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2005年2月24日,25日の2日間、東京国際フォーラムで開催した「Oracle 10g World」に関する特集ページです。



セミナーレポート

■ いよいよ登場!Oracle Database 10g on Mac OS X全貌

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 Oracle 10g製品群が「Release.2」アップデートによって、Mac OS Xへのサポートを開始するのに合わせて、Oracle 10g WorldにおいてAppleとOracleのカンファレンス 「いよいよ登場!Oracle Database 10g on Mac OS X全貌」が行われました。

 カンファレンスは Apple の Christy Wyatt氏 (WWDR ディレクタ) による、「これまでのイメージより、Oracleユーザは『(iMacなどのコンシュマー向けPCメーカーの) Appleが何故Oracleを?』という、Appleユーザは『(企業で利用されるデータベースの)oracleが何故Appleと?』という疑問を抱くだろうが、このカンファレンスでその疑問を解消したい」というカンファレンスの意義についての説明より開幕しました。

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Apple WWDR ディレクタ Christy Wyatt氏



 AppleとOracleとの関係は、Apple が Xserve をリリースして、Mac OS Xと共に本格的なサーバ製品の展開を開始した時より本格的にスタート。

両社の主力製品である、Oracle 10g と Mac OS X には

■オープンソースをサポート / オープンソース・オープンスタンダードをベースにしている
■ オープンな開発技術を採用 / Java・JBoss・Apache・TomCatなどのオープンなテクノロジーを標準搭載
■ データベース管理の簡易化を目標としている / easy to useで定評
■ Grid技術で安価にスケーラビリティを持てる / ハイパワーな1UのXserve

などの共通ポリシー・目標が数多く有るので共同作業は非常にスムーズに進行しており、この緊密な関係とAppleのServer製品が持つ圧倒的な価格優位性を活かして、まずはAppleが圧倒的な強さを持つクリエイティブ市場を中心に、中小企業及び大企業の部門サーバとしての販売活動を行ってゆきたいと説明されました。

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AppleとOracleには共通したポリシーが数多く存在する



続けて、両社の具体的な協力体制の歴史についての説明が。

スタート時点は 2000年09月に Oracle のクライアントがMac OS Xで利用可能になった事。

その後、少々時間が空いたものの、2002年08月に Oracle 9i R2 のMac OS X向けDeveloper Preview公開よりデータベースエンジンが利用可能となり、このリリースが僅か4ヶ月で5,000ダウンロードという驚異的なリアクションで受け入れられた事で開発が加速し、2003年のApple WWDCでOracleが10gのMac OS Xサポートをコミット、その年のOracle Worldでのデモ、2004年06月の Oracle 10g EarlyDevelopement Versionの発表を経て、本日(2005年02月25日)に JDeveloperと共に Oracle DataBase 10g のMac OS Xサポート版出荷をようやく迎える事となりました。

もちろん、Oracle 10gシリーズを発表すれば終了という事は無く、今後ともApple・Oracleは共同で開発を継続して行く方針には変化無く、このOracle 10g Worldの次は 6月に開催される Apple WWDC 2005 にてOracleと共に10gの次に向けてのフィードバックを募る予定であるので、是非参加して欲しいとのメッセージで説明を終えました。

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続けて、アップルの鯉田潮プロダクトマーケティング マネージャより、Apple Server向け製品群より Mac OS X Server・Xserve・Xserve RAID についての説明が行われました。

説明の内容については、既存ユーザーには既知の情報ばかりでしたので省略しますが、AppleのServer製品群について「ハイパフォーマンスでありながらも、非常に低価格なので、Oracle 10g と併せて中小企業や部門サーバを手軽に構築出来る」として、まずはオラクルと共に中小規模の組織をターゲットにしての販売を行ってゆく方針を再度明確に示していました。

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アップル・プロダクトマーケティング マネージャ鯉田潮氏



ここでアップルから日本オラクルの 山本哲也テクノロジープロダクト推進部マネージャへ話者が代わり、Oracle 10g for Mac OS Xについての説明へ。なお、オラクルにおいてはOracle DataBase 10g・Jdeveloper 10gの2製品を併せて「Oracle 10g for Mac OS X」と呼ばれているそうです。

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日本オラクル 山本哲也テクノロジープロダクト推進部マネージャ

