトが深すぎて、探し辛い点について質問すると、この、2006年後半発売モデルから、自動的に最新ドライバを探す「ソフトウェア・アップデート」機能が搭載されるようになったので、そういった点も改善されているとの説明があった。

Mac OS XとWindows Vista/xp環境におけるプロクリエイティブ環境について質問すると、Mac OS Xのカラーエンジンが16bit仕様であるのに対し、Windows Vista/xpでは8bit仕様であるため、クリエイティブ環境を求めるのであれば、Mac OS X環境を選択する方が望ましいと述べ、同社がプロフェッショナル向けに開発した「HP Photosmart Pro B9180」などは、開発の段階から、Macユーザーも想定していた製品だと説明した。ただ、現状では、同社が提供するプリンタドライバは8bit仕様であるため、Mac OS Xのカラーエンジンを生かしきれてはいないものの、16bit仕様のドライバの開発は行っていると説明した。

同社は、今後、さらにダイレクト・オンラインセールへとシフトして行くとの説明があった。そうした中で、プリンターなどを実際に出力して結果を見てから購入したいと思うユーザーに対応するため、同社では、定期的に「30日間お試しキャンペーン」を実施していると説明した。これは、対象プリンターを購入した上で、30日以内であれば、インクを使った状態であっても返品を受け付けるキャンペーンだそうです。

なお、いくつかの注意事項が明記されている中で、申請は1法人、または同一ご住所で、1台限りといった制限があるため、ある程度、店頭などで類似機種を絞り込んだ上で、購入を決めるのも手であるとは思います。


同社の主要直販モデルの紹介

HP Photosmart C6175 All-in-One

複合型プリンタの上位機種となる同製品は、2.4型液晶モニター、複数枚原稿のコピー、スキャン、ファックスなどに対応した、50枚自動原稿送り装置「ADF」、USB2.0、IEEE 802.11g/b 無線LAN、10/100Base-TX LAN、カラーFAX、バーコード対応の自動用紙センサー、自動L判/ハガキフォトトレイ、メモリーカードスロット、PictBridge対応などの機能が装備されている。


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iPodからの写真プリントに関しては、写真の保存に対応したiPod(カラー液晶搭載機種)かつ第4世代および第5世代iPod、第1世代iPod nanoのみの対応となっていると説明した。同社は、これに関して、iPod/iPod nano内の写真の保存形式の仕様を変更したためだと説明していたが、これらは「Made for iPod」ロゴ取得をすれば、Appleから情報開示してもらえる話しではあるので、売りの機能として唱うのであれば、ぜひとも「Made for iPod」取得してもらいたいと思う。

スキャナ機能に関しては、4,800dpiと高い解像度ではあるものの、CCD方式ではなくCIS方式を採用していため、CCD方式に比べると立体物やフィルムなどの透過原稿を読み取ることができないといった制限がある。この当たりは、コスト面で割り切った結果だと考えれば納得できるかもしれない。

日本メーカーの複合機インクジェットプリンターでは、標準化している「CD/DVDラベル印刷機能」が残念ながら搭載されていない。この機能は、ダイレクトフォトプリンタ「HP Photosmart D5160 Printer」には搭載されている。その点について質問すると「将来の製品にご期待下さい」と述べるに留まり、具体的な説明を聞くことは出来なかった。

オプション扱いとなっている「HP bt450Bluetooth ワイヤレスプリンタアダプタ」に関しては、4,830円と低価格ではあるものの、PCから印刷のサポートOSは、Windows 2000/XPのみとなっているいるので、Mac環境で使用することを前提とするならば、必要のない機能と言える。


HP Photosmart C5175 All-in-One

L判フチなし写真印刷が最速モードで1枚11秒、きれいモードでも17秒という、圧倒的な高速印刷を実現した複合型インクジェットプリンターで、HP Photosmart C6175 All-in-Oneから、CISスキャナの読み取り性能を2,400×4,800dpiとし、FAX機能、IEEE802.11b/g、ADF、PictBridge、iPod写真プリント機能などを省いたモデルだと考えると良い。

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店頭販売モデルとして「HP Photosmart C5180 All-in-One」があり、C5180のプリント速度がモノクロ最大32ppm、カラー最大31ppmであるのに対し、C5175はモノクロ29ppm、カラー28ppmと性能が若干抑えられている点と、アドバンスフォト用紙が同梱されないなどの違いがある。

しかし、USB2.0、10/100Base-TX LANを装備し、バーコード対応の自動用紙センサー、自動L判/ハガキフォトトレイ、メモリーカードスロットといった機能が装備されて、2万円を切った価格は魅力的とも言えるモデルになっている。


HP Photosmart D5160 Printer

CD/DVDレーベル印刷に対応(別売オプションで両面印刷対応)した、スタンダードプリンターで、顔料系黒インクを採用し、普通紙にはにじみがなくシャープな印刷の4色印刷だけでなく、フォト用紙に高画質で印刷したい場合に、オプションのは6色フォトカートリッジを選ぶ事も可能だそうです。

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1万円を切る価格でありながらも、プリント速度はモノクロ最大31ppm、カラー最大24ppm、L判写真プリント最速22秒/標準48秒 (プレミアムプラスフォト用紙)の性能を持っています。さらに、自動L判/2L判フォトトレイ、メモリーカードスロット、PictBridge、iPod写真プリント機能なども装備されている。


HP Photosmart Pro B9180

最後に紹介するのは、プロフェッショナル及びハイアマチュア向けに発売されたA3ノビ対応顔料フォトプリンタ。同社が、デジタル時代におけるプロフェッショナルのワークフローに着目し、キャリブレーションされたモニタの色をそのまま出力できる製品を目指して開発された製品とのこと。大容量の8色独立インクカートリッジや、ベース顔料粒子の周囲に、マイナス電荷をもつレジンコートを施した、HP独自の電気立体カプセル化テクノロジー「EET(Electrosteric Encapsulation Technology)」を採用するなどにより、プロ仕様のギャラリー品質の写真印刷を実現しているそうです。

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また、第3世代となるグレーインクにより、高品質なモノクロ出力が可能となり、高いニュートラル性により、カラーインクによる調整を行わずに、優れたグレーバランスを実現してるのも特徴で、「濃度式クローズループカラーキャリブレーション」(CLC = Densitometoric Close Loop Color Calibration)を搭載したことにより、本体だけでプリンタ本体のカラーキャリブレーションをすることが可能な点も注目出来ます。

Adobe Photoshopからの出力を、簡単に行うことができるAdobe Photoshop用プラグイン「HP Photosmart Pro Printプラグイン」や、簡単なステップバイステップの手順で、ICCプロファイルを含む各種用紙設定の追加と管理が行えるカラーマネジメントツール「HP Color Center」などがバンドルされています。

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なお、プリンタドライバの代替としてハーフトーン情報を生成しプリント指示を行う、ソフトウェアRIP「EFI Designer Edition 5.1 for HP」は、29,800円で2月初旬に発売される予定とのことでした。


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