Appleなどが規格策定参加した「USB 3.1 Type-C」をチェック（USB-C）

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USB 3.1 Type-Cケーブル

USB 3.0 Promoter Groupが、2013年08月に「USB 3.1」規格を発表し、2014年8月に新型コネクタとして「USB Type-C」規格を策定したと発表しています。

USB 3.1規格の一部となった「Type-C」コネクタは、リバーシブル仕様で、電流量としてコネクタは5A、標準ケーブルは3Aまで対応することが定められているのが特徴です。

なお、Type-Cコネクタは、USB 2.0でも使用出来ます。

MacBook (12-inch) USB-C

Appleは、MacBook (12-inch)に採用し「USB-C」と呼んでいます。

USB 3.1 Gen 1（最大5Gbps）とあり、USB 3.1規格であるものの、転送性能は10Gbpsではなく、USB 3.0の5Gbpsとしています。

これは、USB PD（USB Power Delivery）規格に対応しているUSB 3.0コントローラーを使用しているためだと考えられます。

Universal Serial Bus Type-C Cable and Connector Specificationには、Appleだけでなく、Google、Microsoft、HP、Dell、Foxxconn、DisplayLink、ヒロセ電機、日本航空電子工業、サムスン電子、Seagate Technologyなども仕様策定に参加しています。

Appleからの参加者の中で担当が把握出来たのは以下の通りです。

Hardware担当エンジニアWilliam Ferry
EMC Design担当エンジニアKeong Kam
Channel Sales Program担当Jason Chung
Product Design担当エンジニアNathan Ng
Product Design担当マネージャーZheng Gao
Software/Firmware担当エンジニアJames Orr
Interface Architect担当Colin Whitby-Strevens
Hardware Systems担当ディレクターPaul Baker
Product Development担当マネージャーMahmoud Amini
Product Design担当エンジニアリングマネージャーMin Kim
エンジニアリングプログラム担当マネージャーSascha Tietz
Audio Systems Architect担当シニアマネージャーGirault Jones
Product Design Architecture担当シニアディレクターChris Ligtenberg
エンジニアリングプロジェクト担当シニアマネージャーKeith Porthouse

USB PDに対応したUSB 3.1 Type-Cケーブルの場合、12V/3A（36W）、12V/5A（60W）、20V/3A（60W）、20V/5A（100W）の給電が行なえるようになります。

なお、ケーブル長が1ｍを超えると転送速度理論値は5Gbpsとなり、USB PD(Power-Delivery)非対応ケーブルの場合、最大5V/1.5Aまたは5V/3A出力までの利用となります。

従来のUSB2.0ケーブルに2対のSDP(Shielded Differential Pair)を追加し、最大5Gbpsの転送速度を実現したのが「USB 3.0」で、「USB3.1」では、USB3.1規格に対応した機器同士を1ｍ以下のケーブルで接続した場合の理論値として最大10Gbpsの性能を発揮出来ます。

Type-Cコネクタは、Micro USBコネクタと比較して、0.6mmほど厚くなります。

Thunderboltの場合、電線ケーブルで最大3m、光ケーブルで最大30mまで延ばす事が可能なだけでなく、転送速度も維持されます。

Thunderbolt 2では、20Gbps ×2（双方向）、10W給電能力があり、USB 3.1 Type-Cで、全て置き換えられる性能はありません。

なお、Type-Cケーブルには、TypeC-TypeCや、USB2.0ケーブルでType-Cコネクタを採用した製品もあります。