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第8回アフィリエイト大見本市:リンクシェアネットワークトレンドと事例でみる米国市場動向

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リンクシェアジャパンが、2010年5月15日に東京国際フォーラムにて「第8回アフィリエイト大見本市」を開催し、そこで、セミナー「リンクシェアネットワークトレンドと事例でみる米国市場動向」が開催されました。


最初に「リンクシェア・ネットワーク・トレンド」として、流通総額推移をみると、2009度105%となり、上期前年比109%、下期前年比101%と大きく違いがあると説明していました。


下期の流通総額推移を見てみると、特に1〜3月が好調で、販売額も伸びていると説明していました。


ECカテゴリー別の流通総額の伸長率を比べてみると、テレビ通販は、エコポイントの駆け込みラッシュを受けて成長し続け、美容健康は第2四半期に成長が落ちたが、その後盛り返し、PCは昨年10月からプラスに転じたと説明していました。PCカテゴリーの成長には、Windows 7の影響があるようだと分析していました。


モバイルの流通総額は、前年比132%で100億円を突破したと説明し、PCと同様に販売額にあまり影響を受けない傾向が高くなってきたと説明していました。


モバイルのカテゴリー別販売額伸長率を見てみると、ファッションが64%、美容健康が52%と、昨年より倍以上伸びていると説明していました。


マーチャンダイザー経由の販売額の全体に対する比率を見てみると、商品検索による購買が強まる傾向にあり、家電など仕様比較が求められる場合、こうしたデーターベースを利用したサービスの成果が高いことが見てとれると説明していました。


アフェリエイター側から見たマーチャンダイザー導入状況を見てみると、企業導入サイト数は319%、個人導入サイトは161%と伸びていて、導入した事によって、インプレッション数も伸びていると説明していました。


次に「米国ユーザのショッピングトレンド」として、アメリカでは、2008年9月の「リーマン・ショック」以降から、ユーザー傾向が大きく変わったと説明し、オンラインショッピングをする際に、どのようにECサイトを訪問しますか?という質問に対して、直接ECサイトよりも仲介サイトを経由してのユーザーが6%成長していることが分かり、これは、お得な情報を探す傾向が出て来ていることを示していると説明していました。


商品購入前にオンラインリサーチを行う事は重要ですか?また、その重要度合いには変化がありましたか?という質問に対して、オンラインリサーチを行うユーザーが顕著に伸びていて、重要度も高くなっていることが分かると説明していました。


クリスマス商戦期におけるクリック前年比と、販売額の前年比を比べてみると、11月第4木曜日の「ブラック・フライデー」と、翌日の「サイバーマンデー」の前に、念入りにリサーチしていることが分かり、クリスマス出荷締切直前でもリサーチするユーザー数は増える傾向にあり、購入前におけるオンラインリサーチが増えていることが分かったと説明していました。

特に、PC系や車といった高額商品が80〜85%とリサーチを行う傾向にあることが分かったそうです。


ホリデーショピングにおけるソーシャルメディアの影響度は28%で、そのうち個人レビューが13%、プロレビューが11%、それに加えて、Facebook、Twitterの影響も上がってきていると説明していました。ただ、この調査結果を見る限り、アメリカにおける口コミの影響割合は3割り以下ということで、日本のように他人の意見に感化されやすい国ではないことも分かります。


スマートフォンユーザーが、オンラインリサーチで何を調べているか?を調べてみると、オンラインで購入した商品の商品配送方法を確認するが68%、オフライン店舗の営業時間を確認するが68%、商品レビューを見るが52%、関連商品のレビューを見るが45%、オンラインストアーを見るが43%、クーポン、キャンペーン情報を探すが43%といった感じで、スマートフォンユーザーの4割りが、半年以内に実際に商品を購入していると説明していました。


スマートフォンのOS別による商品購入金額の割りにつてを見てみると、iPhone、Google Androidユーザーは、パソコンから購入するような高額金額でも購入するユーザーが増えてきていることが分かったと説明していました。


