文部科学省、GIGAスクール構想第2期における学習者用コンピュータ最低スペック基準を更新
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
国は2023年度の補正予算において2661億円の拠出を決め、2024年度(令和6年度)から2年間で端末の約7割を更新する計画で、文部科学省は「学習者用コンピュータ最低スペック基準」を更新しています。
2020年度(令和2年度)の「GIGAスクール構想の実現 標準仕様書」と比較して、Microsoft Windows端末、Google Chromebook、iPadのいずれかという部分は変わっていませんが、Microsoft Windows端末はWindows 10 ProからWindows 11 Pro/Educationに変わり、メモリが4GBから8GBへとアップし、タッチペン対応、USB PD対応などの条件が追加されています。
Google Chromebook端末は、ディスプレイサイズが9~14 インチから10~14 インチに変わり、タッチペン対応、USB PD対応などの条件が追加されています。
iPadに関しては、ストレージサイズが32GBから64GBへとアップし、ディスプレイサイズが10.2~12.9 インチから10~14インチへと範囲が拡げられています。
iPad(第9世代)が採用範囲となりそうですが、外部接続端子の仕様として、以前は「Lightning コネクタ又は、USB Type-C コネクタ×1以上」だったのが「Lightningコネクタ又はUSB2.0以上の規格であってUSB Type-C PD(Power Delivery)に対応したポートを1つ以上有していること」という仕様に変更されています。
今回、iPadの仕様基準として、以前は「Bluetooth 接続でない日本語JISキーボード」だったのが「ハードウェアキーボード及びタッチペン」に変わり、必ず有線接続キーボードである必要がなくなっています。また、調達コストの削減のため英語キーボードでも良いことになりました。
また「LTE通信に対応していること」の記載も無くなりました。
タッチペンについては、2024年度から本格的な導入を予定しているデジタル教科書、質・量ともに充実してきているデジタル教材、写真や画像データへの書き込み、数式の記述等で必要な付属品であり、学校における具体的な使用場面を勘案して仕様を選択する事が必須となりました。
なお、GIGAスクール構想第2期は令和6年度(2024年度)から令和10年度(2028年度)の期間を範囲とし、文部科学省公立学校情報機器整備事業の補助基準額は1台当たり55,000円となり、前回と比べて10,000円増額されています。