Googleの折りたたみAndroid スマートフォン「Google Pixel 9 Pro Fold」をチェック
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Googleが2024年9月4日より発売する、最新の「Google Tensor G4 チップ」や、6.3 インチ外側Actua ディスプレイ、Google Pixel Foldと比較して80%明るくなった8インチ内側 Super Actua Flexディスプレイを搭載した「Google Pixel 9 Pro Fold」をチェックしてみました。
背面に8メガピクセルのQuad PD 広角カメラ、10.5メガピクセルの Dual PD ウルトラワイドカメラ、10.8メガピクセルの Dual PD 望遠カメラを搭載しています。
前面カメラとインナーカメラに10 メガピクセルの Dual PD カメラを搭載しています。
Android 14、16 GB RAMを搭載し、Wi-Fi 7(802.11be)に対応しています。
Google Pixel 9 Pro Fold同梱品には、SIMピン、USB-Cケーブル、マニュアルなどが同梱されています。
Google Pixel Foldに同梱されていたUSB ケーブルの接続端子を変換できるクイック スイッチ アダプターは同梱されなくなりました。
Google Pixel 9 Pro Foldは、初回セットアップ時に、別のGoogle PixelまたはAndroidデバイスに加えて「iPhoneまたはiPad」から設定やアカウントなどをコピーできる機能が搭載されています。
移行可能なデータは、連絡先、カレンダー、iPhoneに保存されている写真、動画、テキスト メッセージと iMessage、WhatsApp のチャットの履歴。無料アプリ(iPhone版が Google Play にある場合)、MP3 と音声ファイル、メモ、壁紙(標準デバイスの壁紙を使用していない場合)、通話履歴、ホーム画面のレイアウト、アラームなどです。
iPhone 15 ProからGoogle Pixel 9 Pro Foldへデータ移行は、USB-C to USB-Cケーブル接続で行うことで素早く行えます。
iPhone の準備として、SIM カードが iPhoneデバイスに挿入されている状態で、[設定] > [メッセージ] に移動して [iMessage] をオフにします。
FaceTimeも同じように操作します。[設定] > [FaceTime] に移動して [FaceTime] をオフにします。
iPhone側のバックアップが暗号化されている場合は、パスワードの入力が必要です。
なお、iCloud にのみ保存している写真や動画は直接コピーはできません。
Google Pixel 9 Pro Foldの生態認証は「指紋認証」と「顔認証」の2つが利用できます。
指紋認証は電源ボタンに内蔵された指紋認証センサーを利用する方式で、電源ボタンにに指を乗せるだけでロックを解除できます。
顔認証は、Google Pixel Foldとは異なり、本体を開いた状態でも顔認証が利用可能となり、利便性が向上しています。
Google Pixel 9 Pro Foldは、AIアシスタント「Gemini」が標準搭載されていて、Androidアプリ「Google Gemini」も標準インストールされています。
文章やリストを作成する、アイデア出しをする、新しい知識を習得するといったことが行えます。
なお、Google One AI プレミアムプランが 6ヶ月間付属しており「Gemini Advanced」を無料で利用できます。
試用期間終了後は2,900円/月の有料となります。
Google Pixel 9 Pro Foldセットアップが完了してホーム画面を見てみると、iPhone側にインストールされていたGoogle製アプリなどの設定や履歴なども移行されていました。
その後、Google Playから他のGoogle製アプリをインストールしました。
かなり多くのアプリが用意されていることを知りました。
Google Pixel 9 Pro Foldを開いた状態のディスプレイは、2,076 x 2,152ピクセル解像度、373ppiとなります。
Google Pixel 9 Pro FoldをL 字型に折りたたむと「テーブルトップモード」が利用可能です。
テーブルトップモードで「Pixelカメラ」や「YouTubeアプリ」を表示すると、上段に映像が表示され、下段にコントローラーが表示されるようになります。
これらの表示は、アプリがテーブルトップモードに対応している必要があります。
Google Pixel 9 Pro Foldは、8インチ内側 Super Actua Flexディスプレイを使用する場合「分割スクリーン」表示が利用できます。
タスクバーから 2 つのアプリを上にドラッグして並べて開いたり、Chromeでタブを 2 つ開いてショッピングの際に商品を比較したりできます。
Apple MusicやApple Music Classicalなど2つのアプリを画面内に同時表示することも可能です。
カメラ機能
カメラアプリ「Pixel カメラ」に、Google Pixel 9シリーズ以降で利用可能な機能として「一緒に写る」が搭載されています。
集合写真を撮ったあとで、他の誰かと交代して同じように集合写真を撮ってもらえば、全員がそろった写真を作成できます。
カメラが「一緒に写る」機能を使って 2 枚の写真を合成することで、撮影者も集合写真に加わることが可能です。
Google Pixel 9 Pro Foldは、カメラの設定に「プロ」タブが表示されます。
JPEGファイルだけでなく、RAWファイル保存が可能です。
また、カメラレンズを手動で選択することができ、使用するレンズを明示的に選択できます。
Google Pixel 9 Pro Foldは、Google Pixel Foldの最大15倍ズームから、35mm換算で110mmレンズ相当の最大20倍ズーム撮影が可能です。
簡単に調整する場合: シャッターの上にある [2x] または [5x] のズームボタンをタップします。
精度を高める場合: 画面をピンチ操作するか、ズームボタンをスワイプしてズーム スライダーを表示します。
Google Pixel 9 Pro Foldは、マクロ フォーカスでクローズアップ写真を撮影することが可能です。
Pixel カメラアプリを開き被写体にデバイスを近づけます。
