Beatsのロスレスオーディオ再生にも対応したワイヤレス・オーバーイヤーヘッドフォン「Beats Studio Pro」を試す
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Beats by Dr. Dreが、2023年8月10日から発売開始されるオーバーイヤーヘッドフォンの次世代モデル「Beats Studio Pro」をチェックしてみました。
2017年9月に発売されたApple W1チップ採用のノイズキャンセリングヘッドフォン「Beats Studio3 Wireless」の後継モデルです。
ブラック、ディープブラウン、ネイビー、サンドストーンの4色がラインアップされています。
Beats Studio Proには、キャリングケース、USB-C - USB-C充電ケーブル、3.5 mm - 3.5 mmオーディオケーブル、製品マニュアル、Beats by Dr. Dreステッカーが同梱されています。
ケースには半剛性の頑丈に織り込んだ生地が使用されています。
クリップやカラビナ用の輪が外側に縫い付けられています。
ケースの内側には、ポケットが2個あり、USB-Cケーブルや3.5mmケーブルといった小物を収納できます。
Beats Studio ProとBeats Studio3 Wirelessを比べてみました。
基本的なデザインは変わっていませんが、イギリスのプロダクトおよびファッションデザイナーSamuel Ross氏によるデザイン監修がなされ、つや消しの金属ヒンジ、ミニマルブランディング、ヘッドバンド内側の目立たない「Designed in LA」メッセージなど洗練されています。
また、イヤークッションが新しい「UltraPlushデザイン」となり、柔らかく、しなやかな形状記憶フォームを使用し、ステッチの無いシームレス設計のレザーでカバーされています。
イヤークッションによって完全に耳が覆われるため、サウンドと同様に臨場感あふれるリスニングが楽しめるようになっています。
Beats Studio Proは、カスタマイズされた40mmアクティブドライバが採用されています。
振動板は二層構造で、硬質なインナーコアと柔軟なハウジングの組み合わせにより、周波数スペクトル全体で類いまれなる動作を実現しています。
また、精密なマイクロベントのアレイと優れた音響メッシュを採用することで通気を最適化し、歪みを最小限に抑えます。
高度なデジタル処理と組み合わせることにより、この音響アーキテクチャは、大音量でも全高調波歪0.02%以下の音色的にもバランスに優れたオーディオを実現し、40mmアクティブドライバを採用したBeats Studio3と比較して、全体的な音質が大幅に向上しています。
Beats Studio Proは、Beats Studio3 Wireless同様にDSPを搭載している仕様上、有線ケーブル接続時でもバッテリーが無いと動作しない仕様で、有線ケーブルを抜くと電源がオフになる自動オン/オフ機能も継続採用されています。
バッテリー連続再生時間は最大40時間で変わっていません。
Beats Studio3 WirelessはApple W1チップを搭載していましたが、Beats Studio Proは、Beats独自のプラットフォーム(第2世代)を搭載しています。
Beats Studio Proをダミーヘッドに装着してみました。
左側のイヤーカップの保護版の専用の触知性ボタンで思いのままのリスニング環境を実現します。
「b」ボタンを使用して、再生/一時停止の操作、トラックのスキップ、通話の操作、音声アシスタントの起動ができます。
「b」ボタンの上下にあるボタンで音量を調節します。
右イヤーカップの小さなボタンを押して、ヘッドフォンの電源のオン/オフを切り替えます。
ボタンを2回押して、ANCと外部音取り込みモードの切り替え、またはUSB-Cオーディオモード使用中にEQサウンドプロファイルを切り替えます。
iPhone 14 ProにBeats Studio Proをペアリングしてみました。
ワンタッチペアリング、iCloudペアリング、iPhone/Watchペアリングに対応し、スムーズに利用できます。
Google Fast Pairを介してワンタップでAndroidデバイスに接続することも可能です。
Beats Studio Proは、ANCシグナルチェーンの最後に最終プロセスとして、再生音の補正機能を搭載しています。
これはフィードバック用マイクを活用した効果的な二次的フィルターです。
ANCや外部音取り込みモードの処理を介して誤って取り込まれたあらゆる人工音を特定し、排除するために設計されており、オーディオファイルは、リアルタイムで修正するために毎秒最大48,000回分析されます。
これで、どの再生モードを使用していても、妥協のない原音に忠実なサウンドが楽しめます。
Beats Studio Proは、周囲の雑音に完璧に合わせて微調整することができる、高性能アクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
さらに、外部音取り込みモードを搭載しており、周囲の状況を把握する必要がある場合にも自然なリスニング環境で音楽を聴くことができます。
Appleプラットフォームでパーソナライズされた空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングが利用可能です。
コントロールセンターから、オフ/固定/ダイナミックヘッドトラッキングを選択できます。
Beats Studio Proは、内蔵の高品質DAC(デジタル/アナログコンバータ)を介したUSB-Cオーディオもサポートし、最大24ビット/48kHzのサンプリングレートで、高音質、ロスレスオーディオフォーマットを再生することも可能です。
Beats Studio ProをUSB-Cケーブルを使用して、iPadのUSB-Cポートに接続した場合、コントロールセンターから「USB - Beats Studio Pro」と認識されます。
Beats Studio ProはUSB-Cオーディオが有効になっている場合、EQを最適化した3つのサウンドプロファイルを利用できます。
これは、電源ボタンを使用して選択することが可能です。
Beats Signatureプロファイルは、あらゆるジャンルの音楽をバランスよくチューニングします。
エンターテイメントプロファイルは、周波数カーブの特定部分を強化することで、ダイナミックな映画、ゲーム体験をもたらします。
会話プロファイルは、声の周波数特性を調整するので電話をかけたり、ポッドキャストを聴いたりするのに最適です。
Beats Studio ProをUSB-Cケーブルを使用してMacやiPadで使用する場合、Apple Musicの「ロスレスオーディオ」(ALAC(最大24ビット /48 kHz))再生が可能です。
設定>ミュージック>オーディオの品質で「ロスレス」を選択します。
ロスレス再生は、Bluetooth接続時は有効になりません。
Beats Studio ProをUSB-Cケーブルを使用してMacと接続し、Audio MIDI 設定で「USB - Beats Studio Pro」をチェックしてみました。
2 ch/最大24ビット/48kHzのサンプリングレートの出力デバイスとして選択可能でした。
マイクは、1 ch/最大16ビット/48kHzのサンプリングレートの入力デバイスとして選択可能でした。
トオンのiPhone用オーディオ測定アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用し、YouTubeにある「周波数テストトーン 1kHz. Sweep 20Hz - 20kHz」を再生し、1/3オクターブ・スケールで対数表示してみました。
Bluetooth接続の場合、中音域から高音域まで持ち上がり、超高音域では下がることから、中高音域に注力したミュージック向けの設定となっているようです。
ノイズキャンセリングオフの場合、低音域が下がり音質が変わります。
USB-C接続の場合、超低音域から低音域のブーストが確認でき、中音域から高音域まで持ち上がり、超高音域では滑らかに下がることが分かります。
USB接続の方がサウンド劣化が起きにくいため、より解像間のあるサウンドが楽しめます。
協力:Apple