Apple 京都 内覧会レポート(マニア目線)
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2018年08月25日に京都ZERO GATEビルにオープンする「Apple 京都」の内覧会に行ってきました。
2018年04月07日にオープンした「Apple 新宿」に続く「Town Square」型店舗となります。
Appleが、京都でのスタッフ募集を開始したのは2017年8月で、そこから1年後にオープンしたことになります。
京都ZERO GATEビル自体がオープンしたのは2017年10月で、その間、地下から3階までのフロアをAppleが押さえ続けていたことになります。
フロア全体の印象はApple 新宿に似ていますが、Apple Union SquareやApple 新宿などで採用されてきた、地域由来の植木は設置されていません。
表から見えるデザインは、基本的に白で統一され、什器などのオーク材によるコントラストとしたデザインとなっています。
1階フロアは、Apple 銀座などと同様にApple製品が展示されたエリアとなり、Today at Appleのワークショップデスクは用意されていません。
また、Apple 新宿で導入されたiPhone Lightning DockのLightningコネクタ部分を机の金属部分と接点繋ぐ方式ではなく、2017年に改装されたApple 名古屋などで採用されているLightningケーブル接続式による展示でした。
MacBookやiPad Proなどは、コネクタ部分を机の金属部分と接点繋ぐ方式で展示されています。
これは、ケーブル接続展示と接点式展示の両方が行える進化型の展示台のようです。
Apple 新宿と同様に、Silicone Edge Graphicsの「SEG lightboxes with Backlit Fabric Graphics」は、フォトのフィーチャーベイで使用されていました。
米Appleアジア&太平洋地域担当シニアマーケットディレクターのダニー・トゥーザ氏は、日本において、新店舗やリニューアル店舗などを含め投資し続ける方針で、京都は世界的な観光都市であり、この地でオープンするApple 京都は、ミニマルデザインに京都の伝統からインスピレーションを受けた店舗デザインとなっていると説明しました。
表の外壁は、行灯からインスピレーションを受けたデザインを採用しており、2Fは和紙を使用して障子をイメージしたデザインを採用していると説明しました。
この行灯からインスピレーションを受けたというのは、外が暗くなると、ビルの壁面が行灯のように光るという演出なのだそうです。
店舗の奥は吹き抜けとなったアトリウムで、韓国初のApple Store「Apple Garosugil」にも設置された、高さ約3m、幅約6mの自立型6Kビデオウォールが設置されています。
相当な機材と熱処理のためか、厚さは約70cmもあります。
ビデオウォールの前に、自由に持ち運びできるイスが置かれた「フォーラム」と呼ばれるイベントスペースが設置されています。
フォーラムに置かれている木製のボックス型椅子の中には、PUレザー製の四角い椅子と、丸いボールのどちらかが収納されています。
床は、Apple 新宿と同じ、日本の石材が持つやわらかな表情を再現した石目調の人工大理石が採用されています。
また、天井照明の四隅に監視カメラとモーションセンサーが設置されていました。
非常に小型化されていますが、これでフロア全体を見渡すことが出来るようです。
Apple 京都は3階構造となっていて、2階に上がる階段は、Apple Garosugil店でも導入されていた、Steve Jobs Theaterのメインホールに降りる階段と似たClark Pacific製軽量鋳造コンクリートが採用されています。
Town Squareの特長は、ガラス階段では無くなったという点も上げられます。
2階は、Macの展示や、iPhone契約テーブルに加え、Today at Appleを行うワークショップテーブルや、Genius Grooveなどのサービスを受ける為のフリーテーブルが設置されています。
建築資材好きの方にお勧めなのが、吹き抜けと2階フロアを分けている3枚の合わせガラス壁です。
これだけの厚さがあるガラスを3枚合わせた構造なのにも関わらず、もの凄い透明度があります。
独seele製のガラスで、反射率と手で触れても良いように磨きがかけられています。
2階の外壁面側には、和紙と木材を使った障子風の間接照明壁が設置されています。
また、アメリカの一部旗艦店にのみ設置されている長さ6mもある長いテーブルが設置されていました。
繋ぎ目の無い構造のようで、これを店内に設置するのは、相当大変だったと思います。
椅子が配置されているテーブルには、Apple Union Squareから導入された電源コンセントと有線LANケーブルコネクタが静電センサーで開閉する機構が導入されていました。
これまでとは違い、Today at Appleのためか、新しくHDMI端子が2個追加されています。
Apple 新宿と同様に有線LANを利用することが可能です。
Apple 京都には、3階フロアに、日本初の法人向け商談スペース「BOARDROOM」が設置されています。
このBOARDROOMは、Apple Storeのビジネスチームと商談するためのスペースで、法人として事前予約することで使用することが可能だそうです。
韓国Apple Garosugil店にも設置されていたのと同様に、Appleの新本社「Apple Park」で使用されている、デザイナーの深澤直人氏をアートディレクターに迎えたマルニ木工の製品「HIROSHIMA」をベースにしたアームチェア、ダイニングテーブル、サイドボード、ツーシーターソファのレザー版など特注品や、Carl Hansen & SønのラウンジチェアCH25、OluceのランプAtollo 239が置かれていました。
これらは、Apple Parkの取締室と同じものが設置されているそうです。
京都で活躍する三重野 龍氏によるiPad Pro (10.5-inch)を使ったToday at Appleのセミナーも開催されるそうで、そのショートバージョンが行われました。
京という文字を使い、色々なアイデアを加えてアートを学ぶ楽しい内容でした。
Apple 京都では、オープン記念品として、特製箱に入った、Apple 京都グラフィックがあしらわれた特製Tシャツ、特製ピンバッチ、特製ステッカーがプレゼントされます。
この記念品は、同店を訪れた方に先着で無料提供されるそうです。
2018年8月24日追記
Apple 京都の店内柱などには、白い漆喰が使用されています。
これは、京都の職人によるもので、あまりに職人レベルが高過ぎるため、ぱっと見ただけで漆喰だと気付かないレベルとなっているようです。
内覧会時には無かったのですが、オープン前日になると、他の店舗でも設置されるようになった外壁ガラス面への追突を防止するマーカーが追加されていました。
他のApple Storeで、このマーカーは、2018年04月20日の「Apple Earth Day 2018」から設置されるようになっています。
2018年8月25日追記
Apple 京都にもヘッドフォンフューチャー棚に、イヤフォン試聴機が入った引き出しが設置されていました。内覧会時には試聴機がセットされていませんでした。
日本では、Apple 新宿で最初に導入されましたが、ヘッドフォンに関しては、普通に手に取って触れるため試聴出来ますが、イヤフォンに関しては、下の引き出しに試聴機があることを知ってる人が少ないため、クリアケース内に展示がされているだけで試聴出来ないと思ってしまう人が多いと思います。
NFCセキュリティロックシステムを採用しているため、引き出しを少し引き、NFC待機状態にしてから各スタッフが持つIngenicoの「iSMP3」を引き出しに当てるとロックが外れて試聴機が出てきます。
試聴用イヤーピースは、毎回、新しい物が用意されます。
なお、従来型店舗では、スタッフにお願いするとイヤフォン試聴機収納ボックスを持ってきてくれて、その中から選ぶことができます。
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