iPad Pro (M4)、iPad Air (M2)ハンズオン
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iPad Air (M2)
Appleが、2024年5月7日に開催した「Apple Event」で発表した製品「iPad Air (M2)」「iPad Pro (M4)」のハンズオンレポートです。
iPad Air (M2)は、Apple M1チップからApple M2チップに変わり、13インチモデルが新たに追加されました。
インチの表記は13インチですが、対角線を測った場合は12.9インチで、iPad Pro 12.9-inch (6th generation)と同じ2,732 x 2,048ピクセル解像度、264ppiとなります。
ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4色がラインアップされ、ピンクが無くなりました。
iPad Air (M2)は、フロントカメラがiPad (第10世代)同様に横位置に変更されています。
12MP超広角フロントカメラ(横向き)ƒ/2.4絞り値で変わっていませんが、スマートHDR 4対応となりました。
背面カメラは、12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値、最大5倍のデジタルズームで変わっていませんが、スマートHDR 4対応となりました。
iPad Pro (M4)
iPad Pro (M4)も、フロントカメラがiPad (第10世代)同様に横位置に変更されています。
12MP超広角フロントカメラ(横向き)ƒ/2.4絞り値で変わっていません。
iPad Pro 13-inch (M4)、iPad Pro 11-inch (M4)は、発光層を2層に重ねた有機ELパネル「タンデムOLEDテクノロジー」を採用し、SDR輝度最大1,000ニト、XDR輝度最大1,000ニト(フルスクリーン)、ピーク輝度1,600ニト(HDRコンテンツのみ)を実現しています。
以前は、ミニLEDを採用したiPad Pro 12.9-inch (6th generation)のみ、SDR輝度最大1,000ニト、XDR輝度最大1,000ニト(フルスクリーン)、ピーク輝度1,600ニト(HDRコンテンツのみ)で、iPad Pro 11-inch (4th generation)はSDR輝度最大600ニトでした。
また、10Hz〜120Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotionテクノロジーとなります。
なお、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxから採用された1Hz〜120Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotionテクノロジーではないため「常時表示ディスプレイ」は利用できません。
iPad Pro (M4)は、6K Retinaディスプレイ「Pro Display XDR」の上位モデルとして採用した「Nano-textureガラス」採用モデルが、1TB、2TBモデルに用意されています。
このモデルには「Nano-textureガラス用ポリッシングクロス」が同梱されます。
iPad Pro 11-inch (M4)は、iPad Pro 11-inch (4th generation)と比べて22g軽量化され、iPad Pro 13-inch (M4)はiPad Pro 12.9-inch (6th generation)と比べて102gまたは103g軽量化されています。
M4チップを搭載したにもかかわらず筐体を極薄化したため、新しい iPad Pro のハウジングにはグラファイト シートが組み込まれています。
また、背面の Apple ロゴにも銅が注入されており、iPad 本体を熱を放散するためのより効率的なヒートシンクに変えるのに役立っています。
背面カメラは12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値のみで、10MP超広角カメラが非搭載となりました。
また、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxから搭載されたアダプティブTrue Toneフラッシュが採用されています。
なお、5つのスタジオ品質のマイクが4つのスタジオ品質のマイクとなっています。
M4チップ
iPad Pro (M4)のタンデムOLEDテクノロジーを採用したディスプレイを駆動するために、第2世代の3ナノメートルテクノロジー(N3E)を使って製造し、新しいディスプレイエンジンを搭載した「M4」が搭載されています。
このM4のメモリ帯域幅は「120GB/s」であることが明らかにされているため、搭載メモリがLPDDR5から「LPDDR5X」に変更されたことは明らかです。
おそらくLPDDR5X-7500で、M4のメモリコントローラーではLPDDR5X-7600かLPDDR5X-7700が限界なのかもしれません。
Samsung Electronicsが2024年4月に発表した「LPDDR5X DRAM 10.7Gbps」の場合、M4チップシリーズのメモリコントローラーが進化すれば、10700 MT/sで512ビットバスを備えたAppleシリコン(M3 Max)の場合だと最大256 GBメモリが搭載可能になり、メモリ帯域幅は「684.8GB/s」に達します。
Apple Pencil Pro
Apple Pencilの最上位モデル「Apple Pencil Pro」は、軸に内蔵された新しいセンサーはユーザーのスクイーズ(指で強く押した状態)を感知してツールパレットを表示できるので、創作活動を妨げることなく、ツール、線の太さ、色のすべてをすばやく切り替えることが出来ます。
Apple Pencil(第2世代)同様にペアリング、充電、保管は、iPadの側面にマグネットで取りつけるだけですが、充電ポイントが変更されているため、iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)でApple Pencil(第2世代)は充電出来ず使用できません。
Apple Pencil(USB-C)はiPad Pro(M4)、iPad Air(M2)で使用できます。
Apple Pencil Proは、指で強く押されるとそれを感知して新しいパレットを表示する「スクイーズ」機能が利用可能です。
これにより、ツール、線の太さ、色をすばやく切り替えられます。
新しいジャイロスコープにより、Apple Pencil Proを回転させると、形の異なるペンツールとブラシツールを正確にコントロールできる「バレルロール」、スクイーズやダブルタップをすると、そのアクションを確認する軽い振動を感じられる「触覚フィードバック」なども利用可能です。
また「探す」にも対応しています。
iPad Pro(M4)にApple Pencil Proをペアリングし、設定でApple Pencilを確認してみました。
Apple Pencil(第2世代)ペアリング時とは異なり「アクション」の項目が2つに増えています。
従来のダブルタップに加えて「スクイーズ」が追加され、ダブルタップに割り当てできる機能と同等の割り当てが可能なのに加えて「ショートカット」が割り当て出来ます。また感度も変更可能です。
エフェクトは、Apple Pencil(第2世代)の「PENCILのポイント」に変わる設定項目で「ホバー」「ツールのプレビュー」「シャドウ」「触覚」のオン/オフが行えます。
iPad Pro(M4)用Magic Keyboard
新しいキーボードとしてiPad Pro (M4)用キーボード「11インチiPad Pro(M4)用Magic Keyboard」と「13インチiPad Pro(M4)用Magic Keyboard」も発売されます。
フローティングデザインが継続採用され、ファンクションキー配列が新たに採用されています。
表側の質感は以前のモデルと変わらない感じですが、アルミニウム製のパームレストと、触覚フィードバックで反応の良さが一段と向上したより大きいガラス製トラックパッドが装備されていて、全体的な体験はMacBookを使っているように感じられます。
新しいMagic Keyboardは、スペースブラックのアルミニウム製パームレストを備えたブラックと、シルバーのアルミニウム製パームレストを備えたホワイトの新しいiPad Proを完璧に引き立てる2つのカラーがラインアップされます。
執筆:大石結花