iPhone XS、iPhone XS Max のカメラ仕様をチェック
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
Appleが発表した新型iPhone「iPhone XS」と「iPhone XS Max」のカメラをチェックしてみました。
仕様上はiPhone Xと同じで、1200万画素裏面照射型センサー、広角:F1.8、望遠:F2.4、6枚構成レンズで、iPhone XSとiPhone XS Maxのカメラユニットは同一です。
Appleは、背面の広角カメラ用センサーは新設計だと説明しています。
iPhone XSの背面広角カメラは「f/1.8の開口部、焦点距離26mm(35mm換算)」に変わっています。
このことから、広角カメラ側のセンサーは、イベントで説明していたように、裏面照射型センサーを大きくし(32%増)、画素ピッチを広げた(1.22μmから1.4μmに)と推測されます。
従来と同じくDisplay P3プロファイルが埋込されます。
iPhone XSの望遠カメラは「f/2.4の開口部、焦点距離52mm(35mm換算)」となっています。
Appleが触れなかったように望遠カメラ側は、iPhone Xと同じカメラユニットが継続採用されていると推測できます。
iPhone XSのTrueDepthカメラは、iPhone XのTrueDepthカメラや、iPhone 8・iPhone 8 PlusのFaceTime HDカメラと同じ、積層型有効約700万画素CMOSセンサーを採用し「f/2.2の開口部、焦点距離32mm(35mm換算)」仕様となります。
他社製スマートフォンの場合、フロントカメラ側の広角化が進んでいますが、AppleはFaceTime ビデオを使用する上での距離を一定に保つため、敢えて変えないようです。
iPhone XSとiPhone XS Maxのカメラユニットは共通ですが、一応iPhone XS Maxの背面カメラも紹介します。
iPhone XS Maxの背面広角カメラは「f/1.8の開口部、焦点距離26mm(35mm換算)」で、iPhone XSと同じ仕様なのが確認できます。
iPhone XS、iPhone XS Maxは、カメラでポートレート撮影を行った場合、A12 Bionicチップの8コアNeural Engineを使用した新しい深度コントロールにより、撮影後、いつでも編集で被写界深度を自由に変えられる機能が搭載されています。
範囲はF1.4〜F16の範囲で自由に変更出来ます。
なお、iPhone XS、iPhone XS Maxで撮影したポートレート写真をiPhone Xで表示した場合、後編集可能です。
iPhone XS、iPhone XS MaxのTrueDepthカメラ仕様は、iPhone Xと同じですが、映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p)、ビデオの拡張ダイナミックレンジ(30fps)性能が追加されています。
そのため、TrueDepthカメラでビデオ録画を行った場合、iPhone XS、iPhone XS Maxでは画角が狭くなります。
iPhone XS、iPhone XS Maxの動画撮影時の露出は、マイナス2EV値固定で設定されています。
また、ステレオ録音は、ビデオ撮影時のみ有効になるようです。
iPhone XS、iPhone X、iPhone XS Maxの前に、カメラからの距離を同じにしたDatacolor Spyder CHECKRを設置し、どれぐらい画角差が生じるか検証してみました。
iPhone XとiPhone XSとを比べた場合、縦幅がかなり切り取られることが確認出来ます。
また、iPhone XS Maxの場合、さらに切り取られる量が増えます。
クロップ面積は約35%ほどのようで、高画質を維持するため、電子手ブレ補正時に発生する端の歪みの切り取りが大きいと考えられます。
なお、ビデオ手ぶれ補正をオフにすることは出来ないようです。
広角カメラセンサーのサイズ変更により、背面カメラ全体のサイズは、iPhone Xの場合、長さ24.13mm、幅11.26mmだったのに対して、長さ24.50mm、幅11.27mmに変わり、長さが0.37mm延びています。
このため、Appleは、iPhone X用純正ケースをiPhone XSでも使用可能としなかったと考えられます。
更新日:2018年09月29日
関連エントリー:iPhone X のカメラ仕様をチェック