RazerのThunderbolt 3接続eGPU拡張ボックス「Razer Core X Chroma」を試す(Radeon VII)
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
Razerが販売するThunderbolt 3接続eGPU拡張ボックス「Razer Core X Chroma」(399.99ドル)を試してみました。
Razer Core X(299.99ドル)の上位モデルで、日本では2019年5月中に国内での発売日、価格が発表され、2019年6月頃より出荷が開始される予定となっています。
Gigabit Ethernetと4基の USB 3.1 Type-A ポートを完備した「Razer Core V2」(499.99ドル)と同等のポート類を装備しながら、内部電源 500W :GPU 最大電源サポート 375Wから、内部電源 700W :GPU 最大電源サポート 500Wへとアップし、100ドル安くなったモデルです。
電源コードは3Pメスー2Pオス(アースケーブル付き)で、Thunderbolt 3対応パッシブケーブルが付属します。
世界で初めて7nmプロセスルールで製造されたAMDのグラフィックスカード「AMD Radeon VII」をサポートしています。
AMD Radeon VIIの最大消費電力は300Wで、AMD Radeon RX Vega 64より5Wアップしています。
今回は「ASUS RADEONVII-16G」を使用しています。
Razer Core X Chromaから、MacBook Pro (15-inch, 2016)への給電量をシステム情報で確認したところ、100W充電が行われていました。
Apple 87W USB-C電源アダプタを使用するよりも電力に余裕が生まれることになります。
macOS Mojave 10.14.5から、AMD Radeon VIIがeGPUサポートされています。
Radeon RX Vega 64と比べて演算ユニットは4つ減った60ユニットですが、Vega 64のピーク時テクスチャフィルレートは最大 395.8 GT/sなのに対して432.24 GT/sと性能アップしています。
Geekbench(64bit)の「Geekbench 4 Compute」で、GPU性能を計測してみました。
macOSで計測出来るのは「Metal」と「OpenCL」ベンチマークとなります。また、GPUはCPU性能にもある程度依存します。
MacBook Pro (15-inch, 2018)/Radeon Pro Vega 20と比べて、Metalは約2倍、OpenCLは約1.8倍という結果でした。
GPUベンチマーク
・Razer Core X Chroma + ASUS RADEONVII-16G(Metal)
・Razer Core X Chroma + ASUS RADEONVII-16G(OpenCL)
Final Cut Pro Xで、4K/MOVの50秒ファイルを4K/H.264ファイルに変換してみました。
MacBook Pro (15-inch, Late 2016)のAMD Radeon Pro 460を使用した場合は1:39秒だったのが、macOS Mojaveの外部GPUを優先を有効にし、eGPUでAMD Radeon VIIを使用したところ1:16秒と約1.3倍速くなりました。
Intel UHD Graphics 617のMacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)や、Intel Iris Plus GraphicsのMacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)、MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)を使用するユーザーで、仕事場ではデスクトップ並のGPU性能やGigabit Ethernet、USB周辺機器を接続して使用したい方向けに良い周辺機器だと思います。