AppleのTimothy D. Cook COO「消費者は、Appleの心であり、魂であり、DNA」と語る
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Appleが、2月23日に開催されたGoldman Sachs Technology and Internet Conference 2010において、同社のTimothy D. Cook COOが出演し、行われた質疑応答の内容を、オーディオキャストで公開し、約40分間に渡って質疑応答に答えていたようです。
冒頭、1991年以降からモバイルデバイスへの移行を進めてきたと説明し、同社は、モバイルデバイス企業だとはっきり答えています。また、ハードとソフトウェアを両方開発出来るため、他社よりも有利だと述べた上で、モバイルデバイス戦争のライバルというのを想定するのは単純ではないと説明し、Microsoft、Googleなどを上げるが、ある部分では協業し、ある部分では提携を行っているため、対企業という見方は難しい状況だと説明しています。
また、Apple TVに関して「ホビー」だと説明し、同社の主力ビジネスには至っていないことを認めつつも、アメリカでは前年よりも35%成長し、ユーザーインターフェイスを改善した。これからも投資を続けるつもりだと説明しています。
また、iMacに関して、同社にとってもっとも重要な製品であり、高性能で大きな液晶ディスプレイを持ち、これほど低価格な製品は無いと述べ、過去5年間のPC成長率と比べると、もっとも成長率が高く、今後も、Windowsユーザーからスイッチしてもらえるよう努力を続けると説明しています。
iPhoneプラットフォームに話題が移ると、iPod touchは、前年比100%増となり、クリスマスシーズンは55%増で成長したと述べています。製品が売れると、アプリケーションが増加し、同時に開発者が増える。これにより、プラットフォームが強化され、さらに後押しされることになると説明しています。
ビジネス市場に関して、法人需要の方がコンシュマー需要よりも大きいと考える人もいるが、ユーザーからの立場になって考えてみると、企業から与えられるPCより、自分たちが使い慣れたMacintoshを持ち込みたいと考えている場合が多い。そうした場合に備えて、Windows環境が利用出来るBoot Campを提供しているし、起業ネットワークに容易に接続出来る環境も備えている。Appleは、ユーザーをターゲットにしているのであって、企業をターゲットにしているわけではないと説明しています。
Microsoft Retail Storeに関して質問されると、Apple Retail Storeは、自社製品だけでなく他社製品を含めて、直接消費者との対話によって販売を行っているのに対し、Microsoftが行っているのは、Genius Barなど一部真似をしているが、実際に販売が行われているわけではない。我々が行っているのは実験ではない実践だと述べています。
iPadに関しては、すでに半年前から使っていて、発売開始されるのが待ち遠しいと話し、自身が過去にガラクタと呼んだネットブックよりも気に入るはずだと語っています。ユーザーが求めているのは、ソフトウェアであり、値段だけで買ってみたものの後悔するような製品ではないと断言出来ると自信を持って語っています。
Timothy D. Cook COOは、消費者は、Appleの心であり、魂であり、DNAだと語り、あくまでAppleはコンシューマービジネスにフォーカスする企業であることを強調しています。