リンクシェア フェア 2011:リンクシェア・ジャパン「LinkShareネットワークトレンドと米国市場動向」セミナーレポート
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リンクシェア フェア 2011において、リンクシェア・ジャパンが、セミナー「LinkShareネットワークトレンドと米国市場動向」と題して講演していました。(撮影禁止ということだったので、写真はありません。)
最初に、リンクシェア・ジャパンにおけるECサイトの売上は、2009年は930億円だったに対し、2010年は1010億円で前年比118%成長だったと説明していました。
個人全体のシェアは、2010年は32%と伸びていて、コンテンツ系、ブログ系が成長していると説明していました。
アフィリエイターの売上ジャンルで見てみると、法人系はPCが最も売れていて、個人系はテレビ通販が最も売れてると説明していました。
個人系アフィリエイターの売上伸長率という観点で見てみると、チケット・娯楽が1位だったそうで、主要カテゴリの売上シェアとしては、総合通販、PCが伸びているそうです。
次に、米国EC市場における2011年の注目トレンドを9つの注目点に分けて説明が行われました。
1番目は、価格重視志向が顕著になり、ブランドに関するこだわり志向が薄れ、アパレル系では安い方のブランドを購入する志向が強くなっている状況だと説明していました。
これは、価格あたりの満足度を慎重に吟味した上で商品購入に至っているという状況で、ブランドから離れてしまったユーザーを取り戻すのが困難になっていると分析していました。
ようは、同じような商品だった場合、高いブランドと安いブランドのどちらを購入するかといった選択肢があった場合、安い方を購入する傾向だという事のようです。
2番目は、スマートフォン、リアル連動のコマースに関して、アメリカでは、モバイルコマースは、スタートしたばっかりの状況で、モバイルから購入いたる割合は17%という状況だが、5年後には、58.2%の成長が見込まれていると説明していました。
ショッピングアプリについては、クーポン情報・プロモーション情報の取得、バーコードによる商品情報検索の機能が多く利用されているそうです。
3番目は、ソーシャルコマースに関して、ソーシャルコマースは急速に普及していて、4年後には、94%の成長が見込まれていると説明していました。
ECサイト、アフィリエイトとも、ソーシャルサイトのサインオンとの連動に積極的な姿勢を見せているそうです。
4番目は、アプリ内コマースに関して、課金機能を実装したアプリが増えてきていて、ソーシャルゲームにおけるバーチャルアイテムや一般的なデジコンの他、物品の販売をサポートするアプリ内コマース支援機能(リワード広告など)も充実してきていると説明していました。
アプリ内ではバーチャル通貨やポイントが多く使用されていて、Facebookの仮想通貨プラットフォーム「Facebook Credit」は、ソーシャルのいわば基準通貨に発展する可能性があると分析していました。
5番目は、フラッシュセールスについてで、会員向け期間限定の特価価格ショッピングサイトが増えてきていて、昨秋から今春にかけて、Google、eBay、Amazonなどの大手プレイヤーも参入してきていると説明していました。
事例として、日替わりでお薦めのクーポンやお薦め商品情報で送られてくる「Deal of the Day」を紹介していました。
6番目は、動画による広告や販促のコマースへの効果が高く、商品説明の動画を中心に急速に普及していて、動画を見たユーザーのアクション率は74%と高く、加えて返品率が下がるというメリットも出ていると紹介していました。
また、キーワード検索だけでなく、画像検索を利用したサービスも徐々に増えてきているそうです。
事例として、写真を元に似たファッションアイテムを画像からマッチしたアイテムを教えてくれる「PixSpree」を紹介していました。
7番目は、コンバージョンマーケティングについてで、米市場のECサイト成長の7割は、既存ECユーザーによる購入増に依存していることもあり、ECサイト訪問ユーザーのコンバージョンを改善するマーケティングが注目を浴びていると説明していました。特にショッピングカートの放棄に注目する傾向が高くなっているそうです。
事例として、ECサイト内のソリューションを成長報酬で提供し、カート放棄したユーザーにメールでリマインドしてくれる「Ve Intaractive」を紹介していました。
8番目は、共創コマースについてで、商品やサービスの開発プロセスにユーザーが関わる事で、多くのヒット商品が生まれていると説明していました。
そうした共同開発の場としてソーシャルサイトが利用されているそうです。
事例として、ピザのお薦めトッピングをユーザに募り、Facebookでそのイベントを開催し、そのユーザーにクーポンなどを送付している「Papa John's pizza」を紹介していました。
9番目は、プッシュショッピングとは、ユーザーの好みを、ある程度システムで予想し、最終的に本人の好みに合わせて、スタイリストの目利きで厳選された商品が定期的に届けられるサービスが成長してきていると説明していました。
例として、女性ユーザーに登録してもらい、クイズ形式で嗜好を伝えてもらって、それを元にお薦め商品を提案してくれるサービスなどがあるそうです。
事例として、プロ並みのユーザーが、お薦めコーディネートを提案してくれるサービス「Style For Hire」を紹介していました。
2011年は、パソコンを通じてインターネットサービスを使用してきた状況から、iPhone、iPad、Androidなど、インターネットを利用するデバイス環境が拡大したことで、様々な制約によって、ECサイトが提供するサービスが利用出来ないといった状況が生まれ、ユーザーコミュニケーションがとり辛くなっていて、ユーザー側が、ソーシャルサービスにログインする時間が長く、外のインターネットにアクセスしなくなり、ECサイト側が、会いに行こうとしてもしても、なかなか行けないといった状況だと説明していました。
こうした状況を「Splinternet」と呼ばれていて、その架け橋になるのがアフィリエイターサイトだと話していました。