グラフで簡単にわかるApple 2009年度第1四半期会計
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アップルが「2009年度第1四半期の業績」を発表しました。
これをグラフ化して分かりやすくしてみました。
2000年度から2009年度の第1四半期を比較してみました。アップルにとって、このクリスマスシーズンを迎える第1四半期が、もっとも売上が高い四半期となります。
こうしてみると、Apple Retail Storeの売上高が鈍化していることが見てとれます。また、アメリカ、ヨーロッパの伸び率が好調ということも見てとれます。
比較対象として、Dellの2004年〜2008年の地域別売上高を調べてみると、ヨーロッパ、アジア、アメリカの順で売上を伸ばしているようで、アメリカ地域での成長率は、アップルほど伸びていないことが分かります。
今度は、2004年度から2009年度の第1四半期におけるデスクトップとノートブックを比較してみました。アップルはノートブック製品は成長を続けている反面、デスクトップ製品の成長が鈍化、あるいは下降していることがわかります。
Dellの2007年度〜2008年度におけるデスクトップとノートブックを比較してみました。(この表にサーバーは含んでいません)Dellは出荷台数を公表していませんので、売上高のみの比較となります。
Dellは、第3四半期にネットブックを投入していますが、それでもノートブックの売上高は横這い状態で、デスクトップに関しては下降しはじめていることが見てとれます。
おそらくネットブックを投入したことで、出荷台数は伸びているはずだと想像出来ますが、単価が低いため、売上的には旨味がないのかもしれません。
次に、アップルとDellの2007年度〜2009年度のデスクトップとノートブックの売上高を比較してみました。(この表のDellのデスクトップにはサーバーが含まれています。また、両社の四半期には1ヶ月のズレが有ります)
これを見ると、Dellはデスクトップ強しなのに対し、アップルはノートブック強しということが見てとれます。逆に言えば、アップルのデスクトップ製品が弱いとも言えるかもしれません。
今度は、iPodとiPhoneの第1四半期別出荷台数を調べてみました。今四半期のiPodの出荷台数は22,727,000台で過去最大数を記録したそうですが、2年前から成長率は鈍化していると言えます。
もっとも、今年度においては、Steve Jobs CEOが「ホリデー」をキャッチコピーに、贈り物としたギフトマーケーティングを展開したため、贈られて買換えた状態を作りだすことに注力したこともあり、昨年のクリスマスに購入されたiPodが入れ替わった?とも予想できます。
iPhoneの販売台数は4,363,000台と前四半期と比較して37%ダウンしています。それでも昨年同期と比べると出荷台数は伸びていることが見てとれます。
最後に、iTunesおよびiPodアクセサリー(Made for iPod等のロゴライセンス料含む)を見てみましょう。
iPhone ソフトウェア 2.1、2.2がリリースされた第1四半期は、App StoreにおけるiPhoneアプリが爆発的に増えたこともあり、初の4桁台となる10億1,100万ドルを記録しています。この売上高は、デスクトップMacに匹敵する売上高となっています。
iPhoneアプリが増えたとはいえ、全て有料のiTunes Muicの1,000万曲と比べ、iPhoneアプリは無料の割合が多い1万5,000本程度しかありません。
それでも、1億8,000万ドル以上もの売上アップに貢献していると予想できます。