CNET:Apple、Siriの新しいヘルス機能がApple Watchにとって大きな意味を持つ理由を語る
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CNETが、watchOS 10.2から、S9 SiPを搭載したApple Watch Series 9、Apple Watch Ultra 2で、Siriからのリクエストをデバイス上で処理できるようになった事に関して、AppleのApple Watch&ヘルスケア担当プロダクトマーケティング・シニアディレクターDeidre Hollars Caldbeck氏、プライバシー・エンジニアリング担当マネージャーKatie Skinner氏へのインタビューを掲載しています。
2023年でさえ、ウェアラブルが収集する無数の健康統計を解析するのは難しい状況なのに関して、Deidre Hollars Caldbeck氏は「私たちの焦点の大部分は、健康データにアクセスできるようにすることです。この機能によって、私たちはますますその目標に近づくことができると考えています。」と説明しています。
Apple Watch Series 9、Apple Watch Ultra 2は、英語と中国語のみですが、1週間のデータに基づく20種類の健康データのリクエストに答えることができるようになりました。
これには、アクティビティ・リングの進捗状況、歩数、夜間の呼吸数、階段を何段上ったか、昨夜の睡眠などに関する質問が含まれます。
また、グルコースや血圧モニターなど、ヘルスアプリに接続されたサードパーティのヘルスデバイスに関する質問にも答えることができます。
データの記録に関しては、体重、生理が始まったかどうか、服用している薬などの統計をSiriに登録してもらうことができます。
Deidre Hollars Caldbeck氏によると、SiriによるApple Watchの健康関連のリクエストサポートは、要望の多かった機能だったそうで、しかし、AppleがS9 SiPを搭載したApple Watch Series 9、Apple Watch Ultra 2の登場を待ったのは、そのようなリクエストを低レイテンシーでローカルに処理できるようにしたかったからだそうで、つまり、リクエストに応えるためにデータがApple Watchから離れる必要がないということが重要なのだそうです。
Katie Skinner氏は、Apple社のヘルスケア製品は4つのプライバシー原則(データの最小化、デバイス上での処理、透明性、コントロールとセキュリティ)を念頭に置いて設計されていると述べ、これらの原則は、Apple WatchがSiriのリクエストをローカルで処理できるようになるまで待ってからヘルスリクエストに対応するというAppleの決定が証明しているように、業界の変化に応じて新製品や更新された製品に適用できるほど幅広いものだそうです。
また、データ最小化のような原則を自社製品に適用する際、Appleは、デバイス上であれネットワーク上であれ、時間の経過とともにさまざまな脅威が発生するため、データが露出する可能性のある場所を調べると説明したそうです。
Deidre Hollars Caldbeck氏は「ユーザーが画面をタップすることなくこのデータにアクセスできるようになったのは、本当に初めてのことです。」と述べたそうです。