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2003年2月5日~7日の3日間サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO
で開催されたPAGE 2003に関するページです。


確立と次に備えるWeb制作環境セミナーレポート

アドビシステムズ社と、マクロメディア社が、同じセッション内でプレゼンテーションを行うことは珍しく、僕が記憶している限りでは4年くらい前のAppleユーザーグループ懇親会の中でだけだったような気がします。

まず最初にプレゼンテーションを行ったのはアドビシステムズ社で、デモを行ったのは、GoLiveエバンジェリストとして知られるサイバーカオリこと寺坂薫さんによる「次世代の低コストWeb製作ワークフロー」と題して行われました。

今回のプレゼンテーションは、「Adobe GoLive 6.0」に含まれるAdobe Work Group Serverを積極的に活用し、チームによるワークフローがどのように実現されるかを、デモを交えながら簡単に説明した内容で進められてゆきました。

まず初めに、GoLiveと同社のIn Designがリソースを共有しあうことで、Webデザインチーム、DTPチームとの間で、互いにコンテンツの二次利用を可能にすることが出来ると説明しました。

そして基本的な作業を、全てGoLive 6.0上で行う、あるいはアクセス出来るというデモを交えて進められました。

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GoLive 6.0の特徴は、アドビステムズのソフトウェアだけあって、illustrator 10のファイルや、Photoshop 7.0のファイルを、Web構築の為の決められたフォーマット(JPGやGIFなど)に変換することなく、そのまま扱えることが強みで、それらはチェックイン時に変換後アップロードされ、オリジナルはそのままであると説明していました。また、変数情報付きillustratorファイル、テキストレイヤー付きPhotoshopファイルなどの編集を、それらアプリケーションを起動しなくても修正等が行えるスマートオブジェクトを使ったダイナミックグラフィックスの説明なども行われました。

次に紹介したのは、サイトの管理で重要なウェイトを占めてきているバージョンニングの管理について説明しました。

GoLiveの場合は、Adobe Work Group ServerのWeb DAVを積極的に使用したシステムで、バージョンリストの中から選択するだけで、バージョン戻しが出来ると説明しました。ただ、このバージョンリストは、そのデザイン情報をプレビューで確認することが出来ないため、後に説明するマクロメディアの「Contribute」の方が進んでいるように思います。

また、GoLiveはXMLのサポートも積極的に行っており、In Designで作成したXMLテキストファイルを自動的にインポートし、反映する機能を持っている事などが紹介されました。

次にプレゼンテーションを行ったのは、マクロメディア社のテクニカルエヴァンジェリスト林岳里氏で、「確立と次に備えるWeb制作環境」と題して行われました。

林氏は、会場にいる参加者に作業環境などを確認し、今回マクロメディア社がアメリカで発表した「Contribute」に関して初めてデモを交えた紹介が行われました。

このContributeを説明する前に、現在のWebワークフローでの問題点をいくつか挙げ、まず一人で製作作業をされている場合、テキスト、画像ファイルの製作作業に加え、Web製作作業以外の仕事まで増える結果になり、そのためワークフローオーバーになってしまうと説明しました。

次に大勢でWeb製作作業を行う場合、マニュアルの徹底、文体の統一、データの修復などがスタイルガイドの徹底が困難になると説明しました。

また、同じ情報を広報、あるいは担当部署、Web製作チームなど複数が扱えてしまうため、情報のフライング率が高くなることも指摘していました。

作業環境に関しては、オフィスワークフローと、ホームワークフローなど、作業環境によってPCが異なり、ローカル上のオリジナルデータが複数のPCに股がることによって、オリジナルデータの管理が難しくなってしまうと説明しました。

「ブロードバンド」「IT革命」はキーワードでしかなく、Web製作の作業負担は一向に減らない問題に陥ってしまっていると説明し、そこでマクロメディアは、Web製作チームは、その作業に集中するにはどうしたら良いか、広報が持つ会社情報など実質的な情報発信コンテンツを、どのようにワークフローの中に取り込んでゆくかを考えた結果が「Contribute」だと説明していました。

このContributeはクライアントベースのアプリケーションであるだけでなく、これによる作業には「HTML」「FTP」などの知識、あるいは「Webクリエイトソフトウェア」の操作知識も必要なく作業が行えることが最大の特徴だそうです。

