iPad Pro 11-inch、iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)のUSB-C接続周辺機器をチェック
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Appleが発表した新型iPad Pro「iPad Pro 11-inch」と「iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)」は、これまでのLightningコネクタから、Macで採用を進めてきたUSB-Cコネクタに変わりました。
新しく採用されたUSB-Cコネクタで接続できる周辺機器を調べてみました。
LightningからUSB-Cコネクタに変わったことで、MFiライセンス付き専用アクセサリーではなくなった。Lightningコネクタの出力電力(500mA)よりも大きい出力電力になった。USB 3.1 Gen 2仕様となり、転送速度が速くなった。などのメリットがあります。
ただ、iOS上の制限は従来のままなので、Macのような柔軟性は低いです。
詳しくは、サポート情報「新しい iPad Pro の USB-C ポートで充電および接続する」を参照して下さい。
3.5mmヘッドフォンジャックを使用するには、Apple USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタが必要です。
MFiライセンス縛りが無くなったことで、Apple DACでなくても良くなりました。
様々なDACが利用可能になり、以前よりも音質の幅が広がると思います。
これまで、iPad ProにApple Lightning - USBカメラアダプタとApple Lightning - USBケーブルを接続し、iPhone内の写真を読み込みすることが可能でしたが、それが、USB-C - Lightningケーブルだけで読み込めるようになりました。
iPad Pro 11-inchのUSB-Cからの給電量を、エアリアのUSB-Cチェッカー「SD-VACK2」でチェックしてみたところ、iPhone XSのバッテリー残量が高かったせいか最大8W前後でしたが、どうも10W(5V/2A)までは出る感じでした。
この給電量によって、さまざまなUSB-C接続機器が動作すると考えられます。
iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)は、USB-Cコネクタ仕様に変わったことで、付属品の電源アダプタが、Apple 18W USB-C電源アダプタ(A1720)、USB-C充電ケーブルに変わっています。
Apple 18W USB-C電源アダプタ(A1720)のUSB PDは、15W(5V/3A)、18W(9V/2A)出力に対応しています。
iPad Pro 12.9-inch (3rd generation)にBelkinの45Wまで充電可能なUSB PD対応USB充電アダプタ「Belkin USB-C 45Wホーム チャージャー(ケーブル付き)」を接続し、SD-VACK2で給電量をチェックしてみました。
最大値は27W(15V/1.8A)まで計測値として出ました。安定してくると20W(14V/1.5V)で充電されていました。
USB PDはRevision 3.0仕様で、15V/3A出力には対応していない可能性があります。
Apple USB-C - USBアダプタを接続し、USBケーブル接続のApple Mighty Mouseを接続してみました。
Apple Mighty Mouseの光学センサーは赤く光りますが、操作することは出来ませんでした。
やはり、画面タッチ操作でしかiPad Proは操作することはできず、Macのような操作はできないことが分りました。
Apple USB-C - USBアダプタを接続し、USBケーブル接続のApple Keyboard (テンキー付き)を接続したところ使用できました。
英数キー、カナ/かなキーも有効で、JISキーボードとして使用できました。
TUNEWEARのUSB-Cマルチハブ「TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1」を接続したところ、iOSの設定にEthernetが表示され「USB 10/100/1000 EthernetLAN」と表示されました。
これまでは、Lightning - USB 3カメラアダプタ/Apple USB Ethernet アダプタを使用する必要があり、しかも「USB 10/100 EthernetLAN」でしたので、かなり便利になると思います。
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1に、SDカードや、USB接続のApple Keyboard (テンキー付き)などを接続してみたところ問題なく使用できました。
Macで使用しているバスパワー駆動のUSB-C接続周辺機器の多くが流用可能になると思います。
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1に、HDMIケーブルを接続し、HDMI出力でテレビ表示してみました。
以前から、Lightning - Digital AVアダプタを使用することで表示可能でしたが、今回は4K表示まで可能です。
5K表示も可能ですが、サポート情報にあるとおり、Thunderbolt 3接続のLG UltraFine 5K Displayは使用できません。
より解像度の広いディスプレイや4Kテレビなどに表示可能になったとはいえ、Macのようなマルチ画面表示で操作できるわけではありません。
iPhone 3GSのiOS 5から追加された「External Display」に対応したアプリであれば、別画面に最適化された別項目表示が可能ですが、操作出来るわけではありません。
基本的に高解像度のミラーリング表示が可能になったと思った方が良いです。
Belkinの外部電源を必要とするUSB-C接続ドック「Belkin USB-C Express Dock 3.1 HD」を接続し、USB接続のApple Keyboard (テンキー付き)などを接続してみたところ認識されませんでした。
また充電も行われなかったので、外部電源付きUSB-Cアクセサリーは認識されない可能性があります。
Belkinの外部電源を必要とするThunderbolt 3接続ドック「Belkin Thunderbolt 3 Express Dock HD」を接続したところ「Thunderboltアクセサリを使用できません」(ThunderboltアクセサリはこのiPadに対応していません。)とアラートが表示され使用できませんでした。
また充電も行われませんでした。
これまで、Apple Lightning - USBカメラアダプタを使用した場合、電力が足りず、1インチサイズ以上のデジタルカメラは、ほとんど接続できませんでしたが、USB-C接続のデジタルカメラケーブルを使用して、一眼レフデジタルカメラが接続出来るようになりました。
ただ、PowerShot G7 X Mark IIは認識されませんでした。
Macで接続できても、iPad Proでは接続できないデジタルカメラもあると思います。
USB-C接続仕様のソフトバンクの下り最大612Mbpsに対応するモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 601HW」を接続してみました。
こちらは認識されませんでした。
Macの場合、ドライバが自動インストールされるため、外部ドライバを必要とする周辺機器は動かないと考えられます。
USB-CポートにUSB-C接続のUSBメモリを接続してみたところ、写真アプリが起動しますが、読み込むの項目が表示されませんでした。
USBメモリの中に、デジタルカメラで使用した場合のSDカードと同じ、DCIMフォルダを作成し、その中に写真ファイルを入れて再度接続すると、今度は読み込むの項目が表示されました。
G-TechnologyのUSB-C接続対応ポータブルHDドライブ「G-DRIVE mobile USB-C」を接続してみました。
しばらくすると「Contents not Available、Cannot read the connected storage media」と表示され使用することは出来ませんでした。
Macとは違い、ストレージなどとの運用は難しそうです。
TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C1にアイ・オー・データ機器のバスパワー対応 ポータブルDVDドライブ「DVRP-U8SLEBK」を接続してみました。
電源は入り、中に入れたDVDも回転しているようですが、画面上には何も表示されませんでした。
Macの用にDVD再生や書き込み、CDの取り込みなどは行えません。
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