Appleのタワー型Mac「Mac Pro (2019)」をチェック
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Appleが販売するプロ向けタワー型Mac「Mac Pro (2019)」をチェックしてみました。
サイズは高さ52.9cm、幅21.8cm、奥行き45.0cm、重さ18.0kgです。
旧タワー型MacのMac Pro (Mid 2012)のサイズは、高さ51.1cm、幅20.6cm、奥行き47.5cm、重さ18.7kgです。
Mac Pro (Mid 2012)を使用し続けている方の場合、作業環境におけるサイズ感は、あまり変わらないと思います。
同梱品は、シルバー/ブラックカラーのMagic Keyboard(テンキー付き)とMagic Mouse 2、ブラックカラーでファブリックケーブル仕様のApple USB-C - Lightningケーブル(1m)、ブラックカラーでファブリックケーブル仕様の電源コード(2m)、ブラックカラーのAppleロゴステッカーが2枚となります。
Mac Pro (2019)には、Thunderbolt 3 ポートが 2 基、USB-A ポートが 2 基、3.5 mm ヘッドフォンジャックが 1 つあります。
これらは「Apple I/O カード」として、スロット 8 にあらかじめ装着されています。
Mac Pro (2019)の電源コネクタは、3ピンソケット仕様(IEC-60320-C13)となっています。
Mac Pro (Mid 2012)は背面上部に装備されていましたが、Mac Pro (2019)は背面下部に装備されています。
Mac Pro (Mid 2012)の場合、側面パネルを取り外して内部アクセスすることが出来ましたが、Mac Pro (2019)の場合は、上部のラッチを立たせて左に回し、アルミニウム筐体のロックを解除します。
その後、アルミニウム筐体をまっすぐ上に持ち上げ、Mac Pro (2019)から取り外します。
内部筐体のトップには、電源ボタン下にポゴピンがあります。
ハウジングのコンタクト部分と合わさる仕組みで、ハウジングを外せば接続が切れ、Mac Pro (2019)の電源が切れるようになっています。
なお、カバーを取り外した状態では、Mac Pro (2019)の電源は入らない仕様となっています。
ステンレススチールの立体フレームに両面実装のロジックボードが取付けられていて、パーツの追加や取り外しが簡単です。
プロセッサ、グラフィックス、拡張カードは片面装着で、ストレージとメモリは反対の面に実装されています。
360度からのアクセスが可能な仕様は、Mac Pro (Mid 2012)と比べてアクセスの自由度が格段にアップしています。
GPUカードなどを増設するMac Pro Expansion (MPX) モジュールの左あたりに、Belkin AUX Power Cable Kit for Mac Proを接続するための補助電源コネクタが装備されています。
6ピン補助電源コネクタを1つ、8ピン補助電源コネクタを4つ搭載しています。
Mac Pro (2019)は、温度を低く保てるように、3つの大型軸流ファンが装備されています。
反対側には、ブロワーがメモリとストレージの周囲、そして電源の中にある空気を吸引し、Mac Pro (2019)の背面から排出します。
なお、ブロワーの下には、T2チップ下に置かれたSSDモジュールが装備されています。
この内蔵SSDモジュールは2つ搭載可能ですが、ユーザー自身で交換することは出来ず、Apple または Apple 正規サービスプロバイダに依頼する必要があります。
立体フレームの下にある脚部は、ステンレススチールのヘコミから1本の特殊ネジで固定されています。
脚部の底面と側面は、ステンレススチールを磨き上げられています。
キャスターを付ける場合、特殊ネジ仕様のため、Apple または Apple 正規サービスプロバイダに依頼する必要があります。
メモリは6スロットが1組になっていて、合計12スロットの2組が、それぞれDIMMカバーで保護されています。
メモリの増設を行う場合は、各ロックを左にスライドさせてロックを解除し、DIMM カバーを開きます。
Mac Pro (2019)には、最大75W電力供給が可能なPCIe x16スロットに加えて、Thunderbolt 3用レーンと、最大475W電力供給できる「Apple MPX コネクタ」が装備されています。
Radeon Pro Vega II MPX モジュールの場合スロット1またはスロット3に接続することができ、2つ取付けた場合、AMDの「Infinity Fabric Link」に対応します。
MPX モジュールの HDMI ポートにディスプレイを接続する場合、バス 0 の Thunderbolt 3 ポートに 4K 以下の解像度のディスプレイを追加で 1 台接続できます。
HDMI ポートに接続したディスプレイにオーディオを出力する必要があり、Thunderbolt 3 でほかのディスプレイも接続する場合、HDMI ポートの横にある Thunderbolt 3 ポートにはディスプレイを接続しないでください。
バスを分けなくても映りますが、Retina表示ではなくなります。
Mac Pro (2019)は、Mac Pro (Mid 2012)同様に他社製の PCIe カードが増設できます。
Mac Pro (Mid 2012)用として販売されていた、Other World ComputingのSATA SSDを搭載可能なPCIe 2.0接続SATAカード「OWC Mercury Accelsior S」は使用できました。
なお、32 ビットのオプション ROMを使った他社製のPCIe カードは使用できません。
Mac Pro (2019)/16 Core Xeon W 3.2GHz/96GB/2TB SSD/AMD Radeon Pro Vega IIで、最大稼働時の電力消費計測したところ、約400W前後でした。
他の構成仕様による電力消費量は、サポート情報「Mac Pro:電力消費と熱出力 (BTU/h) に関する情報」を参照して下さい。
Mac Pro (2019)にNVIDIA GeForce GTX 1080 Tiを取り付けた場合、macOSでは使用できませんが、Boot Camp利用でMicrosoft Windows環境では使用できます。
なお、NVIDIAカードはスロット 2以外の場所に取付ける必要があります。
撮影協力:MACお宝鑑定団 江東支部
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