PFUのHappy Hacking KeyboardのBluetooth接続対応版「HHKB Professional BT」を試す
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PFUが、Happy Hacking KeyboardのBluetooth接続対応版「Happy Hacking keyboard Professional BT」を4月25日に発売すると発表しました。
HHKB Professional2と同じ「英語配列 刻印有」「英語配列 刻印無」と、HHKB Professional JPと同じ「日本語配列モデル かな無刻印」がラインナップされています。
今回試したのは「Happy Hacking keyboard Professional BT 日本語配列/墨」です。
キーボードを上から見た限りは、Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列モデル かな無刻印とまったく同じです。
これまでHHKBをBluetooth接続で使用するには、Cerevo製のUSBインタフェースをBluetoothに変換機「EneBRICK HHKB Edition」が必要でしたが、最大24MbpsとなるHight Speedをサポートした、Bluetooth 3.0 class2(2.5mW/10m)規格を採用し、幅広いBluetooth機器と接続出来るようになりました。
最大4台のデバイスとBluetoothペアリングすることが出来ます。
なお、接続機器の切り替えは手動切断となります。
Bluetooth HIDに対応した機器とはレシーバーなしで、すばやくペアリングできます。
本体は、単3電池2本で約3ヶ月動作します。
電池駆動以外に、別途microUSBケーブルを用意すれば、USB給電でも使用できます。
なお、USBケーブル接続で電池充電及びUSBケーブル接続によるキーボード使用は出来ません。
HHKB Professional BTには、USB接続のHHKB Professional同様のDIPスイッチが背面に用意されています。
MacおよびiOSデバイスで使用する場合は、DIPスイッチの「1をオン」にする必要があります。
出荷時はオフになっていますので、必ずオンにして下さい。
乾電池を入れた本体の重さを量ってみたところ592gでした。
HHKB Professional2の重さは530gですので、62g重くなっています。
単三乾電池2本の重さは47gなので、本体そのものの重さは、わずか15g増えてるだけでした。
AppleのBluetoothキーボード「Magic Keyboard - JIS」と比べてみました。
Appleのキーボートより横幅が大きく、縦幅は小さくなり、Magic Keyboardの最上列にあるファンクションキーがありません。
このファンクションは、HHKB-BTの日本語か配列の場合、左角のFnキーを押しながら代用キーを使用することが出来ます。
Magic Mouse 2、Magic Trackpad 2とも比べてみました。
HHKB-BTがMagic Keyboard並に小さいため、Magic Keyboardを入れ替えて使用しても作業上問題はないと思います。
OS XとBluetoothペアリングする場合、電源ボタンを長押し(2秒以上)して、システム環境設定>BluettoohからHHKB-BTを選択します。
ペアリング番号が表示されたら、その番号をHHKB Professional BTから入力し、Enterキーを押してペアリングを確立します。
続いて「キーボード設定アシスタント」が表示され、キーボードの認識が行われます。
日本語配列モデル かな無刻印の場合、左のシフトキー横のキー認識の次に表示される「右 Shift キーの左隣のキー」を押すというガイドが表示されたとき、そのままだと「上矢印キー」を押すと認識されません。
キーのレイアウト上、通常「ろ」と「shift」キーの下にあるはずの矢印上キーが間に挟まっているためで、HHKB-BTの日本語配列の場合、1つ飛ばした「\」キーを押す必要があります。
iPhone/iPadなどのiOSとBluetoothペアリングする場合、電源ボタンを長押し(2秒以上)して、設定>BluettoohからHHKB-BTを選択します。
iOSで使用する場合、日本語配列モデル かな無刻印は英語キーボードとして認識されます。
また、Fnキーを押しながらキー利用の場合、最上段列の左右の端以外のキーは無効になります。
Bluetoothキーボードのため、Apple TV (4th generation)などのBluetoothキーボードとしても使用することが出来ます。
tvOS 2.2以降の場合、設定>リモコンとデバイス>その他のデバイス>Bluetoothを選択し、HHKB-BTを登録します。
iPad Pro (12.9-inch)で、HHKB-BTを使用してみました。
12.9インチiPad Pro用Smart Keyboardと比べて横幅があるため、iPad Pro (12.9-inch)の幅より少しはみ出ます。
しかし、キーの打ちやすさは格別で、長文入力を行う場合は、HHKB-BTの方が効率が上がると思います。
iPhone Lightning Dockに接続したiPhone 6sで、HHKB-BTを使用してみました。
iPhone 6sをフォトスタンドモードで使用する場合、HHKB-BTの高さで下が被る可能性がありますが、スタンドで縦使用にすれば、下が被ることなく使用出来ると思います。
iMac Retina 5Kディスプレイモデルで、HHKB-BTを使用してみました。
Magic Keyboardとの入れ替えで使用することになりますが、キーボードの打ちやすさに慣れると、Magic Keyboardに戻れなくなると思います。
OS X環境で日本語配列モデル かな無刻印を使用する場合、キーの「Kana」は「Command」キーとして動作します。
「英数」キーは、スペースキーの左隣にある特殊デザインキー、「カナ/かな」キーは、スペースキーの右隣にある特殊デザインキーを押すと同じ動作となります。