画面をタップしてピントを合わせます。
マクロを示す花のアイコン が表示されたら、写真または動画を撮影します。
Googleフォト機能
Google Pixel 9 Pro Foldは、撮影した動画の雑音を減らすことで、動画の会話を聞き取りやすくできる「音声消しゴムマジック」が利用可能です。
音声消しゴムマジックを使うには、あらかじめ「Google フォト」アプリへのバックアップを有効にしておく必要があります。
また、音声消しゴムマジックで編集できる動画は 2 分以内のものに限られるため、2 分を超える動画で音声消しゴムマジックを利用する際は、動画を 2 分以下にカットする必要があります。
Google Pixel 9 Pro Foldは「ズーム画質向上」が利用可能です。
Google Pixel でフォトアプリを開き、編集する写真をタップします。
編集>ツール「ズーム画質向上」をタップします。
写真の補正したい部分を拡大します。最適な結果を得るには、被写体に近いところを拡大してください。
なお、この機能は、解像度が 12.5 MP を超える画像では利用できません。
Google Tensor G4 チップ仕様とベンチマーク
Google Pixel 9 Pro Foldに「Geekbench 6」をAPKインストールし、Google Tensor G4 仕様をチェックしてみました。
8コア、3.1GHz Cortex-X4 (x1)、2.6GHz Cortex-A720 (x3)、1.95GHz Cortex-A520 (×4)でした。
Google Tensor G3と比べてミドルコアが1つ減っていることが分かります。
この減った1コアに、Google独自のNPUをのせていると考えられます。
Geekbench 6によるCPUベンチマーク計測も行ってみました。
マルチコア性能は、Google Pixel 8aのGoogle Tensor G3と比較して約1.2倍、Google Pixel 9のGoogle Tensor G4と比較して約0.89倍性能が低下しています。
この性能は、Samsung Galaxy Z Fold4/Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1/2.0 GHz、iPhone 11 Pro/Apple A13 Bionic程度の性能だと考えられます。
Google Pixel 9 Pro FoldのGoogle Tensor G4 GPU 仕様は、引き続きArmの「Mali-G715」が採用されています。
可変レートシェーディングと改善された実行エンジンにより、パフォーマンス、電力、エネルギーが最適化され、モバイルにおける優れたゲーム体験が可能になります。
Geekbench 6によるGPUベンチマーク計測も行ってみました。
OpenCLベンチマーク性能は、Google Pixel 8aのGoogle Tensor G3と比較して約1.32倍性能が向上していて、Google Pixel 9のGoogle Tensor G4と比較して同等性能となるようです。
この性能は、Huawei Mate 40 Pro/HiSilicon Kirin 9000/2.0 GHz程度の性能だと考えられます。
FeliCaセンサーの位置
SIMピンを止めている用紙の図によると、Google Pixel 9 Pro FoldのFeliCaセンサー位置は、Google Pixel 9の背面カメラとGマークの間で、ややカメラ寄りなのに対して、背面中央にあるGマークの少し上辺りにあると説明がされています。
以前のGoogle Pixel Foldも、背面カメラとGマークの間で、ややカメラ寄りだったので、FeliCa利用時のタッチ感覚に慣れが必要かもしれません。
アクセサリー
Google Pixel 9 Pro Fold用ケースとして、Google純正ケース「Google Pixel 9 Pro Fold ケース」を装着してみました。
リサイクル プラスチックを 59% 以上使用していて、ポリカーボネート製シェルにはリサイクル プラスチックを 75% 使用して作られています。
汚れにくいシリコン素材で出来ていて、表面はすべすべ触感で気持ちよいです。
Google Pixel 9 Pro Foldは、USB-Cケーブルを使用した充電を行う場合、最大最大21W充電となります。
なお、Google Pixel 9 Proは最大27W、Google Pixel 9 Pro XLは最大37Wとなります。
Apple MagSafe充電器を使用してGoogle Pixel 9 Pro Foldをワイヤレス充電してみました。
ちゃんとワイヤレス充電することが出来ましたが、Qiワイヤレスポイントが、本体中央のやや下側にあり、Qiワイヤレス充電器のサイズによっては、カメラ側の重さによって傾いてしまう場合があります。
Google Pixel 9 Pro FoldはQi対応のため、最大7.5W出力でワイヤレス充電が可能です。
Google Pixel 9 Pro Foldに、Apple Magic Keyboard (2015)、Apple Magic MouseをBluetooth接続してみました。
Google Pixel 9 Pro Foldをタブレット風に使用することが出来ました。
Google Pixel 9 Pro Foldに、Beatsのワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン「Beats Fit Pro」を接続してみました。
Androidアプリ「Beats」をインストールし、ペアリングを開始すると、iPhoneで表示されるのに似たモーダルウィンドウが表示されます。
ワンタッチペアリングで利用できます。
Google Pixel 9 Pro Foldに、Androidアプリ「Apple Music」をインストールし、楽曲をBeats Fit Proで試聴してみました。
音質はiPhone 15にBeats Fit Proをペアリングして楽曲再生する場合と同じです。
なお、Google Pixel 9 Pro Foldは「空間オーディオ対応」のため、Apple Musicで空間オーディオ再生が可能です。
Beats Fit ProはiPhoneの「探す」には対応しますが、Androidの「デバイスを探す」には非対応となります。
ですが、Androidアプリ「Beats」から「Beatsを探す」を利用することで、同様の探す機能は利用可能です。
協力:Google