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FileMaker Pro 14レビュー

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FileMaker Pro 14

FileMaker Pro 14

FileMakerが、FileMakerの最新バージョン「FileMaker Pro 14」および「FileMaker Pro Advanced 14」が発売開始されました。

FileMaker 30 周年となる記念すべき年に出されたFileMaker Pro 14について、FileMaker Pro 13との変更点を中心にレビューしました。


FileMakerのスクリプトを利用したインタラクティブなチュートリアルは健在です。

既存のハイエンドユーザーだけではなくよりも、これからFileMakerの世界に入ってくる新しいユーザー層への訴求を訴えて行くその一つの表れだと思えます。


起動センター

起動センター

アプリケーションを起動して、最初に気付く変更点として「起動センター」が上げられます。

これまで最近使った項目やお気に入りがリスト表示されていたものが、アイコン形式で表示される様になりました。これは、FileMaker GoやWebDirectでも同じエクスペリエンスとなっています。


FileMaker 13 Web Direct

FileMaker 13 Web Direct

機能の詳細ではないので、細かい説明は省きます。

Web Directでは、特に大きく変わった印象を受ける事でしょう。

参考までに、FileMaker 13でのWeb Directの初期画面を載せておきます。


機能面としては、まずはWebDirectが新しくなり、Webブラウザ上での使用感が向上しています。

Webからでも、iOS機器からでも、同じフィーリングを味わえる様に再設計されています。


iPad Safari

iPad Safari

また、WebDirectの適用ブラウザが拡張され、モバイルブラウザにも対応しました。

これにより、iOS以外のモバイル端末からのサーバアクセスが可能になっています。


FileMaker Go 14

FileMaker Go 14

FileMaker Go 14は、Appleが推奨するiOSのエクスペリエンスを採用し、より直感的に使える様になっています。

iPad版に関しては、WebDirectと同じエクスペリエンスで動作するため、FileMaker Go 14を使っていてもWebブラウザを使ってても、違和感なく使えます。

ただし、Web Directに於いては、表形式がサポートされていないため、強制的にフォーム形式で表示されます。

表形式を使いたい方は、FileMaker Go 14を使う必用があります。


FileMaker Pro 14におけるレイアウト上での大きな変更点が一つあり、上部ナビゲーション・下部ナビゲーションという新しいパート定義が加わり、フォーム形式であっても、最上部と最下部のパートをスクロールさせずに固定できる様になりました。

これまでこの機能がなかった事に対する不満は少なくなかったはずです。

これは、使い勝手を考える上で、かなりのインパクトになると思います。

なお、この上下のナビに関しては、FileMaker Pro 13以前の環境からは、何もなかった様に振る舞います。


そして、ここからが、本来の意味でのFileMaker Pro 14の一番の目玉「スクリプティング機能」の充実です。

これまでは、スクリプトを書く時には、画面左のナビゲーション部分より、必用なスクリプトをダブルクリックで呼び出してスクリプトステップを作成していくのみであり、初心者に取っては分かりやすい反面、ハイエンドユーザーからすると、無駄な動きが多くなってしまうという現状がありました。


今回のバージョンからは、スクリプトワークスペース上で、自由に文字を打つ事により、必用な関数の候補が現れます。

それぞれの関数が持つ引数も自動的に候補が表示されるため、効率的にスクリプトを作成する事が容易になっています。


自由入力のみならず、スクリプトステップを検索して候補をしぼる方法も便利な機能の一つ。

もちろん、今まで通りの使い方も可能です。


FileMaker Pro 14とFileMaker Pro 13を使用して、60フィールドのテキスト・数字・計算式を網羅した10万レコードのサンプルファイルを使用して、30項目に渡ってのソートテストを実行し、ベンチマーク計測を行ないました。

Web Directに関しては、最適化されたレイアウトに対して最大25%の速度向上との事なので、ソートに関するテストは実施していません。


FileMaker Server 14

FileMaker Server 14

また「FileMaker Server 14」も、新たなシステムが用意されています。

そのもっとも大きなものがスタンバイサーバーの存在で、メインサーバーが何らかの原因で停止してしまった場合、コマンドラインから一連のコマンドを送る事により、スタンバイサーバーに切り替える事が可能になりました。

こちらは、常時もう1台のサーバマシンを用意する必用はありますが、新たなライセンスを購入する必用はありません。

こちらに関しては、詳細が分かり次第、別のレポートでまとめる事にします。


執筆:村上丈一郎@デジタルクリップ




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