アドビ、クリエイターの祭典「Adobe MAX Japan 2018」を開催
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アドビが、2018年11月19日,20日にパシフィコ横浜にて、クリエイターの祭典「Adobe MAX Japan 2018」を開催しました。
同会場にて開催されるのはAdobe MAX Japan 2017に続き2回目となります。
アドビ代表取締役社長 James McCready氏の挨拶後、AdobeのCreative Cloud担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CPO、Scott Belsky氏が進行をつとめました。
Scott Belsky氏は「ACCELERATE」(仕事をスピードアップ)「LIBERATE」(クリエイティビティを解放)「DRIVE」(新たな表現への挑戦)としたテーマで、Adobe Creative Cloudを使用することによる生産性と創造性の向上について説明しました。
アドビのマーケティングマネージャー、岩本崇氏は、Adobe Photoshop CC October 2018では「コンテンツに応じた塗りつぶし」が一新され、ソースピクセルの選択除外が可能になったと紹介した。
また、画像から分析・識別してデザインに一致するフォントを検索する「マッチフォント」が日本語フォントにも対応したと紹介した。
アドビのマーケティングマネージャー、轟啓介氏は、Adobe XD CCで、September 2018には、グループ化されたオブジェクトのリサイズが簡単に行える「レスポンシブサイズ変更」が追加されていると紹介した。
October 2018では、別のドキュメントからシンボルを貼り付けると、リンクされたシンボルが作成される「リンクされたシンボル」機能が追加されたと紹介した。
アドビのマーケティングマネージャー、田中玲子氏は、iPad Pro 11-inchを使用して、Adobe Lightroom CC for iPadを紹介した。
また、Adobe MAX 2018で正式リリースされた、Adobe Premiere Rush CC for iOSも紹介した。
今回、デスクトップ版アプリケーションの中で、将来搭載される機能として、After Effects CCに「コンテンツに応じた塗りつぶし」ツールが搭載されると紹介した。
動画編集でも、部分的に消すことが可能になり、会場から歓声が上がっていた。
AdobeのCreative Cloud & Document Cloud デザイン担当シニアディレクター、Eric Snowden氏は、Adobe MAX 2018で発表した「Adobe Photoshop on iPad」を紹介した。
Adobe MAX 2018の時との違いは、iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)とApple Pencil (2nd generation)を使ったデモという点で、Apple Pencil (2nd generation)のダブルタップアクションにも対応していると紹介した。
タッチペンやタッチデバイス向けの新たなデザインアプリ「Project Gemini」を、iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)とApple Pencil (2nd generation)を使ってデモしながら紹介した。
なお、このアプリは2019年リリース予定ですが、製品情報には近日公開予定と表記されています。
Scott Belsky氏は「AdobeとAppleとの関係は密である」として、Appleのプロダクトマーケティング担当ヴァイスプレジデントMichael Tchao氏を壇上に呼び、両社の関係が強固であることを強調していました。
Michael Tchao氏は、ARは重要な技術だと話しました。
なお、Adobe MAX 2018でも行われた招待者のみのイベント「Adobe + Apple Special Event 2018」は、Adobe MAX Japan 2018でも行われていました。
Adobeのエンジニアリング担当シニアディレクター、Stefano Corazza氏は、AppleのWWDC2018で発表したAR体験をより簡単に制作することができる「Project Aero」を紹介した。
Stefano Corazza氏は、ガンダムなど日本のアニメを多く見ていたと話していましたが、2015年にAdobeによって買収された、3Dキャラクターやアニメーション制作やカスタマイズなどをサポートしてきた「Mixamo」のCEOだった方です。
基調講演終了後、Photoshop on iPad、Project Gemini、Project Aeroに関して、記者向けに、Eric Snowden氏、Scott Belsky氏への質疑応答が行われました。
これらアプリケーションは、連携ファイルとしてPSDファイルを使用するそうです。
また、Photoshop on iPadに関しては、今のところ、他のプラットフォームへの展開は計画にないそうです。
ジェットダイスケ氏、アドビのCreative Cloudエバンジェリスト、仲尾毅氏によるセッション「Premiere Rushでみられるオンライン動画の作り方」を取材しました。
YouTube動画制作において、動画に「チャンネル登録よろしく」を追加することは、とても重要だそうです。
Adobe MAX Japanの恒例イベントである大パーティー「BEER BASH」が行われ、AdobeのTechnical Research Artist、伊藤大地氏によって「SNEAK PREVIEW」が行われました。
Adobe MAX 2018では紹介されていない「GRAFFITI-INSPIRED STYLIZATION OF FONTS」技術に加え、現在、開発中の新技術が紹介されました。
会場では、嘉瑞工房の社長であり活版印刷のスペシャリストとして活躍する高岡昌夫氏による指導の元で「活版印刷体験」イベントが行われていました。
英国製 Adana製小型活版印刷機「Adana 8X5」が使用されていました。
源ノ角ゴシック 2.0で、画数が多い漢字「びゃん」(58画)と「たいと」(84画)が追加されました。
会場のフォントベンダーブースでは、この漢字を使った缶バッジが配られてました。
Adobe Blog「Adobeのノベルティを勝手に作ってたらAdobeから連絡が来た件」で話題なったAdobe Acrobat ハンガーが展示されていました。
ストラタシス・ジャパンの協力で、3Dプリンターを使用して作られていて、想像以上に軽い!と思いました。
iPadを使ってイラストなどをデザインしそのデザインを元にオリジナルステッカーを作れるスッテッカー工房が展開されていました。
驚いたのは、参加者の多くのデザイン力が凄過ぎることで、普通に描いてるのですが、どれも上手過ぎ!と思いました。
cheeroは、今回も「休憩&充電コーナー」として出展していました。
休息(急速)ラウンジや、バッテリー製品の即売を始め、モバイルバッテリーの当日貸し出しなども行っていました。
家族総出で働いているだけでなく、勝手ボランティアスタッフも加わり、接客対応していました。
5分で睡眠を追求する「スリーピオン3」が展示されていました。
cheeroオリジナルのアロマリング、心安らぐローソクの揺らぎを再現した光、リラックス状態を促す15曲などによって、快適な睡眠を得られるデバイスだそうです。
現在、Makuakeにてクラウドファンディング中だそうです。
ワコムは、4K表示に対応し、最大Adobe RGBカバー率98%の広色域ディスプレイを搭載した液晶タブレット「Wacom Cintiq Pro 32」を展示していました。
2018年11月2日から発売開始されているそうで、カーデザイナーなど、大型ディスプレイによるデザイン作業をされている方から絶賛されているそうです。
ロジクールは、同社のマウスのプロトタイプモデルの展示を行っていました。
買収したBlue Microphonesの今後の展開について質問したところ、主にアメリカ中心で売れているいて、ゲーマー向けの製品展開を検討しているそうですが、2019年に目立った展開はないようでした。
Adobeロゴグッズが買える「MAX Store」も展開されていました。
購入するためには整理券が必要で、その整理券の若い番号を入手するために、会場の1時間前から並んでいる人がたくさんいました。
ちなみに「Adobe Branded Merchandise」でも購入できます。