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須山補聴器のミュージックデバイス向けカスタムイヤーモニター「FitEar MH334」を試す @fitear

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FitEar MH334

FitEar MH334

須山補聴器が、InterBEE 2010レポート「InterBEE 2010:須山補聴器、耳型から制作するプロ用イヤーモニター「FitEar Pro」を展示」で伝えた、同社の補聴器技術を使った、プロ用カスタムイヤーモニター「FitEar Pro」をベースに、ミュージックデバイス向けカスタムイヤーモニターを、2011年春頃に発売すると明らかにしていましたが、そのプロトタイプ「FitEar MH334」を試させてもらいました。なお、一緒にTouch Labnakimo氏も取材してます。

現在発売されているのは、コンサートなどでアーティストが使用している「FitEar Pro」シリーズと、それをベースに個人からのオーダー向けとした「FitEar Priavte」シリーズがあります。

InterBEE 2010の会場で試したところ、元々、インストゥルメンタルサウンドを聴きながら音を確認するためのモニターイヤフォンのため、音がフラットで「確実に聞き取る」ために設計されており、ボーカルがある一般的な音楽鑑賞には向いていません。また、非常に音の解像度が高く、また、回りの音がほとんど聞こえないため、DACコンバーターのノイズが耳で聞き取れてしまうほど、小さな音が聞き取れてしまいます。

そうしたプロ過ぎる部分を、一般的なライフスタイルに合わせるため、ビクタークリエイティブメディア・マスタリングセンターに所属されている原田光晴氏が、開発当初から指導した最初の製品(これまでは監修)となるそうです。


耳型取り

耳型取り

市販のイヤフォンとは異なり、耳の型を取って制作する必要があるため、須山補聴器千葉店まで出向いて型取りを行ってもらいました。なお、型取りは、須山補聴器銀座店でも行ってもらえます。

最初に耳の状態を確認し、鼓膜保護と取り出すための詰物を施したあと、耳の中にシリコンを注入します。



耳型

耳型

しばらくすると固まり、耳型が取れます。

右側の耳型に付けられた黒い線の部分でカットし、それが「FitEar MH334」の元になります。

なお、耳型取りの料金は5,000円で、この耳型は保存され、別のモデル制作にも使用することが出来るそうです。


耳型を取ってから1週間ほどして「FitEar MH334」が届きました。

Pelican Products, Inc.のPelican 1010 ケースに入って、専用クリーナーブラシも同梱されています。


この「FitEar MH334」は、3-Way 3-Unit 4-Receiverという贅沢な設計がされていて、また、本体とコードが取り外せるようになっています。

イヤフォンのトラブルの多くがコードの断線であるため、簡単にコード修理出来るようにするための機能だそうです。

ちなみに、ユニット部分の色は自由に決める事が出来るのですが、型取りするために訪れた事務所に「ヘッドフォンブック2011」が置いてあって、SHUREの高遮音性イヤホン「SE425」が載っていて、そのメタリックシルバー色と同じにしてもらうようにお願いしました。


さっそく耳に装着してみました。イヤフォンコードは、耳に対して上向きに出る形で、それを耳の裏側に回して掛けるようにして使用します。

FitEar Priavteと比べて、iPhone 4のDACコンバーターノイズが聞こえなくなり、わずかに音の解像度が落とされている感じがしますが、ほとんど回りの音が聞こえなくなるため、iPhone 4のiPod再生時に、ほんの少しボリュームを上げただけで、音楽をはっきり聴く事が出来ます。

ベースサウンドの増幅感はあまりありませんが、ボーカルと楽器音との差がはっきりして、また、ステレオサウンドならではの立体感が、しっかり確認出来ます。

ちなみに価格は14万円ほどになるそうですが、ユニットとドライバーの数によっては、さらに価格は下がる予定だそうです。


関連エントリー:InterBEE 2010:須山補聴器、耳型から制作するプロ用イヤーモニター「FitEar Pro」を展示

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