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その手順は「サイトを見て」「編集して」「公開する」という3つのステップで完了する非常に簡単なものだと説明し、ワープロが扱えるような方であれば、誰でも情報の更新作業が行えるよう、インターフェイスの開発だけでも1年以上かけたと説明していました。

そして、日本で初めてとなる実ソフトウェアを使用してのデモが行われました。その作業環境は、フレーム内に読み込まれたインターネットエクスプローラを経由して編集作業を行いたいページを読み込み、そこで編集ボタンを押すと、Dreamweaverのエンジンを使った編集画面が登場します。

このContribute最大のポイントが、そのページにアクセスした編集者ごとにパーミッションの設定を細かく出来ることで、基本的には、ページデザインの中の、ある部分だけにテキスト情報、画像情報、リンクの埋め込みなどが行え、ページ全体のデザインレイアウト上の変更や、コードの変更などが一切行えないという部分です。

しかし、その入力出来るエリアには、Worldファイル、Exelファイルなどをドラッグ&ドロップで変換貼付けすることが出来たり、PowerPointファイルをドラッグ&ドロップすると、サイト配下にリンクされたファイル情報として反映され、サイトチェック時に、PowerPointファイルをアップしてしまうなど、ほとんどWebデザインの知識が無く作業が行えるそうです。

管理者は、アクセスするユーザーごとに、作業エリアの領域設定、画像容量の制限、テンプレートファイル単位の使用制限など、様々な制限を加えることができ、アカウント保持者は、ftpアクセスのためのパスワードなど、煩わしい知識を知ることなく作業を完了することが出来ると説明していました。

クライアントのPC情報を元に作業するのではなく、インターネット上に公開されているサイト情報を取り込んでから作業が始まるため、オリジナル情報の違いによるミスも少なくなると説明していました。また、このContributeのバージョニング管理、は、最大で99個まで記憶しておくことが可能で、ロールオーバーする場合の確認を、全てプレビューしながら出来るというのも特徴の1つだと説明していました。

このContributeを使用することによって、テキスト情報1つの更新を行う場合でも、Web製作者の作業が必要だったのが、そのテキスト情報を持っている人が直接更新作業を行うことが出来るようになり、Web管理業務や、サイト情報更新を行ってもらう上での指導など、そうした部署に直接関係のない作業がついて回ることが無くなり、Web制作業に集中することが出来ると説明していました。

次に紹介したのは「COLDFUSION MX」の紹介で、Contributeがファイル、FTPしか扱えないのに対し、頻繁にデザインも含めたWebサイト更新や、コンテンツを別の情報として有効活用することをする場合、あるいは、データベースと連携したWeb情報更新を行う場合は、COLDFUSION MXを使ってもらいたいと説明していました。

開発言語は、HTMLに良く似た「CFML」で、HTMLに近い言語であるため、デザイナーや初心者でも習得しやすいと説明していました。その具体例として「cafeglobe.com」を紹介し、CAPSシステムで編集作業を行う事で、従来より8分の1に作業時間が低減したことや、Web情報にあるテキスト情報を使用して書籍の出版も行われていることなどを説明していました。

なお、現在ContributeはWindows版しか発表されていませんが、その発表時にMac版も提供することはアナウンスしていると説明されていましたが、その時期に関しては正確には言えず、また、Contribute日本語版に関しては、年内に発表する予定で開発を進めているが、Mac版が同時に発表出来るかどうかははっきり言えないと回答されていました。

セミナーレポート

・最新事例に学ぶMac OS X 環境への移行のメリットと課題
アップルコンピュータ株式会社
山崎茂樹氏

まず、DTP市場の課題とトレンドについて話が始まりました。総出版数は現象傾向にあって、新刊書籍増え部数も増えているが、出版業界全体としては1995年をピークに現象傾向にあるそうです。

もちろん、現行ビジネスの効率化(コスト、納期、品質)や新規ビジネスの立ち上げ(DVD、映像)、クライアントとの連携など、DTP業界のチャレンジも行われているそうです。

これに対して、現場では今でもMac OS 8.1やQuarkXPress 3.3、Illustrator 5.5、Photoshop 4.0などのメーカサポートが終了したソフトウェアが依然として使われており、DTP環境の再構築が必要ではないかと提起しておりました。

