Apple

レポートは「報告」「分析」「アクションプラン」「スケジュール」がセット

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Mac Fan 2012年 03月号

Mac Fan 2012年 03月号

Mac Fan 2012年 03月号に、特集「Appleの正体」が掲載されています。

この記事には、Appleの専門用語や、各部門の違いといった内容が詳しく掲載されています。

記事とは直接関係ないですが、元関係者らと記事をネタに話した内容をメモ書きしてみました。


Steve Jobs氏は特別扱いされることを嫌い「普通に接するように」と良く言っていた。キャンパス内を歩き回るのは話しをするためであり、監視するのが目的ではなかった。

Steve Jobs氏は、とにかく「Products」が大好き。一番のProductsヘビーユーザーでもあり、UIのチェックは全てに渡ってレビューチェックを行っていた。

Steve Jobs氏の会議で絶対してはならない事は「メモをとる」行為。伝える側は、メモをとらなくても良いように分かりやすく伝えるよう心がけ、聞く側は必死に理解出来るよう努力する。

Appleにとってアメリカは「T0」、ヨーロッパ、日本などは「T1」、それ以外の国は「T2」と分類された優先順位付けがあり、まず「T0」からローンチすることが基本になっている。言い換えれば、成功するかどうか不明の場合は、T0だけでスタートする。

T0のSteve Jobs氏と懇意にしているジャーナリストは特別な存在であり、Special イベントの後どうだったか?を確認し、理解してもらっていなければその補足説明も自から行っていたらしい。

Steve Jobs直属だったInternet Software and Services部門のEddy Cue氏がバイスプレジデントからシニアバイスプレジデントに昇格し、部門組織として他と同じ位置に上がった。バイスプレジデントのJeff Robbin氏が所属する部門でもあり、決裁権を持った独立部門化された意味は大きい。

1四半期13週の各製品のセールス売上状況と、Online Storeおよび教育向け市場の売上状況をチェックしていたのはTim Cook CFOの仕事で、CEOがチェックしていたわけではなく、CEOから求められるか、あるいは報告しなければならない状況があった場合に限られていたはず。

Tim Cook CFOの下にハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントBob Mansfield氏、オペレーション担当シニアバイスプレジデントJeff Williamsis氏がいて、Tim Cook氏がずっとMacintoshを見ていた。Tim決済のあとにSteve決済が必要だったのが、Tim Cook CEO決済で完了するようになった。また、Steve Jobs氏直属だったCraig Federighi氏がTim Cook CEO直属となり、Macintoshのハードウェアとソフトウェアエンジニアリングの決済がまとまった事は大きいと思う。

T0のセールス部門は規模が大きく、セールス・マーケティング部署もある。なので、そのままアメリカと同じ事をするのは簡単ではない。

一般社員の昇進は、SpecialistかManagerへの道があり、ずっと同じポジションを望むと向上心が無いと思われる事も有り得る。

Tim Cook CEOになってサプライヤーリストが公開された。このリストに掲載された企業への株価に影響が出る事は間違いなく、むしろこのリストから消えた時のインパクトは大きいと考えられる。

GDVシステムは、本社側でも見れるため、急に販売が伸びた製品について調査するよう指示が出る事があり、売れた要因を追求しようとすることが結構ある。

どの製品も一番売れるのは一番下のモデルで、一番下の価格付けが重要。グッド、ベター、ベストの価格差は、選びやすくする目的もある。

Apple Online StoreとApple Retail Storeは、同じApple Storeではなるが、所属する部門が違うだけでなく、コンシュマーを対象とするか、ユーザーの知識による選択力を対象とするかの差が有り、オンラインは法人向けにも受けている。

製品のローンチに合わせて、他社メーカーから新テクノロジー採用製品が出る事があるが、その分野を得意とする全メーカーに声をかけて手を挙げたメーカーと一緒に開発する。それなりの投資が必要になるため、最終的に残るメーカーは少なくなってくる。

毎週の本社レポートは「報告」「分析」「アクションプラン」「スケジュール」をセットにする必要がある。報告と分析だけでは、単なるレポートで終わってしまうため価値はない。ただし「ノープラン」が良い場合もある。


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