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船の位置をリアルタイムで追跡するiPadアプリ「marine PLOTTER」を試す

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marine PLOTTER

marine PLOTTER

以前紹介した、なまこ漁におけるiPadのデジタル操業日誌を開発した公立はこだて未来大学の和田雅昭教授が中心となって、デジタル操業日誌とペアで使うことを目的に開発されたiPadアプリ「marine PLOTTER」を、App Storeにて販売を開始していたので試してみました。

昨年のデジタル操業日誌の時点では、各漁船の位置情報はリアルタイムでサーバーに送られているものの、閲覧はブラウザから行う必要があった。その閲覧をもっと簡易に行う為に開発されたのが、このアプリです。

アプリを初回起動すると、URLの入力を求められます。これは、位置情報を蓄積しているサーバーへの接続URLで、一度設定すれば後はリアルタイムでiPad上に各船の位置が表示されます。


また、船名が表示されている欄をタップすると、船舶一覧が表示されます。この一覧は、船名・日時・速度でソート可能も出来るようになっています。

元々は水産業に役立てる事を考えて作成されたアプリでしたが、近年AISと呼ばれる装置で大型船の位置情報が取得できるようになっていることを受け、AISのデータを利用して両者を同時に表示できるのも大きな特徴だそうです。(従来は大型船の情報と小型船の情報が独立して表示されるシステムばかりだった)


現在は各操業ポイント毎に位置情報データベースを構築しているが、全国の大型船・小型船の位置情報を収集配信するクラウドサービスの構築が始まっていて、同データを大学間で共有することにより、海上交通工学の研究や水産業支援研究に役立てるのも、クラウド化のも一つの目的だそうです。

また、これが運用開始されれば従来は運航管理システムを導入することのできなかった小規模の船会社においても、marine PLOTTERで容易に運航管理が行えるようになる。これには産学協同でサーバーを設置する必要があるそうです。

また、漁業関係者の自宅にiPadを置いておけば、家族が船の状況をいつでも手軽に見る事ができ、安心感を与えられるという側面も持っているそうです。

今後、海上交通に関係する業種への利用範囲の拡大が見込まれています。


関連エントリー:第一次産業のなまこ漁の漁師に試験導入されたiPad活用事例


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