Appleのオーバーイヤーヘッドフォン「AirPods Max」を試す
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Appleが、同社初のオーバーイヤーヘッドフォン「AirPods Max」を発売開始したので試してみました。
独自の音響設計と、左右2つのH1チップ、先進的なソフトウェアを組み合わせてコンピュテーショナルオーディオに力を与え、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオを通じてこれまでにないサウンド体験を提供します。
スペースグレイ、シルバー、グリーン、ピンク、スカイブルーの5色がラインアップされます。
重さは384.8 gとなります。
ヘッドバンドのキャノピーは通気性のあるニットメッシュ素材で作られていて、ヘッドフォン全体の重さを分散して頭部にかかる圧力を減らしてくれます。
ステンレススチール製フレームのヘッドバンドは耐久性と柔軟性にすぐれていて、どんな形やサイズの頭にも馴染んでくれます。
また、伸縮するヘッドバンドのアームはスムーズに伸び、ベストなフィット感を保ってくれます。
AirPods Maxには、ボタンに加え、Apple Watchに似たDigital Crownが装備されています。
Digital Crownで正確な音量調節、音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答と通話の終了、Siriの起動が可能です。
また、ノイズコントロールボタンを押せば、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを簡単に切り換えることが可能です。
独自の音響設計のため、40mm口径のダイナミックドライバと、独自のデュアルネオジムリング磁石モーターが採用されています。
音量を最大にした場合でも、すべての可聴域で全高調波歪みを1パーセント未満にとどめる仕様となっています。
AirPods Maxのイヤークッションを外し、ハウジングの上部にある穴にSIM PINを差し込んでヘッドバンドのアームを抜いてみたところ簡単に外すことが出来ました。
ヘッドバンドの先端は、Lightningコネクタのような形状になっていました。
なお、ヘッドバンドが外れていると、電源がオフになる仕組みのようです。
セットアップはAirPodsシリーズと同じで、タップ1回で完了し、ユーザーのiCloudアカウントでサインインされているiPhone、iPad、iPod touch、Mac、Apple Watch、Apple TVといったすべてのデバイスと自動的にペアリングされます。
ユーザーの頭に装着されたことを光学センサーとポジションセンサーにより自動的に検知します。
AirPods MaxがBluetooth接続されている状態で、iOSの設定>Bluetooth>AirPods Maxからアクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオなどの設定が行えます。
また、自動頭部検出、Digital Crownなどの設定も行えます。
なお、コントロールセンターのAirPods Maxボリュームボタンを長押しすることで、ノイズキャンセリング、空間オーディオのオン/オフが可能です。
AirPods Maxをダミーヘッドに装着してみました。
ユーザーの頭に装着されたことを光学センサーとポジションセンサーにより自動的に検知してくれます。
これにより、AirPods Maxを装着するとオーディオの再生が始まり、頭から外したり片方のイヤーカップを耳から離したりした時に、オーディオは一時停止します。
AirPods MaxでApple Musicを再生してみました。
大口径ドライバーにより、低音域、正確な中音域、高音域の伸びなど、音がはっきりと聞こえます。
逆に体で体感出来る強調された音ではないため、どちらかというとモニターヘッドフォンに近い感じです。
アクティブノイズキャンセリングと空間オーディオを有効にしたままでも、原音に忠実なオーディオ、通話、映画の観賞を、最長で連続20時間も楽しめるバッテリー駆動時間性能を持っています。
バッテリーは、Lightningコネクタ経由で充電します。
別途、電源アダプタ必要ですが、電源アダプタ側の出力に制限はないようです。
折り畳み収納はできず、同梱されている「AirPods Max with Smart Case」(134.5g)に収納することで、超低電力状態に切り替わり、バッテリー充電が長持ちします。
マグビューワで確認したところ、ケースのカバーを留める部分にサークルマグネットリングが入っています。
AirPods Maxのハウジング部分をマグビューワで確認したところ、ケースのカバーを留める部分と同じ形状のサークルマグネットリングが入っていました。
ケースからの脱落を防ぐと同時に、超低電力状態に切り替わる仕組みとして搭載されていると考えられます。
別途「Lightning – 3.5mmオーディオケーブル(1.2m)」を使用することで、有線ケーブル接続でも利用可能です。
この場合、ワイヤレス接続は解除され、ワイヤレス接続時の設定も解除されます。
例えば、頭部自動検知機能などはオンのままとなります。
トオンのiPhone用オーディオ測定アプリ「Audio Frequency Analyzer」を使用し、YouTubeにある「20Hz to 20kHz (Human Audio Spectrum)」を再生し、1/3オクターブ・スケールで対数表示してみました。
超低域は強調せず、音声の明瞭度を上げる事を目的として、125Hz~16kHzが強調される感じで、16kHz以上のの周波数をカットするようです。
モデル番号はA2096となります。
AirPods Maxのファームウェアは「3C16」となっています。
FCCに提出された資料では、2020年9月時点で「B3B29」が使用されていたようです。