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September 1999 MACお宝鑑定団 
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FinalCutPro review Part.1


・世の中がiBookで湧いてはいるが、忘れてはいけないソフトがここにある!
と言っても、噂のOS9、Sherlockの話ではない。FinalCutProの話である。

G3からG4へと進化をするMacintosh。その性能は、“チップになったスーパーコンピュータ”という表現に負けていない。そのスペックの高さを一番発揮できるモノ、それがノンリニア編集である。

今回のWORLD PC EXPO 99では、FinalCutProのデモマシンが2台用意されていた。もちろんG4。OS8.6で動作し、FireWire関連のドライバーはVer2.1。1台はTARGA2000Pro(TrueVision)がインストールされ、接続されたビデオデッキはβカム。いわゆる業界標準。もう1台はMacintosh本体のFireWire端子に接続されたSonyのハンディカム(DV)だ。HDのブランドは不祥だが、ULTRA WIDE 9G2発のストライピングレイド、1万回転という話があったので、おそらくはCHEETER?

まずはTARGAがインストールされたマシンの話から。TARGAのドライバー(コントロールパネル書類)が、CPUに負担をかけずにTARGAエンジンで圧縮をかけるように設定されている様で、G4のスペックは発揮できていない様だ。これは、実際にデモを見ての予想なのだが、多分間違いないだろう。もしこの予想が合っているのならば、TrueVisionのTARGAドライバーのアップデートを待つしかなさそうだ。逆の言い方をすれば、ムービーのレンダリングだけに関しては、TARGAユーザーが慌ててG4マシンにリプレイスすることはないかもしれない。ちなみにUSB〜RS422変換のコントローラーでβカムをコントロール可能。

ま、今回はFinal Cut PrpのリポートなのでTARGAに関する話は割愛しますね。ということで、G4+FinalCutPro+DVのレポートである。

まだ、FinalCutProに関して、詳しいレビュー記事を雑誌等でもあまり見かけないというのは、まだα版の域を出ていないからかもしれない。

とは言うものの、まったく使えないという意味で言っている訳ではない。目指しているところは、かなり高いレベルのものであることはここで断言できる。

ノンリニアでの映像編集と言えば、Adobe Premiere、Adobe AfterEffectsが代表的なアプリケーション。最近では、Edit DVを使っている人も多いかも。そこに後発として、アップルが万を辞して発表しようというモノであるからして悪かろうハズがないだろうとは思う。自分も、ノンリニアの編集をしているのだが、製作サイドから見ても、FinalCutProはまさに痒いところに手が届くソフトである。

まずは基本的なところから。

デバイスコントロールは、FireWireはもちろん、業界標準のRS-422、RS232、また、VISCA、LANCなどの基本必要なスペックを満たし、画像アスペクト比も、マルチメディアタイトル用の4:3、DV用の3:2、そしてCCIR601仕様は映画サイズの40:27、HDTVの16:9など様々なフォーマットに対応している。
ブルーバック・グリーンバック等のヌキにも対応。これに関しては、既にかなりの完成度を見せてくれた。一言で言えば、プロの現場でも使える仕様を想定して作られていることがわかる(当たり前と言えば当たり前ですが)。

デモをみた限りに於いては、Adobe Premiereと言うよりはどちらかというとAdobe AfterEffectsに近いプロダクトである。聞いたところでは、Adobe AfterEffectsのプラグインを読み込み可能(現在のバージョンでは一部のみ)であり、ディジエフェクツ等のプラグイン集などを持っている人はそのまま活用できる様だ。

他のノンリニア編集ソフトに対してアドバンテージを持つ点としていくつか揚げられるが、まずその1つが「ムービーに編集」コマンドだ。NTSC等のアナログデバイスに対しノンリニアで作成した映像を出力する場合、Adobe Premiereユーザーであれば、Print to Video(日本語版ではビデオに出力?)コマンドを使うのだが、正直な話、この機能であれば、ビデオデッキを録画状態にしてムービーを再生すれば同じことができる。FinalCutProにも同様の機能があるが、上記の「ムービーに編集」コマンドは、ビデオに出力するだけではない。

具体的な画像を用意していないので紹介しづらいが、ビデオテープを、あたかも既に取り込んだQuickTimeムービーの様な感覚で扱える。ビデオテープのイン点・アウト点を設定し、そこにMacintosh上でにあるQuickTimeムービーを録画できるのである。業務としてノンリニアを使っている人でなければ、せいぜい10分以内の映像製作なので(決めつけていいのか?)HDの中で完結できる。映像製作が完了してからマスターテープにムービーを流し込めばさほど問題はない。

だが実際にロングタームの素材を作っている場合や、HDの容量に制限がある場合などには効果を発揮する機能であろうし、編集が終わったハズの納品用テープに、一部修正したいという時にも有効だ。アルファ版であるためか、今回のデモではDVへの書き出しでエラーが出ていたが、近い内に問題は解決するだろう。ひょっとしたら明日にも解決か?

そして二つ目は、ビデオ取込み時に映像ファイルと音声ファイルを別々に(もちろん同時に)取り込めるということだ。元々QuickTimeでは、映像トラックと音声トラックを別のトラックとして持っている。そこをうまく利用したのがこの機能だ。映像データと音声データを別のHDに書き込むことも可能で、重いデータを扱う上では重宝する機能だ。ただ、このフォーマットだと、映像と音声のズレが心配されるが、それぞれが同じタイムコードトラックをもっているのでずれる心配はない。

多くの映像編集ソフトでは、音声データをかなり大雑把に捕らえているキライがあるが、このソフトではそんなことはない。例えば映像はまだ画面には表れないが、音だけ先にフェードインするという演出は映画の常套手段。元来のソフトでは取り込んだデータを画像と音声を分けてあたかも別ファイルのような動かし方をするなどの方法が必要だったが、FinalCutProでは、画像と音声に別々のIN・OUT点を設定し、しかも一つのムービーデータとして扱うことが可能となった。これが、第三の点だ。

音声に対する重点の度合いの高さは、次の点にも如実に現れている。

通常、映像編集ソフトでは、音の編集単位はフレーム単位でしかできない。つまり役1/30秒づつしか編集できないわけだ。しかしながらFinalCutProでは、音声を1/100秒単位で各種設定が可能だ。

また、G4+ベロシティエンジンVelocityEngineの実力を調べるべく、Adobe AfterEffects、Adobe Premiere等のデモも見たかったが、マシンにソフトがインストールされていなかったので、残念ながら実現できなかった。

FinalCutProは、G4のVelocityEngineに対応させるべく開発を進めているようだ。現在のバージョンは、1.2α。

まだまだ書き切れないこともあるし、認識も甘いかもしれないが、JOE@副会長のリポートは以上。FinalCutPtoのコマンド等で不明な点が数件あるので、それに関しては、また明日ということで。(Part.2に続く)




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