いよいよOracle 10gシリーズがMac OS Xで展開



 まずは、製品ラインアップの説明から、

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Oracle DataBase 10gの全バージョン、JDeveloper 10gがMac OS Xで利用可能に



Oracle DetaBase 10gには、開発者向けに93,000円から始まり開発生産性を重視したバージョン「Standard Edition One」から始まり、「Standard Edition」、そしてグリッド技術によって可用性・拡張性を徹底的に高めた「Enterprise Edition」の3バージョンが存在しており、勿論この全てのバージョンをMac OS Xで導入・利用が可能に。

 これらの「Oracle のデータベース」と言えば、企業における基幹データベースとして57.2% (2003年RDB市場売上ベース)という圧倒的な市場シェアと信頼性を持っており、それ故にデータベースエンジニアの数もデータベース市場ではトップクラスの人数を擁しているのがオラクルの強味。しかしながら、この手厚いサポート体制を持ってしても、全市場にリーチを掛けられている訳では無く、特にAppleが強いビジュアル関連、コンテンツクリエイティブ関連では導入が行われる以前の認知度すら低いまま。このクリエイティブ市場での状況を打破するだけでなく、近年の低コスト体質への転換を図る既存ユーザーに対してもAppleのサーバ製品群の持つ「ハイパフォーマンスで有りながら、低価格なサーバ」というのは魅力的な選択肢となりうるので、オラクルは「マルチプラットフォーム戦略を推進するという意味も含めて」Mac OS Xのサポートを強力に推進して行く方針であるとの事でした。

 なお、Oracle が目標としているのは「他のプラットフォームと同様に、Mac OS Xにおいてもリレーショナルデータベース市場のトップシェアを穫る」事。Mac OSには未だに基幹業務などで使えるデータベースが存在しないのと同じような状況であるだけでなく、オラクルは既に他プラットフォーム向けにアドビシステムズやクォークジャパンと共同で開発しているコンテンツ管理システム "Oracle XPF (Cross Media Publishing Platform) " を展開しているので、Mac OS X版のターゲットマーケットしているクリエイティブ市場から度々指摘されていた「これまで制作環境はMac OSなのに、Oracleが稼働するサーバとなると突然Linuxやら、Windowsとなってしまい、導入における敷居が高かった」という問題点が解消された今後は「制作環境はMac OS、サーバも Mac OS X Server で」というクリエイティブ市場で普及している使い易いプラットフォームでソリューションの全展開が行うことで「今後以上の普及、販売が行えると思っている」という見解が示されました。

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DataBase単体だけに止まらず、Oracle XPFなどのソリューションパッケージとの販売も行う



 続けて、日本オラクルの視点から見た、Mac OS X版の開発について。

基本的にAppleによる説明と同じでしたが、2004年07月26日にDeveloper Preview版の配布を開始して以来、日本国内だけで間もなく1,500に届こうかという数のダウンロードが行われ、しかもその大半はOracleの新規ユーザーであったという数値が発表され、「日本オラクルとしてはこれまで目立った露出・プロモーションをしていなかったのに、口コミだと思われる手段だけでこれだけの数のダウンロードが行われたのは驚異的。」というコメントが寄せられました。また、このDeveloper Preview版の配布については「2003年12月に国内金融機関 (名称は非公開) より『Oracle DataBase を Apple Xserveと組み合わせて使いたい」という申し出があり、それがプロジェクトとして稼働。そして、この金融機関に対してOracle DataBase 10gを出荷するのと共に、フィードバックを見る為に開始した」という秘話が有る事も明かされました。なお、この金融機関での導入・運用については「近日中に事例紹介として発表出来ると思うので、期待して欲しい」との事でした。

ここで話は、DataBase 10gから開発ツールである JDeveloper 10g へ。

Oracle JDeveloper 10g はOracleが開発・販売しているJ2EEのRAD開発ツール。Java J2EE開発ツールとしては生産性も高く、クオリティも高いという評判を持っているツールであるので、Mac OS XでJAVAの開発を行っているデベロッパには是非使って欲しいとの事でした。

