iPhone用赤外線サーモグラフィ「FLIR ONE for iOS Personal Thermal Imager」で正しいクールビズを試す
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エム・エス・シーが販売するフリアーシステムズのiPhone用赤外線サーモグラフィ「FLIR ONE for iOS Personal Thermal Imager」を試してみました。
第3世代モデルで、熱エネルギーの差を可視化することで、わずかな温度差を検出・測定します。
暗闇の中でもはっきり見ることができるほか、目に見えないエネルギー漏れや、夜間、家の外で何が起こっているのかなど、様々なことを知ることができます。
パッケージには、iOSデバイス向けFLIR ONE Thermal Imager本体、保護ケース、USB-C - USB-A充電ケーブル、クイックスタートガイドとなっています。
耐落下性能は、第2世代モデルと同じ1.5m落下で、重さが2.5g重い34.5gとなっています。
本体充電はUSB-C接続となり、約40分で満充電になります。
バッテリー駆動時間は最大1時間で、Lightningコネクタ経由での給電には対応していません。
なお、USB-Cケーブルで充電しながらの使用は出来ません。
Lightningコネクタの長さ調整が可能になり、対衝撃ケースなどを装着している場合でも接続して使用することが可能になりました。
これにより、工事現場などで使用する場合など、iPhone本体を保護しながら計測することが出来ます。
FLIR ONE for iOS Personal Thermal Imagerの電源を入れ、iPhoneのLightningコネクタに接続します。
iPhone/iPadアプリ「FLIR ONE」を起動してMacBook Pro (15-inch, 2016)を見てみると、キーボード回りが熱くなっていることが確認出来ます。
こうして熱の発生状況と温度をリアルタイムに見る事ができます。
環境省が奨励するクールビズにおける「室温28℃」は、エアコンの温度設定を28℃に設定するという意味ではなく、実際の室温を28℃にするという意味で使われています。
オフィスの暑さを見える化して、温度のムラを少なくしようと提唱されていますが、実際室温を見える化するのは困難です。
そこでFLIR ONE for iOS Personal Thermal Imagerで見てみる事にしました。
家庭用エアコンの場合、人感センサーや床温度センサーなどによって「体感温度」設定が可能な製品が多いと思います。
あえて体感温度26℃に設定し、しばらく運転してから計測してみたところ、室内温度は26.5℃となっていました。
環境省は、この室内温度が28℃になることを推奨しており、家庭用エアコンの場合「体感温度28℃設定」にするのが良いと分かります。
大型マクドナルドのフロアで、iSight Duoカメラで撮影してみると、エアコンが効いていますが、窓際に座っているため、ちょっと暑さを感じます。
次にiPhone/iPadアプリ「FLIR ONE」を起動して計測してみました。
天井エアコンの回りや椅子の辺りは低い温度ですが、窓に近い辺りは33℃を超えていることが確認出来ます。
正しいクールビズを実施するためには、窓のブラインドをしっかりと下げた方が良い事が分かります。
FLIR ONEは動画撮影やタイムラプス撮影が可能なため、エアコンの温度を変えることによる温度変化を確認したりできます。
このFLIR ONEを導入する事で、事務所や店舗運営における正しいクールビズがし易くなります。
今度は室外で計測してみました。
この日の最高気温は34℃、熱中症指数は危険というレベルでした。
炎天下ではなく、雲が掛かった状態で暑さが和らいでるように見えます。
FLIR ONEで計測してみると、地面温度は43℃を超えていることが分かり、蓄熱温度が依然として高いことが確認出来ます。
こうした状態の場合、幼稚園や小学校などで校外活動するのは危険レベルだと判断することが出来ます。
人の経験値に頼るのではなく、機械計測した結果を元に判断することは重要です。
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