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Mac Treasure Tracing Club
September 2002 MACお宝鑑定団 
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アップルプロフェッショナルビデオセミナー

・アップルプロフェッショナルビデオセミナー
Shake と Final Cut Pro によるハイエンドビデオソリューション

 09月02日に国内での発売が発表され「Shake 2.5」について、国内初御披露目となる場として "アップルプロフェッショナルビデオセミナー" がアップルトレーニングルームにて開催されました。

 セミナーのオープニングはアップルコンピュータ社の古村氏より Apple のビデオマーケティングに対する取り組みについての解説が行われました。Appleは2年前より "Apple = Video" を合言葉に「ビデオマーケットに対する注力に伴う、継続的な投資・開発・提供」を行っており、現時点で既にビデオマーケットに向けては、全てのコアとなる Mac OS X v10.2 をはじめ、Final Cut Pro・DVD Studio Proなどのソフトウェア, PowerMac G4・PowerBook G4などのハードウェアを提供していると解説されました。

 また、NAB2002にて発表されたAppleと プロビデオマーケットの片翼を担うPanasonic社との提携についても触れ、Panasonicが開発中の 24P対応DVカメラ "AG-DVX100" については「将来のバージョンのFinal Cut Proにてサポート」と発表されました。現状で 24P をハンドリングするためのソリューションとしてUSにおいて提供されている "CinemaTools" については「日本では未発表ですが」の一言のみ触れる形となりました。

 続けて、メインの Shake の説明へ。製品説明は通訳を介して ShakeのWorld Wide Product Managerである Jean-Luc Bouchard 氏によって行われたのですが、その前にまず価格についての説明が。

Shake for Mac OS Xは614,800円であるものの、別途年間メインテナンス料金148,000円が必要な為に初年度は762,800円が必要となり、2年目以降は年間メインテナンス料金148,000円を払うことでサポートとバージョンアップのサービスを受けられるようになるという事です。USではMac OS X版の2倍の価格設定がされているLinux・Irix版については国内では製品・年間メインテナンス価格はオープンプライスという設定となり、WindowsNT版については「WndowsNT版は2.5を最後にディスコンとなる」為に、"日本国内では既存ユーザーのライセンス追加・バージョンアップのみの提供"というスタイルとなると発表されました。

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Shake担当World Wide Product Manager である Jean-Luc Bouchard 氏


 さて、いよいよShakeの解説へ。
まずShakeの概要から。Shakeは97年から開発が開始され、既に5年もの歴史を持つ、非常に強力で高速な合成・エフェクトアプリケーション。PixerなどのUS大手制作会社から、イマジカなどの国内制作会社まで全世界で利用されており、その成果としてロード・オブ・ザ・リング, マトリックス, ハリーポッターなどの近年5年にアカデミー賞を受賞した作品全てにてプロダクションに利用されています。このように極めてハイエンドな環境にも耐えられる処理をソフトウェアのみで、しかもどの処理も高速に行えるのがShakeの大きなアドバンテージとなっています。

概要に続けてインターフェイスの説明へ。Shakeは1つのウィンドウを上下左右の4つのエリアに分けたインターフェイスを持ち、上部は左からリアルタイムに映像へのエフェクトの掛かり具合を見れる「ビュアー」と、掛けたエフェクトの相関関係を示す「プロセスツリー」の2エリアが、下部は左側が利用出来るエフェクトの一覧を表示する「ツール」と、掛けたエフェクトを調整する「パロメータ」の2エリア。これらが同じレベルに、機能的に並んでいることでShakeは統一された非常に快適で、生産性の高い操作体系となっています。

 続けてデモによる操作解説となりました。デモはUSで放映された、カゴの中に入ったウサギをネズミが人参で殴る実際のCMのプロダクションを実際に行うもの。背景の上にネズミとウサギの2つのオブジェクトを乗せ、人参を振り回した瞬間にカゴの中で飛び跳ねる木片のレイヤー、そして2つのオブジェクトの影、そしてカゴが映り込む背景の以上6レイヤーを重ねて映像を作り上げます。各レイヤーを線で繋いで行くだけで基本的な合成は完成しますが、このレイヤー間を繋ぐ線の間にカラーコレクションやオブジェクトの上下左右微調整を行うエフェクトをオブジェクトとして配置する事で処理プロセスを構築します。つまり、オブジェクトとオブジェクトの間にエフェクトを挟む場合には、オブジェクトからエフェクトへ線を繋ぎ、続いて次のオブジェクトに線を繋ぐことになります。

 Shakeは全てがオブジェクト単位で処理が表示され、無限Undoが可能なので、試行錯誤しながらエフェクトを追加するオブジェクトを間に追加したり、エフェクトの強さを調整して修正することがどのタイミングでも自由に行うことが可能です。

 デモでは、この6つのオブジェクトを使った4秒程度の作品(800*600Pixel)を10分ほどという極めて短い時間でカメラアングルの動きの調整やレンダリングまで済ませた1つの作品として作り上げることを実証してみせ、Shakeの生産性の高さを証明してみせました。

 デモでは、続けてShakeにおいては決まったプロセスはバッチ処理として登録することで繰り返し使えるようになる事やこれらのバッチや無償・有償の専用Plug-inを "Highend2d.com" にて入手可能であるという情報も公開されました。

以上のような感じで、Shakeの説明は終了。セミナーでは続けてFinal Cut ProのSD/HDソリューションとして、HDではCineWave RTを、SDではKONAシリーズが発表されました。

CineWave RTはSD・HD非圧縮のハンドリングが可能であり、SDにおいては2ストリーム・2グラフィックスまでのRT処理を可能にします。これらのパフォーマンスから、日本初の1080 24PのHDデジタルカメラで撮影された映画「突入せよ! あさま山荘」の編集やWOWOWにて放映された世界初のHDアニメ「バタバタ飛行船の冒険」などで利用された実績を持ちます。また、今回のデモでは24P HD素材をリアルタイムにシネテレ変換・ダウンコンバートを行ってNTSCにて出力するデモが行われました。

 続けてSD対応の "KONA SD" のデモへ。KONAシリーズは最新のOS・ハードウェアへの対応もいち早く行う10bit非圧縮にまで対応したSDの高性能ユニットとなっています。Mac OS X v10.2にも対応したDriver v2.1を利用することで、SDIを利用してSDからFinal Cut ProのOffilineフォーマットにて取り込むことや、SDIビデオ出力からRTにてDV出力、SDサイズにてPhoto-JPEGのモーション取込・書き出し、24fと29.97fとのRT変換などを様々な魅力的な機能を実現します。またハードウェア的には8chオーディオまで対応しているのでFinal Cut proの対応が出来次第、利用可能になるとのことでした。

時間が短かった為に多少駆け足なところも有りましたが、今回のセミナーは以上のような Shake を中心としたAppleのハイエンドビデオソリューションが現実のものとなった事を体感出来る非常に実り多いものでした。

show0904.jpg cinewave0904.jpg kona0904.jpg
セミナー後はセミナーで解説された全製品
についてハンズオン質問タイムが持たれた
AppleのHDソリューションを支えるCineWave RT SDソリューションを支えるKONAシリーズの"KONA SD"




[東@iBook User Group 代表]

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