Beats by Dr. DreのPure ANC採用で上質のサウンドを実現したノイズキャンセリングヘッドフォン「Beats Studio3 Wirelessオーバーイヤーヘッドフォン」を試す #BeatsStudio3Wireless
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Beats by Dr. Dreが発売開始した、W1チップ採用ノイズキャンセリングヘッドフォン「Beats Studio3 Wirelessオーバーイヤーヘッドフォン」を試してみました。
今回販売が開始されたのはマットブラックモデルで、他のカラーは10月28日以降に順次発売となります。
旧モデルと比べて、ノイズキャンセリング効果を高くしつつ、音質を保つよう設計されています。
2013年に発売された「Beats Studio V2」のBluetooth対応モデルとして、2014年に発売された「Beats Studio Wireless」の後継モデルです。
実際に比較してみると、デザインは踏襲されているものの、表面の材質変更などにより、大人っぽくなりました。
また約10gほど軽量化されています。
Bluetoothによるワイヤレス接続に対応したダイナミック密閉型ヘッドフォンで、Bluetooth 4.0(FCC参照)、プロファイルがA2DP、AVRCP、SDP、DID、HFP、GAVDP、コーデックはAAC、SBCがサポートされています。
左側のハウジング上にサウンドコントロール機能が搭載されています。
目的に応じてモードを切り換えられるピュアアダプティブ・ノイズ・キャンセリング(Pure ANC機能)は、飛行機向けに80〜300Hz周波数帯にフォーカスされていた旧モデルのアダプティヴ・ノイズ・キャンセレーション(ANC)機能と比べて、周囲のノイズに応じて周波数レンジが柔軟に変更される「環境評価」を元にしたレスポンシブノイズブロッキング仕様に変わっています。
Pure ANCを構成する要素として「漏洩評価」があり、スピーカーユニットがある内側にもマイクを搭載し、ハウジング内に入る外部ノイズも検知しています。
なお、スピーカーを覆うフィルターも弾力性のある素材に変更されています。
旧モデルは常時ノイズ・キャンセリングが動作した状態でしたが、Beats Studio3 Wirelessでは、右側のヘッドユニット上にあるボタンを2回タップすることでPure ANC機能のオン/オフが行えます。
この変更に合わせて、左側ヘッドユニットにあるLEDが、旧モデルではBluetoothペアリング状態表示だったのが、Pure ANCのオン/オフ状態表示に変更されています。
バッテリー寿命は、旧型モデルのワイヤレス時で12時間、ケーブル使用時で20時間のバッテリー駆動だったのに対して、Beats Studio3 Wirelessは、Pure ANC機能オンで最長22時間、Pure ANC機能オフにし、省電力モードで最長40時間の再生が行えます。
さらに、Fast Fuel(急速充電)機能により、10分間の充電で約3時間の再生が可能となっています。
DSPを搭載している仕様上、有線ケーブル接続時でもバッテリーが無いと動作しない仕様は旧モデル同じで、有線ケーブルを抜くと電源がオフになる自動オン/オフ機能も継続採用されています。
なお、搭載されているDSPは、Beats by Dr. Dre独自設計から、Appleとの協同設計に変更されています。
付属品は、キャリングケース、ケース用カラビナ、3.5mmのRemoteTalkケーブル、ユニバーサルUSB充電ケーブル(USB-A -USB Micro-B)、クイックスタートガイド、Beats by Dr. Dreステッカーとなっています。
キャリングケースは、ファスナーのテープ部分の素材が変更され、編み込みポリエステルから、型押しポリエステルテルに変更されています。
Beats Studio3 Wirelessの設定アニメーション表示やiCloud自動設定は、iOS 10、watchOS 3、macOS Sierraから利用出来ますが、マニュアルの説明は、iOS 11の設定アニメーション、iCloud自動設定はiOS 11、watchOS 4、macOS High Sierraの説明がされており、Appleグループ製品だと感じます。
W1チップを採用しているため、iOS 10以降がインストールされたiPhone/iPad/iPod touch (6th generation)と接続する場合、電源を入れると、ホーム画面上に設定アニメーションが表示され、設定のボタンを押すだけでペアリングが完了します。
なお、この表示される設定アニメーションは、Beats Studio3 Wirelessの本体カラーと同じ色で表示されるようになっています。
Beats Studio3 WirelessでApple Musicを再生してみました。
Pure ANCを構成する要素の1つで、毎秒5万回ものオーディオキャリブレーションプロセス「音質評価」検知によって、音質を重視したサウンドとなっています。
ノイズの無い部屋環境でPure ANCのオン/オフすることで、音質の差がほぼ無いことが実感出来ます。
Beats Studio3 Wirelessには「風切り音フィルター」が搭載されています。
エアコンの風量を最大にした状態で装着すると、最初はかすかな風切り音がしますが、約5秒ほどで風切り音が聞こえなくなります。
この5秒ブランクは、環境の変化に対して瞬時に対応すると聴覚が違和感を覚えてしまうための配慮した仕様となっています。
iOS 10以降の設定>Bluetooth>Beats Studio3の詳細情報ボタンをタップすると、そこからリスニングモードの「標準」「ノイズキャンセリング」が選べ、Pure ANC機能のオフ/オンを行う事が可能です。
このPure ANCにより、一定範囲のノイズ・キャンセリングではなくなり、効果量を調整可能になったため、バッテリー持続時間を延ばすことが可能になっています。
Beats Studio3 Wirelessを装着してみました。
装着感はBeats Studio Wirelessと変わりありませんが、ノイズキャンセリング効果がかなり違うと思います。
また、W1チップによりApple Watch連携も簡単に行えます。
トオンのiPhone用オーディオ測定アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用し、YouTubeにある「20Hz to 20kHz (Human Audio Spectrum)」を再生し、1/3オクターブ・スケールで対数表示してみました。
Beats Studio Wirelessの場合、ライブセッティング向きのサウンドでした。
Beats Studio3 Wirelessは、中低音域からブーストされ、中高音域がかなりブーストされるサウンドになっていることが分かります。
超高音域も含め、繊細な音も聞き取りやすくなっています。
この音色特性は「AirPods」に似ており、W1チップの特性と言えそうです。