アップルが考えるDTPの大きな流れは以下の通りです。

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第3世代DTPとは、クロスメディア、フルデジタル、デジタル印刷機、PDF、OTF、デジタルプルーフ、電子送信がキーワードとなるそうです。フォントの流れもOpenTypeに集約されていくと考えているそうです。

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OpenTypeフォント (OPT) はOCFやCIDフォントと比べて、ダイナミックダウンロード、アウトライン可能、エンベッド、クロスプラットフォーム、他言語対応など、全ての面で優れているそうです。肝心の文字数でも、OCFが約8,400字、CIDが約9,000字と比べても、OPTは約2万字もあって、大幅に増えているそうです。

また、OPTには独自のFeature (機能) が搭載されているそうです。例えば文字置き換え関連の機能や、

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カーニングやリガチャ関連の機能も搭載されております。

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ファイルフォーマットの流れもPDFに収束していると考えており、EPSやPSと比べても文字埋込み、面付け、修正、確実な出力、カラープロファイル、互換性、クライアントプリーフ、ファイル容量、セキュリティなどの面で優れているそうです。

こういった要求に応える最適の製品こそ、アップルが発売しているMac OS X v10.2だそうです。

特にMac OS Xの「フォント」については、Adobe-Japan 1-5に対応(JIS X 0213:2000)、文字パレット(ことえりでアクセス:JISX0213、グリフへの対応)、Unicodeに対応など、機能面でも申し分ないそうです。加えて、アップルがMac OS Xに採用した「ヒラギノ」フォントは、自由工房がデザインしており、非常に美しいフォントだそうです。これが解像度無限で自由に使用できます。

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またMac OS Xでの出力環境も非常に優れております。Quartz、プリントセンター、CUPS、IPPなど、先進的な機能を搭載しております。

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まとめとして、次世代DTPの選択肢を挙げておりました。従来の継続使用やWindowsへの移行も選択肢の1つだと思いますが、Mac OS Xに移行すれば、メーカーサポート、既存データ、新規投資コスト、システム安定性、出力保証、CMS、電子送信など、あらゆる面で優れているとアップルは考えているそうです。

最後に、導入事例として今回も日経デザインが紹介されておりました。今回のPAGE 2003の会場内でMac OS X DTP ソリューションゾーンで配付されている『日経デザイン12月特別編集版』も、Mac OS Xに標準で付属しているヒラギノフォントを用いて、InDesignを用いて作成されました。

さらに、カタログ制作会社(Mデジタルアドサービス)の導入事例が紹介されました。300ページ程度の家具カタログの制作をMac OS XとInDesignで制作しているそうです。

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Quartz XPress 4.1のファイルをInDesign 2.0.1Jで取り込んで処理しているそうです。ただし、「白」→「色紙」に、グラデーション、文字種、スタイルなどの属性や、ドキュメント設定などがきちんと取り込めないそうなので、この会社ではAppleScriptを用いて自動処理で行って、効率的に作成したそうです。

また、この事例の感想として、作成したカタログを中国語版を出版するために、Mac OS Xで標準搭載の中国語フォントを使用して、ドキュメントに埋め込んだそうです。さらにこの中国版を電子送信して、中国の現地で出力しているが問題なく、結果的に凄いシステムになったそうです。


会場レポート

フォントワークス

 2002年10月に29書体をリリースしたのに続いて、今月中には保有フォント全てについてOpenType化を完了するとの事でした。OpenType化に伴ってPop系フォントなどを一部特殊なものを除いて基本的にAdobe-Japan 1-4に対応を果たし、この作業が完了したのを受けて、細い明朝系など必要なフォントについてAdobe-Japan 1-5への対応作業を開始するとの事でした。

 今回フォントワークス社が発表していたのが、PC毎に年間契約する事で指定フォントが使い放題となる "LETS (Leading Edge Type Solution)"プログラム。この契約を結ぶ事によって、Mac OS Xユーザーに対してプロテクトの無いCIDフォントが提供されるようになる上に、OpenTypeへの移行も非常に低コストで行える様になります。

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安価に OpenType フォントを整備する良いソリューション "LETS"

