iOS 11:新しく採用する画像フォーマット「HEIF」、動画フォーマット「HEVC」について
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Appleが、WWDC2017におけるセッション「Introducing HEIF and HEVC」において、iOS 11とmacOS High Sierraから、新しく採用する画像フォーマット「HEIF」と、動画フォーマット「HEVC」(H.265)について説明しています。
動画圧縮規格の一つで、H.264/MPEG-4 AVCの後続フォーマット「HEVC/H.265」は、H.264互換で、ブロックサイズの適正化など圧縮効率が優れ、H.264と比較して約40%圧縮効率が向上し、iOSでH.264動画撮影する場合と比較して2倍以上の圧縮効率となるそうです。
ファイルフォーマットは、現在のQuickTime Movie(.mov)、ISO MPEG-4(.mp4)で保存されます。
コーデックを新しくすることで、動画や写真ファイルの圧縮率を高めることが出来るそうです。
HEVCのハードウェアデコードのサポートは、iOSの場合、8-bit/10-bit共にA9チップ以降、macOSの場合、8-bitは第6世代Intel Core(Skylake)以降、10-bitは第7世代Intel Core(Kaby Lake)以降でサポートされ、それ以外は、ソフトウェアデコードによるサポートとなります。
HEVCのハードウェアエンコードのサポートは、iOSの場合、8-bitはiOSのA10 Fusionチップ以降でサポートされ、10-bitはサポートされません。macOSの場合、8-bitは第6世代Intel Core(Skylake)以降でサポートされ、10-bitは、ソフトウェアエンコードによるサポートとなります。
Nokiaの画像圧縮技術としてオープンソースとして公開されている「HEIF」(ISO/IEC 23008-12)は、アルファチャンネル、深度情報、アニメーション(GIFアニメ、Live Photo)、イメージ・シーケンス圧縮、イメージ長方形分割などをサポートしています。
iOSベースメディアフォーマットとして採用し、JPEGと比較して2倍以上の圧縮効率となります。
ファイルフォーマットは、画像形式としては「.heif」、HEVCでは「.heic」、H.264では「.avci」となるそうです。
HEIFイメージのハードウェアデコードのサポートは、iOSの場合A9チップ以降、macOSの場合、第6世代Intel Core(Skylake)以降でサポートされ、それ以外は、ソフトウェアデコードによるサポートとなります。
HEIFイメージのハードウェアエンコードは、iOSのA10 Fusionチップ以降でサポートされます。
HEIF/HEVCのAPIサポートは、PhotoKitはiOS 11とmacOS High Sierra、AssetLibraryはiOS 11、Media LibraryはmacOS High Sierra(変換のみ)となります。
HEIF/HEVCフォーマットは、iOS 11、macOS High Sierra間ではネイティブのまま転送されますが、SNSなどへの投稿などの場合は、JPEGなど従来方式に変換されて投稿することが出来ます。
なお、各SNSサービスが、HEIF/HEVCをサポートしている場合は、ネイティブ転送も可能になります。