Appleの完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」をチェック
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Appleが発表したケーブルレスBluetoothイヤフォン「AirPods」をチェックしてみました。
専用に設計されたAppleのW1チップを搭載し、このチップにより、接続とサウンドの質を向上させるために、極めて効率の良いワイヤレス接続が可能です。
この製品は、10月下旬から16,800円で発売される予定です。
Update:後に延期され、12月13日から発売されました。
Bluetoothペアリング機能も兼ね備えた専用充電ケースが付属しています。
AirPodsは1回の充電で5時間再生でき、ケースを使用することで24時間以上聴き続けられます。
また、15分の充電で3時間再生可能となる急速充電機能も搭載されています。
ケースの充電は、Lightning - USBケーブルを使用します。
ケースのフタを開けるとケースの内側にあるLEDランプが点滅し、iOS 10の端末側に、AirPodsの接続画面が自動的に表示されます。
なお、この内側にあるLEDランプは、ケースの充電状態も表示してくれます。
画面表示されている「接続」の文字をタップし、次に充電ケースの外側にある丸いボタンを押したままにす。
これでペアリングは完了です。
次回からは、AirPodsのケースのフタを開けるだけで自動接続されます。
ペアリングが完了すると、AirPods本体とAirPods 充電ケースのバッテリー残量が表示されます。
イヤフォン本体だけでなく、充電ケースもBluetooth接続されていることが分かります。
設定>Bluetoothを見てみるとAirPodsが追加されていることが確認出来ます。
また、Beats by Dr.Dreのワイヤレスヘッドフォンのように名前を変えることができます。
AirPodsをダブルタップすることで「Siri」の起動、または「再生/一時停止」のどちらかのアクションコントロール機能を割り当て出来ます。
耳に付けている時は、一時音楽再生スピーカーとして自動優先させられる「自動耳検出」のオン/オフも設定出来ます。
ヘッド部分をEarPods with Lightning Connectorと比べてみると、柄の部分にビームフォーミングマイクロフォンが装備されていることが分かります。(底面にもあります)
また、外側にあるバスレフポートの穴が、かなり大きく空けられていることも確認出来ます。
おそらく W1チップなどの放熱のためだと考えられます。
耳に装着する側を比べてみると、ヘッドユニットが大きく、バッテリーとアンテナが収納されているため、柄の部分が太い事も確認出来ます。
内側と外側にある黒い点は、光学センサーです。
AirPodsは、ケースから左右どちらかの片方だけ出せば、片耳のBluetoothヘッドセットとしても利用可能です。
2007年に発売されたiPhone Bluetooth Headsetと比較してみました。
この当時もマグネット接着による充電方式が採用されていました。
Apple Musicを再生してみると、以外に音漏れします。
片耳を外すと音楽再生が自動停止し、再び装着すると自動再生されます。
ノイズキャンセリングは、話していることを認識し、音声通話を改善する「CVC」(Clear Voice Capture)に近く、音声通話以外では外周音が耳に届きます。
AirPodsをiOS 9.3.5がインストールされたiPhone 6sに、通常のBluetoothペアリングで接続しようとしたところ「このアクセサリを使用するには新しいバージョンのiOSが必要です。」のダイアログが表示され、iOS 10以上のシステム環境が必要になることが確認出来ます。
まったく使えない分けではなく、Bluetoothペアリングは確立され、Apple Music再生などを楽しむことが出来ます。
また、ダブルタップによるSiri起動も行えました。
耳に装着するとすぐにオーディオが自動的に再生され、耳から外すと再生を一時停止するといった「自動耳検出」機能や、名前の変更などは出来ず、一般的なiPhone対応Bluetoothイヤフォンレベルの使用となります。
トオンのiPhone用オーディオ測定アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用し、YouTubeにある「20Hz to 20kHz (Human Audio Spectrum)」を再生し、1/3オクターブ・スケールで対数表示してみました。
EarPods with 3.5 mm Headphone Plugの場合、中音域から高音域がブーストされる感じで、弦の張りなどが浮き上がって華やかになる感じです。
それに対してAirPodsは、中低音域から中音域まで、なだらかにブーストされ、中高音域から超高音域までが強調される感じです。
ロック、ポップスといった音楽再生向きの音色になる感じがします。
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