AppleのS9 SiPチップを搭載した「Apple Watch Series 9」をチェック
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
Appleが発表した新型Apple Watch「Apple Watch Series 9」をチェックしてみました。
64ビットデュアルコアプロセッサ「S9 SiP」、第2世代の超広帯域チップ、64GBストレージを搭載しています。
41mmモデルは縦41 mm、横35 mm、厚さ10.7 mm、45mmモデルは縦45 mm、横38 mm、厚さ10.7 mmで、Apple Watch Series 7/8のサイズと変わっていません。
Apple Watch Series 9は、WR50の泳げる耐水性能、防塵のための「IP6X」(粉塵も内部に入らない程度の耐塵性能を持つことを示す保護等級)認定を取得しています。
Ion-Xガラスディスプレイ(アルミニウムケース)またはサファイアクリスタルディスプレイ(ステンレススチールケース)を継続採用し、強度と耐久性はApple Watch Series 8と同じです。
Apple Watch Series 9外枠は、Apple Watch Series 8と同じ、わずか1.7 mmとなります。
LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイは、Apple Watch Series 8が最大1,000ニトの輝度だったのに対して、Apple Watch Series 9は最大2,000ニトの輝度と2倍の明るさを実現しています。
暗い部屋や早朝の場合、近くにいる人の邪魔にならないように、ディスプレイの明るさをわずか1ニトまで下げることもできます。
Apple Watch Series 9は、Apple Watchで初めて、Siriへのリクエストがデバイス上で処理できるようになりました。
ワークアウトの開始やタイマーの設定など、インターネットからの情報を必要としないリクエストの場合、SiriはWi-Fiや携帯電話ネットワークを必要としないため、よりすばやく、より信頼性の高い応答が得られます。
S9 SiPチップは、2 Core/2 Thread/1.8GHzのS8 SiPと比較して、60%多い56億トランジスタを搭載し、GPUは30%高速に動作します。
また、最大2倍高速に機械学習のタスクを処理できる新しい4コアNeural Engineも搭載しています。
この、4コアNeural Engineにより、Apple Watch Series 8と比較して音声入力の精度が最大25パーセント向上しています。
Apple Watch用ブラウザアプリ「µBrowser」を使用し「Speedometer 2.1」によるブラウザベンチマークテストを行ってみました。
Apple Watch Series 9のS9 SiPチップベンチマーク結果は「32.9」でした。
Apple Watch Series 9のS9 SiPチップは、Apple Watch Series 8のS8 SiPチップと比較して「1.36倍」高速だと判断出来ます。
Apple Watch Series 9の裏側には、Apple Watch Series 8と同じく、緑色と赤色のLEDと赤外線LEDの4つのクラスターと、4つのフォトダイオードが組み込まれており、これらが血中酸素濃度センサーとして機能します。
最大256G(転倒検出と衝突事故検出対応)まで計測可能な加速度センサー、ハイダイナミックレンジジャイロスコープ、皮膚温センサーなどが新搭載されています。
Appleは、2030年までにすべての製品を「カーボンニュートラル」にするという野心的な目標に近づけるため、すべての製品ラインでレザーの使用を廃止し、新しいApple Watchのラインナップ向けに作ったApple初の100パーセント繊維ベースのパッケージを発表しました。
全てのApple Watchとバンドとの組み合わせがカーボンニュートラルではなく、カーボンニュートラルマークが付いた「スポーツループ」または「トレイルループ」との組み合わせの場合のみとなります。
スポーツループのパッケージには「Carbon Neutral」マークが付与されていました。
ダブルタップのジェスチャー
Apple Watch Series 9を着けている手の人差し指と親指を2回タップして、Apple Watch上の最も一般的な操作の多くをすばやく便利に実行できるジェスチャー機能「ダブルタップ」が利用可能です。
S9 SiPに搭載されているより速くなったNeural Engineが、加速度センサー、ジャイロスコープ、光学式心拍センサーからのデータを新しい機械学習アルゴリズムを使って処理することによって実現しているそうです。
この「ダブルタップ」は、デフォルトでオンになっていて、設定>ダブルタップでオン/オフが行えます。
なお、アクセシビリティ機能「AssisstiveTouch」との併用はできません。
この機能は、2023年10月にwatchOS 10.1アップデートによって実装される予定となっています。
執筆:大石結花