次に「米国広告主のマーケティングトレンド」として、オンラインマーケティング手法への効率化への期待が高まっていて、ソーシャルメディア関連のプロモーションや、動画への期待度が高くなっていることが分かると説明していました。


オンランマーケティング手法のうち、モバイルとソーシャルメディアの急成長が予測されていると説明していました。


ソーシャルショッピングの成長を2009年度上期と下期とで比較してみると、トラフィックは107%上昇、売り上げは100%上昇していて、情報の共有機能を強化したサービスが伸びてきていることが分かると説明していました。


また、ソーシャルショッピングは、会員規模と共感性という2つの軸で分けてみると、会員数は少ないが、共感性の高いサービスが増えてきていて、実際に売り上げも伸びているのは後者だと説明していました。


広告主サイト内のマーケティング最適化ソリューションを見てみると、アウトソース化を進める傾向が強くなってきたと説明していました。


最後に「米国事例でみる新たなパートナー層」として、ユーザー動線が多様化する中、ユーザーとのタッチポイントの機会をいかに効率よく最適化するかが課題となっていると説明していました。


ECサイトとのパートナーとして、クーポン系、還元系、検索系、ショッピングサーチ、サブネットワーク、専門ポータルといった以外に、ECサイトに対して、新たな付加価値を提供したり、ユーザーとの関係を最適化することを支援する第3のパートナー層が出現し、そうしたパートナーは、比較的高い料率の成果報酬を得ていると説明していました。


IMShopping

IMShopping

第3のアフィリエイト層の事例として、「IMShopping」は、IMを利用したショッピングコンシェルジュサービスで、信頼のおけるレビューアが回答する仕組みで、その商品紹介にアフィリエイトが組み込まれているそうです。


Ztail

Ztail

Ztail」は、購入時にユーザーに対して、同じECサイトで次の商品を購入した際の下取り価格を保証するサービスで、年数後の下取り価格によって、コンテンツマッチを用いて、今、この商品を買ったらどうですか?と推奨を促すなどの販促活動を行い、購入後のリテンションを高めることが実現出来ると説明していました。なお、下取りした商品はeBayで売却しているそうです。


My Mall

My Mall

Skava」は、iPhone、Facebookに対応していて、複数のショッピングチャンネルを組み合わせて、自分がよく使うショッピングサイト「My Mall」を提供していて、このアプリの中で、検索しやすくする仕組みを提供している。また、購入後のレビューをSNSサービス側にシェアする機能が搭載されていると説明していました。


TellAPal

TellAPal

TellAPal」は、CtoC型のクチコミのマーケティングのOEMプラトフォームで、アウトソーシング型サービスを提供することを容易にする仕組みを提供するそうです。


Kenzei

Kenzei

MediaTrustの「Kenzei」は、ECサイト内におけるショッピングプロセスの改善を図るソリューソンで、コンバージョン率を効率化するサービスを提供しているそうです。


ShopStyle

ShopStyle

ShopStyle」は、複数のECサイトのファッションアイテムのコーディネートを共有出来るソーシャルショッピングサイトで、ファッションアイテムを色々と組み合わせ、それをソーシャルメディアを通じて共有化し、外部に紹介することで、実際に商品を購入してもらえる可能性が高くなり、実績を上げていると説明していました。


まとめとして、消費者は、購入前におけるオンラインリサーチが増え、衝動買いが生じにくくなっており、購入プロセスにおいて、ソーシャルメディアの影響力が増している傾向にあり、広告主は、オンラインマーケティング手法への効率への期待度が高まり、アフィリエイトは、ECサイトへの新たな付加価値を提供するパートナー層が注目されていると説明していました。


新たな付加価値とは?あらゆる局面におけるユーザとの関係の最適化を成果報酬で支援すること。ユーザへのエンパワメントが進み、購買動機付けが難しくなっている中、実はECサイトよりアフィリエイトの方が、ユーザーの横断的なニーズを深く理解していることが多い。付加価値の質に見合った比較的高い料率の成果報酬を提供することにより、WinWinの関係が築けると説明していました。


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