Appleが販売を開始したA14 Bionicチップを搭載した新型iPad「iPad (第10世代)」をチェックしてみました。

これまでのシルバーとスペースグレイの2色ラインナップではなく、iMac (24-inch, M1, 2021)のようなポップカラーとなり、ブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色がラインナップされています。

ディスプレイは、iPad Air (第5世代)に似たIPSテクノロジー搭載10.9インチLiquid Retinaディスプレイ、SDR輝度：最大500ニト（標準）を搭載しています。

なお、sRGBで、iPad Air (第5世代)で採用されているフルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、広色域ディスプレイ（P3）は採用されていません。

iPad史上初めて、フロントカメラが横中央に配置されました。

iPad（第10世代）用Smart FolioやiPad（第10世代）用Magic Keyboard Folioを装着して使用する場合にFaceTimeで通話する時や、ソーシャルメディア用のビデオを撮影する時にも、常に正面からカメラを見ることになります。

12MPセンサーと122度の視野角を備えた横向きの超広角フロントカメラは、センターフレームに対応し、ユーザーの動きに合わせて自動的に向きを変えたりズームして、その姿をとらえ続けます。

iPad (第10世代)は、LightningコネクタではなくUSB-Cコネクタに変わりました。

継続販売されるiPad (第9世代)を除き、iPadシリーズはUSB-Cコネクタ仕様になりました。

ただ、iPad Pro 11インチ (第4世代)とiPad Pro 12.9インチ (第6世代)はThunderbolt 3 / USB 4仕様、iPad Air (第5世代)はUSB 3.1 Gen 2（最大10Gb/s）仕様、iPad mini (第6世代)はUSB 3.1 Gen 1（最大5Gb/s）仕様ですが、iPad (第10世代)はUSB 2（480Mbps）仕様となります。

同梱されるUSB-C充電ケーブル「Apple 編み込み式USB-C充電ケーブル（1m）」(A2795)は、最大充電出力は60Wで、転送性能はUSB 2（480Mbps）仕様となります。

iPad (第10世代)で使用できるApple Pencilは、Lightningコネクタ式の「Apple Pencil（第1世代）」となります。

iPad (第10世代)でApple Pencil（第1世代）をペアリングする場合、以前から同梱されている「Apple Pencil Lightningアダプタ」と、Apple USB-C - Lightningケーブルを使用した場合、Apple Pencil（第1世代）のペアリングは出来ません。

iPad (第10世代)でApple Pencil（第1世代）をペアリングするには「Apple USB-C - Apple Pencilアダプタ」が必要になます。

Apple Pencil（第1世代）2022モデル（MQLY3J/A）にはUSB-C - Apple Pencilアダプタが同梱されていますが、Apple Pencil（第1世代）2019モデル（MK0C2J/A）には同梱されていないため、別途Apple USB-C - Apple Pencilアダプタが必要になます。（参照）

iPad (第10世代)用アクセサリとして、キーボード付きフォリオ「Magic Keyboard Folio」が販売開始されています。

キーの運びが1mmのシザー構造により、快適にタイピングできます。

14のファンクションキーの列を装備し、取り外せるキーボードと、iPadを守るバックパネルの2つのパーツに分かれるフレキシブルなデザインとなっています。

どちらもマグネットでiPadに取りつけられ、角度を調整できるスタンドで、使い心地はスムーズです。

iPad (第10世代)のSmart Connectorは、iPad (第9世代)同様に横側面に装備されています。

このSmart Connectorに、iPad（第9世代）用Smart KeyboardのSmart Connectorが装着可能か試してみたところ、Smart Connectorのマグネット極性が違うため、マグネット反発が発生し装着することが出来ませんでした。