WWDC19:iOS 13、iPadOS用サードパーティ製フォントはApp Store経由のインストーラー形式で提供 #WWDC19
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Appleが、WWDC19において「Font Management and Text Scaling」を行い、その内容を公開しています。
iOS 13、iPadOSにおけるシステムフォントとして、デフォルトの他にRounded 用のフォント、Serif 用のフォント、Mono 用のフォント が追加されます。
なお、今後アプリからフォントを指定する場合はシリーズ名で指定に変わり、フォント名を指定することが出来なくなります。
その理由として、採用フォントを Apple が変更するかも知れないからだそうです。
iOS 13、iPadOSから利用可能なるサードパーティ製フォントは、フォント自体をダウンロードするのではなく、各フォントメーカーがApp Store経由でフォントインストーラーを配信する形で提供されます。
オンデマンドリソースとしてのフォントは、App Storeレビュー審査を受ける必要があります。
提供可能なフォントフォーマットは、.TTF、.OTF、.TTCの3つの拡張子となります。
各フォントメーカーのインストーラーアプリが親アプリとなり、インストールされるフォントは親アプリに付属するデータとして管理されるそうです。
ホーム画面から親アプリを削除するとインストールしたフォントも消えることになります。
これまでは、ドキュメント内でフォント指定がされている場合、そのフォントがiOSデバイス内になくフォントを置き換えるしかありませんでしたが、指定されたフォントがApp Storeでフォントメーカーから提供されている場合、その指定フォントインストーラーがあれば、指定されたフォントをインストールして正しく表示することが出来るそうです。
インストールされたフォントは、iOSの設定>一般>フォントからフォント名、フォントメーカー名、フォントスタイル、フォントプレビューなどを確認できます。
また、フォント単体の削除も、設定から行うことができます。
フォントメーカーのインストーラーアプリには、macOSUIFontPickerViewControllerが提供され、スタイルを適用した書体名表示が可能で、言語の絞り込みもできます。
ただ、macOSのフォントパネルのようなサイズ表示変更はできないようです。
iPad Apps for Macで、MacアプリとiPadアプリとの間でドキュメント共有する場合、異なる画面サイズで同じフォントサイズ表示を可能にする「Text Scaling」調整が行われます。
Mac側のドキュメントを100%値とした場合、そのドキュメントをiPadで開いても、ドキュメント上のフォントサイズは変わらず、見た目上の表示が縮小/拡大されます。
Rich Text Formatファイルの場合は、文書に正確なテキストスケーリングメタデータが含まれていることを確認する、文書を開くときにスケーリングを制御するに加え、文書の表示に標準の拡大縮小を使用することが可能になります。
Appleは、基調講演において、参加フォントメーカーとして、方正字库、モリサワ、Monotype、Adobe、DynaFont(ダイナコムウェア)を紹介していました。
価格については、各フォントメーカーが単体販売もしくはライセンスシステムを導入するかによって変わってきます。
サードパーティアプリ
・Font Diner、iOS 13/iPadOSのカスタムフォントに対応した「FontDiner」をリリース
・DRIP PRODUCTS LIMITED LIABILITY CO.、iOS 13/iPadOSのカスタムフォントに対応した「FontInstall.app」をリリース
関連発表
・WWDC2019 | 苹果联手方正字库等全球主流厂商实现用字个性化(方正字库)
・Apple最新OSへのDynaFont提供に関するお知らせ(ダイナコムウェア)
・Monotype to Make Thousands of Fonts Available on iPhone and iPad for the First Time(Monotype)