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H氏からの手紙
January 1998 MACお宝鑑定団 
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SCSI driver

この内容はNIFTYのZAK氏が発言された内容を本人の許可を得て転載しています。
この内容に関する質問等は一切お受けできませんので御了承下さい。


●質問:
SCSIドライバーはどのように格納されるのですか?
●回答:
マックのSCSI機器の特徴として、自身のドライバを機器自体の中に置いているということが上げられると思います。つまり、適切に初期化されたSCSIデバイスであれば、どのマックへ接続しても、「接続するだけで」認識されるということです。

この点は、結構DOS方面の方には知られていないことかもしれません。マックユーザーにとってはごくあたりまえなので、さして意識もしていない点なんですけれども(^_^;)。

もちろん(と言って良いのかどうかは不明ですが(^_^;))、抜けはありまして、起動時にアクセスできないデバイスにはこの方法は使えません。わかりやすい例で行くと、メディアの入っていない状態のMOドライブなんかがそうですね。

それをフォローするために、INITからデバイスドライバを設置してやる必要があります。

また、適切に初期化されていてもドライバが含まれていなければどうにもなりません。これのわかりやすい例が、添付システムCD以外のCD-ROMですね。添付システムCDは、その中にCD-ROM用のデバイスドライバが入っていますので、このドライバをマックのROMが読み出すことにより起動することができます。

余談ですが、添付システムCDで起動できるかどうかは、このドライバがドライブをうまくコントロールできるかどうかにかかっています。マックのCD−ROMドライブはソニー系が多かったですので、ソニーのCD−ROMドライブと同じような動きのできるドライブであれば、システム起動させることが可能なはずです。

さて、ここまでの内容で、欠点にお気付きになられた方は非常に鋭い方でしょう(^_^)。まるでここまでの内容だと、もう万能のように見えるのですが、一つだけ、大きな欠点があります。

それはドライバ自身の格納場所の問題です。

当然の事ながら、デバイスにはドライバの他に、本体とも言えるHFSファイルシステムが載った領域があります。アップルでは、これらの領域を指して「パーティション」と言っています。通常、マルチパーティションと言っているのは、このHFSの領域が複数あるもののことですが、アップルの定義ではドライバの格納領域もパーティションの一つです。

そして、HFSパーティションは当然の事ながら可能な限り大きく取られます。そのサイズがホボそのまま、ユーザー領域のサイズになるからです。そのため、ドライバパーティションのサイズは、ぎりぎりまで切り詰めなければならないことになってしまいます。

しかも、基本的にはHFSパーティションのサイズは、初期化し直さなければ変更することができません。ボリューム内の管理に用いられるアロケーションブロックのサイズが、ボリュームのサイズに依存しているからです。

フリートークでの発言でも触れましたが、アップルはSCSI Manager 4.3という非常に大きな変革を起こしました。その大きな変革の一つに、バス番号という概念の追加が上げられると思います。そして、各サードパーティのSCSIボードがSCSI Manager 4.3の元で動作することで、統一されたバスの管理が行われ、バス番号を変えるだけで別のバスへアクセスできるようになりました。

従来のドライバは、もちろんバスの概念そのものがありません(バスは一つだけ)から、基本的に全面書き換えを行わなければならないことになります。しかも、下位互換性をキープするために、従来のドライバとしての機能も残さなければなりません。

そのため、ドライバサイズが2倍以上に膨れ上ってしまうことになりました。そうすると、先の問題がどうしても上がってきます。そう、そのドライバを記録しておく場所がないのです。

過去、いくつかのSCSIユーティリティにおいて、ドライバアップデートするとマウントすらしなくなって、初期化を余儀なくされたものがあったと思います。そういう物の中には、おそらくこれが原因であったであろうと推測されるものがあると思います。もちろん、事前にパーティションサイズをちゃんと確認しないソフトが悪いんですけどね。

もしくは、同じ系列のソフトなのにドライバのアップデートを行うことができないといった状態にある場合、これが原因である可能性があると思います。

こうなると、ファイルを全てバックアップした後に一旦初期化し直さないと、どうにもならないことがおわかりになるのではないかと思います。これは、当初のパーティション構造を考えていたころから時代が大きく進んでしまったことによる問題かもしれません。

もちろん、いくつかのソフトは事前に結構余裕をもった初期化を行っているものがあると思います。初期化ソフトによってボリュームサイズが異なるのは、ここらへんの戦略の違いによるものもあると思います。しかし、次に控えているPPCネイティブのドライバの導入を前に、この問題をどうするかが非常に重要な問題になるであろう事は容易に予想できますね。

さて、噂のラプソディですが、もちろん私はこれに関してこのあたりの問題をどうするつもりなのかは全く知りません。ただ、下位互換性の問題も含めて、まだまだ問題が山積しているということだけは、ごらんのとおり容易に推測できると思います。

アップルが最終的にどのような答を出すのかが楽しみです。もちろん、それによってまた、楽しい地獄が待っているのですけれども(^_^;)

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