PFU、HHKBの新シリーズ「HHKB Studio 雪」を発表
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PFUが、高性能コンパクトキーボード「HHKB Studio」 をHHKBの新シリーズとして発売した2023年10月25日より約1年を迎えるのを機に、初のカラーバリエーションとして「HHKB Studio 雪」を発表し、オンラインストア「PFUダイレクト」にて販売を開始しています。
筐体の外装や機能は HHKB Studio の「墨」と全く同型となります。
カラーリングとして真っ白な「雪」色を基調に、ポインティングスティックや本体の金属部、滑り止めのゴムなどのアクセントとして「ホワイトシルバー」色を入れた非常に美しい仕上がりとなっています。
キートップの刻印は必要以上に意識させないように「クールグレー」と名付けられた薄いグレーで刻印されており、このキートップが HHKB Studio 雪 の基本構成となります。
純正のキートップセットとしては基本構成の「クールグレー」の他に「無刻印」、さらに「黒印字」が用意されます。
黒印字というのは文字通りに真っ白な「雪」色キーに「黒」で刻印したキートップ。2mほど離れたところからでもキートップ文字が読めるほど高コントラストな黒印字は「クリエイティブな作業に没入できるように敢えて目立たないように」していた HHKB Studio のキートップ刻印に関するポリシーに矛盾するようですが、HHKB Studio は「AR/MRなどの環境において求められる入力デバイスとして最高な製品」を企画したもの。
このような企画で生まれた HHKB Studio を Apple Vision Pro などの実在するARデバイスと合わせて利用した際に「高いコントラスト比を持つキートップの方が、イマーシブ感が高い優れた利用体験を得られる」ことが分かったために敢えて高コントラストを持つ黒印字キートップを提供することにしたという事でした。
HHKB Studio の動作環境として「vision OS」が追加され、Windows、macOS、Android、iOS、iPadOSを含めて 6種類がサポート OS となりました。
現時点では visionOS 2(Beta4)にてキー入力に加え、ポインティングスティックおよびジェスチャーパッドが動作することを確認しており、正式リリースされた visionOS 2 での確認作業が進められています。
なお、墨キートップへ白刻印をするという逆の組み合わせについては、「耐久性や印字性能の兼ね合いから刻印は昇華印刷としたいのだが、昇華印刷だと白インクを選択出来ない。このために現時点では製品化は出来ないと考えている」との事でした。
キートップには互換性があるので高コントラストのキーが必要な場合には「墨」に「雪」のキートップを装着することも1つの選択肢として検討して欲しいとの事でした。もちろん、デザインとして「墨」や「雪」のキーを組み合わせてパンダのようなキートップにすることも可能です。
このように、カラーバリエーションの追加だけでなく、時代に合わせたキートップセットを追加した HHKB Studio 雪 は英語配列と日本語配列の2モデル構成。
どちらのモデルであっても税込44,000円で、PFUダイレクトのみでの提供となります。
オプションとして「無刻印」「黒印字」、そして標準の「クールグレー」について、それぞれキートップセットが用意され、英語配列は 6,600 円で、日本語配列は 7,590 円で販売されます。
HHKB Studio の販売について、「墨」モデルは2023年10月25日の発売以来1.5カ月で半期の販売目標を達成してしまうほどの大反響となり、「当初は需要を満たすだけの供給ができずにご迷惑をおかけした」ものの、現在は十分な供給が出来ている状況。
発売から11ヶ月となる 2024年09月までに 12,000台 を出荷しているという事でした。モデル別の販売比率としては日本語、英語がホボ半分ぐらいづつ。関係者としては「HHKBでも日本語配列の認知がここまで来たか」という思いとのこと。
HHKB Studio が HHKB Professional シリーズ と競合する懸念については「メーカーとしては目立った競合は発生したというようには見えず、どちらかと言えば Studio の発売以降、Professionalシリーズの方が強く成長したようにも見える」という状況との事でした。