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DTP最新情報セミナー「最新フォントセミナー」レポート

June 2000 MACお宝鑑定団 
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各社の広告

6月12日(月)に大塚商会が主催したDTP最新情報セミナー第4弾/
「最新フォントセミナー」セミナー
に関する特集ページです。


レポート


・「DTP関連最新情報」
講師:(株)大塚商会Apple販促 山田一典
 
 Adobe InDesign日本語版に関して、EXPO Tokyo 2000で行なわれたセミナーの内容以上の発表はされなかった。英語版1.5の機能の80%を網羅すること、最初にリリースされるバージョンは、Carbon対応ではなく、Classic環境での動作となることなどはすでに発表されたことと同じであった。ただ、リリース時期に関しては、年内にリリース出来れば、、といった若干後退した予定に変更されるようだった。しかし、Adobe PageMakerに関しては、名前がそのままになるかどうかは未定だが、高機能なワープロとして残るかもしれないとのことだった。

Adobe Illustrator9.0日本語版に関しては、以前読者レポートで掲載させていただいた内容と同一だった。ただ実アプリケーションによるデモなどは行なわれなかったので、イメージでとらえることは難しかった。

「フォントワークス/フォント活用術と将来展望」
講師:(株)フォントワークス 販売企画課 上村勝則氏

OCF、CID 、OpenTypeに関しての説明がまず行なわれました。OCFとは1バイトフォントフォーマットを無理矢理改造したフォントフォーマットと認識すると理解しやすいそうです。このため日本語などの文字数が多い言語環境で、文字数を増やすことなどが困難な仕様であったため、しっかり2バイトフォントを見据えて開発されたのがCIDフォントフォーマットであると説明されていました。

OpenTypeのとらえかたとしては、Windows OSとMAC OS Xなどでクロスプラットフォームフォントフォートとなると認識しているそうです。しかし、両社の仕様が確定していないため、それ以上のことが話すことが出来ないのが現状だそうです。ただ、かなり期待している点はここだと説明されていました。

次にフォントの歴史の説明が行なわれました。当初は画面上ではジャギー表示がされていても、ページプリンターからの出力では、シャギーのない出力というのが一般だったそうです。その後Adobe社がATMを発表し、画面上でもジャギーのない画面表示が可能となっていったそうです。その頃にTrueTypeが登場しました。これは特殊なエンジンを必要としない仕様なのですが、様々なからみから、OSで600dpiまでの出力制限がいまでもかけられているそうです。ひじょうに混在した環境であったため、結局ATMとプリンター側の83pvとの組合わせが一般化したそうです。これがOCFフォーマットと呼ばれるものであると説明されていました。

フォントワークスのOpenTypeフォーマットの提供方法は、TrueTypeとCIDをセットとした形となり、なるべく出力環境に問題が出ないように考えているそうです。OpenTypeの開発に関しては、17,000文字セット程度を持ったフォントセットを開発しており、おそらく必要となるであろう今年の年末か来年初頭にはリリースする予定であると説明されていました。

OpenTypeの問題点に関しては、対応するソフトウェアーがAdobe InDesign日本語版しか見えていないこと、膨大な文字数となるフォント環境において、ことえり等での入力環境がどのように提供されるのかなどがわかっていない。クロスプラットフォーマットが提唱されているが、相手側にもOpenTypeが必要となるのかがわかっていない。もし必要としないとするならば、かならずフォントの埋め込みが前提条件となるが、それはCIDフォント環境でも実現出来ることになってしまう。また、今までの作業環境の効率の保持と、価格などがわかっていないと説明されていました。

ただ、考え方としては、プリンターフォントが必要としない環境に移行すると、とらえるとよいかもしれないと説明されていました。フォントワークスとしては、OpenType用のプリンターフォントを提供することを考えており、その場合、文字数を多くしたCIDフォントフォーマットで提供することになるだろうと説明されていました。ただ、名前はCIDのままとなるかは決まってはいないそうです。Mac OS XにおけるOpenType環境は、CIDフォント環境同様に、徐々に対応していくことになるだろうと説明されていました。