イワタ

 今春 (3月) に「OpenType Vol.1.0」として 9書体 (新聞明朝体, 新聞明朝体 新がな, 新聞ゴシック体, 新聞ゴシック体 新がな, 中細明朝体, 中細明朝体 新がな, 明朝体オールド, 中明朝体オールド, 中ゴシック体オールド) を "Adobe-Japan 1-4"準拠でリリースし、そのフィードバックを見ながら最終的には全フォントファミリについてOpenType対応として行く予定となっています。AJ 1-5については開発を行っているものの、リリース時期などについては未定との事でした。ちなみに、現在価格や対応リクエストについてはフィードバックを募集中との事でした。

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 ちなみにMac OS XでサポートされるのはCIDとOpenTypeのフォントとなりますが、Mac OS Xのみでしか起動しないマシンでのインストールをサポートするのはOpenTypeとなります。インストールされたフォントが置かれるのは "/Library/Fonts/" となるので、OS 9 の XPress などで利用する場合にはユーザー自身がClassicのフォントフォルダに移動させる必要があります。

クォークジャパン

 ソフトウェア・トゥーのステージで「Quark Express 5.0 (英語版)」の紹介を行っていました。日本語に対応していないバージョンをあえて紹介している理由の1つとして「これらの機能を持った日本語版を開発中」ということを説明したかったようです。ただ、Mac OS Xへの対応など詳細に関する内容には一切触れていませんでした。ただ、感触として、年内にMac OS X対応の英語版がリリースされ、なんとか年内には日本特有の環境に対応した日本語版としてがんばっている雰囲気でした。

キヤノンシステムソリューションズ

 日本のページレイアウトソフトとして着実に実績を積んできている「EDICOLOR 6.0」のMac OS Xの対応は、現在開発を行っている次バージョンで対応する予定だそうです。リリース時期は年内までは出せるよう開発を進めているそうですが、PDF書き出しに関しては、Adobe社のライセンス料がかなり高いため、次バージョンでも搭載は難しいようです。ただ、アプリケーション自体は、現行のバージョンでもIn Design 2.0よりアドバンテージが高いと思う部分があり、また安定した作業環境を構築するために、Mac OSとWindows OSでの互換性、Windows OSのバージョン違いによる様々な問題などを、アプリケーション側で対応してしまう方針は今後も売りの1つとして強調してゆくそうです。

クレオジャパン

 今回Mac OS X対応製品として展示していたのが、ハイエンドスキャナー「iQsmart Scanner」のoXYgen Scanning Application for Mac OS Xです。リリース時期は4月ぐらいを予るそうです。

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三菱製紙

 日本で生まれた面付けソフト「FACILIS IM Ver.3.6」以降のMac OS Xの対応に関して訪ねたところ、Mac OS X版の開発は行っていて、秋頃に次バージョンとしてリリースする予定だそうです。

キヤノン

 W 2200用純正ソフトウェアRIP "Graphic RIP ST30MW" など1部の製品については春先から夏に掛けて PDF 1.4 に対応させるアップデータをリリースする予定となっているようですが、他社がOEMで出しているRIPについては時期が分からないとの事でした。なお、対応時期についてはFixしておらず、決定し次第Webなどを通じてアナウンスするとの事でした

エプソン

 純正のRIP についてはアメリカでの開発となっており、Mac OS X で利用されているPDF 1.4へのネイティブ対応については "CPSソフトリッパPlus" を近日ダウンロード配布開始(機能制限有り)となっています。今後リリースされる製品については基本的にMac OS Xネイティブ対応となり、OS9については出来る限りドライバーで対応してゆくというのが基本方針だそうです。

理想科学工業

 RISOプリンター専用のRIP「SC7900」のMac OS X対応に関して、現状はMac OS 9のみということになっているが、社内試験では問題ないとのこと。近いうちにサポート情報としてMac OS X対応を追加する予定だそうです。

ヤノ電器

 Trusty RAIDサーバーを始め、FireWire400対応のRAIDシステム "F-RAID" と リムーバブルHDドライブ "R-Compo" などの展示を行っていました。どちらのドライブもスタック可能なデザインとなっているので、Firewireのディンジャーチェーンによって容易に容量増加が行える様になっています。

F-RAIDについてはRAID-1, 5に対応しているので冗長性を持たせる事が出来、特に印刷やビデオ編集などの現場に導入する事で力を発揮します。

ヤノ電器ではこの他にもXserveとセットで導入するTrustyソリューションの展示も行っており、ミドルレベルからハイエンドまでのストレージ製品群を全てラインナップしている事となります。

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新製品のFirewire 400対応製品群


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