 ちなみに、これらOracle 10g for Mac OS Xは、他プラットフォームと同様にUS Oracleだけでなく、日本オラクルのプロダクト・オペレーションズでのクオリティチェックを通過している製品。丁度、昨年(2004年)の12月24、25日辺りというクリスマスの真っ最中に日本でのクオリティチェックを終了、通過したことを受けて、2005年02月25日という今日の全世界での出荷開始を迎えており、この充分な検証体制を経ているので購入後のサポート、開発支援まで含めて日本オラクルが責任を持って行う体制になっていると説明されました。

 さて、これらOracle 10g for Mac OS Xの販売体制についてですが、こちらについても他プラットフォームと同様にディストリビューションパッケージを流通させるので、販売代理店や一般PCソフト販売店での購入が可能となります。なお、価格はOracle DataBase Standard Edition One の93,000円 (メディア代は別)から、という設定。

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一般販売店でも購入可能に



 日本オラクルからのカンファレンスは、「オラクルによるApple Server製品の評価」で締め。

オラクルは自社内の膨大なデータを保有しており、そのデータ管理に自社製品を使用している事から「データを保持する為のストレージについては、1ユーザーとしてコストパフォーマンスや安定度などを非常に厳しい目で評価し、導入している」のですが、そのオラクルをもってしても「AppleのXserve RAIDは桁違いの容量とパフォーマンス、価格競争力を持っている」という評価。

この評価を下す為に、開発・検証の為に所有するXserve・Xserve RAIDだけでなく、コラボレーションスィートという社内1部門でXserve RAIDを実導入・運用しており「この運用結果として非常に良好なフィードバックを得られている」ために、今後は他部門でもストレージ追加導入の機材選定候補として「Xserve RAIDは非常に有力な候補である」としており、「皆様も是非導入機材の検討候補として欲しい」というApple製品の1ユーザーとしての評価によって幕を閉じました。



レポート

■ OracleブースAppleエリア

Xserve G5 (3台) + Xserve RAID (2基/全ドライブにディスク装着) による Oracle DataBase 10g によるデモと、PowerMac G5 によるOracle JDeveloper 10g のデモを行っていました。

こちらでは、Oracleの主力両製品がMac OS X で問題無く動作する事を幅広く来場者に知らせると共に、Apple Server製品群の圧倒的なプライスパフォーマンスについての詳細な説明が行われていました。

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■ Oracleブース

今夏出荷予定の JDeveloper 10g 次期バージョンのデモを iMac G5 (Mac OS X 10.3.8) 上 にてひっそりと行っておりました。稼働していたデモ版の正式名称は「Oracle JDeveloper 10g Developer preview Version 10.1.3.0.2 (Build:10.1.3.0.2.223)」。

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このデモされていた次世代バージョンでは、アプリケーション本体となるJava実行ファイルを直接叩く現行バージョンと比較して、DP版である現時点でも Mac OS X のネイティブアプリケーションとして振る舞う様になっており、またパッケージング化がなされているために暫定のアイコンがきちんと設定されていました。

但し、将来のバージョンを先行披露しているという事で、スタッフも「まだデモ出来ないんです」という状況ではありました。

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■ ソースネクスト

Oracle JDeveloper10g を1,980円のイチキュッパシリーズとしてラインアップしているソースネクスト社。

本日(2005年02月25日)に発表された、Mac OS XにOracle各種製品を対応させる "Release.2" については「マイナーバージョンアップであるので、パッケージの変更などの対応作業は行わない。よって、Mac OS Xは現時点では未サポートのまま。」という対応であることが、ブースにて説明されました。

ただ、今夏に予定されている次期バージョンについては「現在、日本オラクルと検討をしている最中であり、何も発表出来る状況では無い。ただし、パッケージの変更なども含めたバージョンアップ対応作業を行う価値が有るだけのバージョンアップになるようなので、そこで何らかの変更を行う可能性は否定し切れない。」と、現在検討の真っ最中であるとの説明が成されました。

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■ クリーク・アンド・リバー

バックエンドエンジンにOracle 10gを利用し、PAGE 2005にても大注目を集めたクリーク・アンド・リバー社のコンテンツ製作支援サービス「any」。Oracle 10g Worldにても展示を行い、注目を集めていました。

サービスの詳細や機能などについては「PAGE 2005から日が経っていないので、特に目立った変化は無いです」というものの、2005年04月01日のサービス開始に向けて「より使い易いサービスとすべく、日々開発を継続している」との事でした。

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