Adobe InDesign 1.5英語版を使用して、フォントワークス社のCIDフォントフォーマットに含まれるAdobe Japan 1-2の文字セットを表示して見せていました。これは現行の環境では、持ってはいるが使用することが出来ないそうですが、OpenType環境が普及した時に、CIDフォントで、表示出来ない文字が出てくることは、おそらく少ないだろうと考えているようでした。

CIDフォントの埋込みに関して、日本語フォントはサブセット埋込みなので、「福岡の福岡駅の近くの広場」といった文章の場合、文字数は12文字だが、同じ文字を重複して埋込む必要がなくなるため、実際に埋込む文字数は8文字となり、これがデータが軽くなる仕組みだと説明されていました。

フォントの置き換え作業に関して、CIDフォント環境しか持っていない場合に、OCFにしかない旧フォントが必要となった場合、OCF互換ATMフォントを提供していると説明されていました。これは、出力先がOCFにしか対応していない場合、出力出来るようにすることを目的として提供しているそうですが、これによって、外字もアウトラインがとれるといったメリットがうまれてきたそうです。

OpenTypeのフォント提供の仕方に関しては、現行と同様なキーディスクを必要としたインストールプロテクトがされるかどうかは現在決まってはいないと説明されていました。そのプロテクトに関しては、日本におけるコピ=使用調査の数値があまり良いとはいえないため、会社の提供するライセンスが無視されていると判断されている現状では、改善されないかもしれないと説明されていました。ただ、ユーザサイドでそういった考えが無くなり、大幅に改善されたと判断された場合、必ずそれは無くなるだろうと理解を求められていました。

セミナー後にOpenTypeの実装方法に関して質問したところ、OpenTypeフォントは従来のようなスーツケースファイルではなく、Oと記されたリソースフォークデータとして提供されるようになるそうです。Mac OS Xではネイティブに対応するが、Mac OS 9以前の環境では、Adobe社からOpenTypeに対応したATMがリリースされる予定になっているそうです。フォントワークス社が現在開発しているOpenTypeフォントでの検証結果としては、当然対応したATMがリリースされていないMac OS 9環境では認識されないが、Adobe社のCoolTypeフォルダに入れると、認識だけはされるようになるようだと教えてくれました。

「千都フォントとフォントフォーマットについて」
講師:大日本スクリーン製造(株)グラフィックアーツ事業本部
ページネーション部技術課 中山裕史氏

千都フォントライブラリーの商品についての説明が最初にされていました。ヒラギノ明朝体のVer.4とVer.5では、数字書体のセット幅が改定されているそうです。また、プリンター側に千都CIDフォントVer.5がダウンロードされている場合、新旧いずれのフォントで作成されたデータの出力が可能になっているそうです。

また千都CIDフォントVer.5は、非CIDプリンターにCIDフォントをインストールしようとした場合、OCFフォントをベースとしたエミュレータフォントがインストールされ、出力が可能になるセットをもっているそうです。

OpenTypeフォントフォーマットに関して、Appleが独自にテーブルフォーマットを定義していると説明されていました。(ただ仕様は確定されていない)利点としては、クロスプラットフォームである点が強調されていました。Windows 2000では標準フォントフォーマットとされており、Mac OS Xでも採用される。がしかし、Windows OSとMac OSでのクロスプラットフォームに関しては、具体的に決まってはいないと説明されていました。

Mac OS Xで採用されたヒラギノフォントに関して、ヒラギノ明朝体 W3、ヒラギノ明朝体 W6、ヒラギノ角ゴシック体 3、ヒラギノ角ゴシック体 6、ヒラギノ角ゴシック体 8、ヒラギノ丸ゴシック4は全てOpenTypeフォントとなるが、現在発売されている千都ライブラリーシリーズも、OpenTypeフォントとしてバージョンアップされる予定だそうで、その時点で今回新しく発表されたヒラギノ丸ゴシック4も単体発売される予定だそうです。

フォントフォーマットにApple独自のApple Advanced Typographyを含んだ形で提供され、文字数は17,000文字相当となる予定(ヒラギノ角ギシック体8は従来と同じ)で、出力環境としては、高解像度出力とPDFへの埋込みも可能となる予定だそうです。


[DANBO@MACお宝鑑定団]



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