MacWorld Asia 2013:映画「スティーブ・ジョブズ」で主役を演じたアシュトン・カッチャーによるトークショーレポート
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MacWorld Asia 2013において、映画「スティーブ・ジョブズ」で主役を演じた俳優のアシュトン カッチャーが訪れ、来場者向けに映画プロモーションのトークセッションを行いました。
カッチャーは「ジョブズの役を演じることは大変怖かったが、多くの場合、自分が恐れてることにチャレンジすることが道を切り開く」という思いで役を受けたそうです。
「史実にあわせるのはシナリオライターの役割、私の役割はジョブズの気持ちを掴んで演技を通して映画のキャラクターにリアリティを持たせること」と語るカッチャー。
最初はジョブズのいくつかの行動は不可解で理解できなかったそうです。
しかし、ジョブズと親しかった人、一人一人の話を聞くうちに段々とその意図や背景にある思いがわかるようになってきた、と語っています。
カッチャーはこの映画では、3つのジョブズを演じたと言います。
まずは何か世の中を変えることをしたかったが、何をしたらいいかわからなかった若い日のジョブズ。
2つ目は、どう売ったらいいかは分っていたが、自ら築いた成功を個人としてどう受け止めていいかわからなかったジョブズ。
そして3つ目は、幾多の失敗を重ね、分別も経験も身につけたジョブズだそうです。
トークセッション後の質疑応答では中国の社会問題についての質問も飛び出しましたが、カッチャーは「皆、『この問題、誰かがなんとかしないとマズい』とクチにするが、自分もその誰かの一人であることを忘れてしまいがち」と指摘、「世の中のほとんどの物事は自分たちと大して変わらない人々によってつくられている」という映画にも登場するジョブズの名言でトークショーを締めくくっていました。
(文:林信行、協力:トリニティ)